ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ分類でさがすくらし・環境環境・エコ・エネルギー化学物質公共用水域における環境ホルモン調査結果(平成17年度)

公共用水域における環境ホルモン調査結果(平成17年度)

印刷用ページを表示する 掲載日:2006年5月22日更新

 宮城県が17年度に公共用水域中の環境ホルモンについて行った調査結果の概要は、次のとおりです。

1 調査目的

 環境ホルモン対策については、環境省において「環境ホルモン戦略計画SPEED'98(平成12年11月改正)」を策定し、全国一斉調査の実施や調査研究の推進などを図っておりますが、宮城県では雄のメダカの精巣に卵を形成する環境ホルモン作用が確認されているノニルフェノール及びオクチルフェノール等について、過去に実施した環境汚染調査から6河川を選定して汚染状況を詳細に調査しました。また、有機スズ化合物の汚染が原因とされる巻貝の雌に雄の生殖器官が形成されて発達するインポセックスの発現の有無について、平成11年度及び平成14年度に引き続き調査しました。

2 調査内容及び結果

アルキルフェノール類等の詳細調査

(1) 調査回数

 河川水年2回(平成17年5月、11月)
 底質年1回(平成17年5月)

(2) 調査地点

 大川(館山大橋)、吉田川(二子屋橋)、砂押川(多賀城堰)、白石川(船岡大橋)、増田川(毘沙門橋)、五間堀川(矢ノ目橋)

(3) 調査媒体

 水質、底質

(4) 調査対象物質

 アルキルフェノール類7物質(4-t-ブチルフェノール、4-n-ペンチルフェノール、4-n-ヘキシルフェノール、4-n-へプチルフェノール、4-t-オクチルフェノール、4‐n-オクチルフェノール、ノニルフェノール)、ビスフェノールA

(5) 調査結果

河川水

 ノニルフェノールは、大川と白石川を除く4河川で検出され、砂押川で最大値(0.16μg/L)を示しました。また、4-t-オクチルフェノールは、五間堀川でのみ検出され、最大値(0.08μg/L)を示しましたが、この濃度は、環境省が魚類への作用影響が無いと考えられる濃度として提示している予測無影響濃度(ノニルフェノール0.608μg/L、4-t-オクチルフェノール0.992μg/L)を下回っていました。

底質

 ノニルフェノールは、全ての河川で検出され、大川で最大値(30μg/kg)を示しました。また、4-t-オクチルフェノールは、五間堀川でのみ検出され、1月6日μg/kgを示しました。

(6) 今後の対応

 平成18年度は、平成17年度と同様の調査を実施します。

表1 アルキルフェノール類等の詳細調査結果(1) (単位:河川水μg/L、底質μg/kg)
物質名 大川(館山大橋)吉田川(二子屋橋)砂押川(多賀城堰)
河川水底質河川水河川水底質河川水河川水底質河川水
平成17年5月25日平成17年11月14日平成17年5月24日平成17年11月14日平成17年5月24日平成17年11月14日
4-t-ブチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-nーペンチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-nーヘキシルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-nーヘプチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-nーオクチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-tーオクチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
ノニルフェノール<0.0230<0.020.062月5日<0.020.16120.03
ビスフェノールA<0.01<1.0<0.010.01<1.00.010.041月1日0.02
水分(%)
強熱減量(%)

-

41
5月4日

-

-

24
1月8日

-

-

23
1月6日
-

 

表2 アルキルフェノール類等の詳細調査結果(2) 単位:河川水μg/L、底質μg/kg)
物質名 白石川(船岡大橋)増田川(毘沙門橋)五間堀川(矢ノ目橋)
河川水底質河川水河川水底質河川水河川水底質河川水
平成17年5月24日平成17年11月14日平成17年5月24日平成17年11月14日平成17年5月24日平成17年11月14日
4-t-ブチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-nーペンチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-nーヘキシルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-nーヘプチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-nーオクチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.01
4-tーオクチルフェノール<0.01<1.0<0.01<0.01<1.0<0.010.021月6日0.08
ノニルフェノール<0.025.2<0.020.04200.040.04180.07
ビスフェノールA0.02<1.0<0.010.313.10.070.01<1.00.02
水分(%)
強熱減量(%)

-

27
2.2

-

-

24
1.9

-

-

27
3.3

-

 

※ 検出下限値
河川水 <0.01μg/L(ノニルフェノールについては<0.02μg/L)
底質 <1.0μg/kg・dry(ノニルフェノールについては<1.5μg/kg・dry)

 

巻貝類のインポセックス発現の状況調査

(1) 調査年月

 平成17年6月

(2) 調査地点

 松島湾(8地点)、女川湾(4地点)、気仙沼湾(7地点)

(3) 調査媒体

 イボニシ、チヂミボラ、レイシガイ

(4) 調査方法

 イボニシ等海産巻貝を採取し,インポセックスの発現の有無を計測した。

(5) 調査結果

 イボニシ、レイシガイは、平成11、14年度の調査結果と同様にインポセックスを発現した個体が依然高頻度で発見されました。しかしながら、インポセックスの発現率が徐々に減少していることが確認されました。また、チヂミボラは、インポセックスの発現率の大幅な減少が確認されました。

(6) 今後の対応

 平成15、16年度に実施しました「内湾の有機スズ化合物の濃度分布調査」において、調査地点の海域からは有機スズ化合物が検出されておらず、今回の調査結果では、巻貝類のインポセックス発現率が減少しているところですが、イボニシ、レイシガイについては、依然高頻度でインポセックスが発現しているため、平成20年度においても同様の調査を行う予定です。

表3 巻貝類のインポセックス発現状況調査結果
調査媒体名平成17年度平成14年度平成11年度
検査 
個体数
発現
個体数
発現率検査
個体数
発現
個体数
発現率検査
個体数
発現
個体数
発現率
イボニシ18717694%15014697%8484100%
チヂミボラ501938%402460%766180%
レイシガイ312787%302790%8484100%