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翁倉山県自然環境保全地域

印刷用ページを表示する 掲載日:2009年5月27日更新

地域の概要

 この地域は、北上山地の南部に位置し、石巻(いしのまき)市と登米(とめ)市にまたがる標高532mの翁倉山(おきなくらやま)を中心とした地域です。
 翁倉山の大木の樹上には、国の天然記念物に指定されているイヌワシが営巣し繁殖していることで全国的にも知られています。イヌワシは普通、断崖の岩棚などに営巣するのですが、翁倉山ではアカマツ、モミなどの大木の上に営巣しています。この地域には高さ18m、直径80cmを超える大木が多く、イヌワシの生息環境としてよいのでしょう。
 翁倉山の頂上はたいへん眺望のすぐれた所としても知られ、眼下には志津川湾(しづがわわん)や追波湾(おっぱわん)、南東洋上には金華山(きんかさん)、南西には蔵王(ざおう)連峰と雄大な景観を楽しむことができます。

 

翁倉山遠望(画像)
上画像:翁倉山遠望

 

翁倉山の森林群落

 この地域の森林は6つの群落型に分けられています。小面積ですが太平洋型のブナ林といわれるブナ-スズタケ群落は自然林、この山の南面に広く見られるコナラ・クリ-ヤマツツジ群落は二次林です。山腹の傾斜が急な所にケヤキ群落があり、斜面上部や尾根筋にアカマツ-ヤマツツジ群落があります。この他にスギとカラマツの植林地が見られます。これらの植生がイヌワシの餌となるノウサギやヘビ類の生息する環境を形成しています。

翁倉山の森林群落の表
ブナヤマツツジ

ブナ(画像)

ヤマツツジ(画像)

 

イヌワシ

 イヌワシは朝鮮半島から本州、四国、北海道に分布するワシタカ科の猛禽(もうきん)で、両翼を広げた長さは1.9mにも達します。
 野生のイヌワシは1日に約230グラムの肉を必要としますが、これはノウサギに換算すると年間百数十羽の量に相当します。イヌワシが生きていくためには、行動圏と言われる約50km2の中にこれだけ多数の動物が生息していることが前提になっているのです。