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掲載日:2024年3月14日

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麻しん(はしか)について

麻しんが発生しています
麻しん(はしか)とは
 感染経路症状予防方法(ワクチン接種)治療発症した場合の注意事項
医療機関のみなさまへ(麻しんが疑われる患者を診断した場合
関連リンク

麻しんが発生しています

昨今、新型コロナウイルス感染症により制限されてきた国際的な人の往来が徐々に増加しつつあります。日本は麻しん排除国とされてきましたが、海外で感染し、日本に帰国/入国後に発症する事例(輸入症例)が確認されています。

現在、海外では麻しんの流行が報告されており、特にヨーロッパ地域の報告数は令和5年度の30倍以上に急増し、重症例や死亡例も確認されています。また、東南アジア地域に ついても、世界的に麻しんの症例報告数が多い地域の一つとなっています。

国内でも、輸入症例が契機と考えられる事例報告が増加してきており、今後さらに、輸入症例や国内における感染伝播事例が増加する可能性があります。

麻しん(はしか)とは

  • 麻しんは感染力が非常に強い感染症で、空気感染・飛沫感染・接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。
  • 感染力が強いので、手洗い、マスクのみでは予防できません。

感染経路

麻しんは感染性が非常に高く、免疫がなければ、コンサート会場や体育館等広い場所であっても、同じ空間にいるだけで感染し、発症する危険性が高くなります。
発症した人が周囲に感染させる期間は、症状出現の1日前(発疹が出現する3~5日前)から発疹出現後4~5日後位までです。
なお、感染力が最も強いのは症状が出てから発疹出現前の期間です。

症状

感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。

予防方法(ワクチン接種)

  • 麻しんは予防接種で防げる病気です。麻しんワクチンの接種は最も有効な麻しんの予防方法です。
  • 麻しんは感染力がきわめて強いので、手洗い、マスクのみでは予防できません。
  • 麻しんは、予防接種法で定期接種の機会が設けられています。予防効果を確実なものにするためには、2回接種が必要です。(第1期:1歳時、第2期:小学校就学前の一年間)
    定期予防接種については、お住まいの市町村のホームページを御確認ください。
  • 麻しんの罹患歴や麻しんワクチンを接種しているかどうかは母子手帳等でご確認ください。
  • 受けていない方はかかりつけ医やお近くの医療機関に相談し、早めの予防接種をご検討ください。

治療

特効薬はなく、対症療法を中心とした治療が行われます。
中耳炎や肺炎など細菌性の合併症を起こした場合、抗菌薬の投与が必要になる場合もあります。

麻しん患者に接触した場合、72時間以内の麻しんワクチンの予防接種が効果的とされています。

発症した場合の注意事項

麻しんが疑われる場合

  • 麻しんワクチンの接種歴がない
  • 発熱(38℃以上)、咳、鼻水、眼球結膜の充血等の症状がある
  • 10~12日前に海外や、人が多く集まる場所に行っていた、周りに麻しん患者がいる、麻しん患者と接触がある

麻しんが疑われる症状があって、医療機関を受診する方へ

  • (1) 必ず事前に医療機関に電話連絡の上、医療機関の指示に従って受診してください。
  • (2) 受診の際は、周囲の方への感染防止のため、公共交通機関等の利用は避けてください。

医療機関のみなさまへ(麻しんが疑われる患者を診断した場合)

  • 臨床的に麻しんが疑われ、接触歴等により麻しんの可能性が高い患者を診察した場合、臨床診断をした時点で、まずは直ちに最寄りの保健所に届出を行ってください。

  宮城県内の保健所一覧(県ホームページへリンク)

  • 診断には、血清IgM抗体検査等の血清抗体価の測定とともに、PCR検査などのウイルス学的検査の実施が必要です。地方衛生研究所にて検査を実施しますので、管轄保健所の求めに応じて検体(咽頭ぬぐい液、血液、尿)を提出してください。
  • 麻しんは空気感染を含む多様な感染経路を有する感染性の強いウイルス感染症です。ワクチン接種が最も有効な予防法であることから、麻しんワクチンの着実な定期接種勧奨を実施していただくようお願いします。

医師による麻しん届出ガイドライン 第五版(国立感染症研究所)

医療機関での麻疹対応ガイドライン第7版 (国立感染症研究所)
1. 接触者調査リスト(Excel)(エクセル:28KB)
5. 平常時・発生時の対策チェックリスト(エクセル:26KB)6. 予防接種記録カード(エクセル:24KB)

【医療機関のみなさまへ】麻しん発生状況に関する注意喚起(国立感染症研究所)

国内の麻しんの発生動向(国立感染症研究所)

麻しんに関する特定感染症予防指針(平成31年4月19日一部改正・適用)(厚生労働省)

麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方(国立感染症研究所)

麻しん含有ワクチン接種のガイドライン(国立感染症研究所)

 

関連リンク

お問い合わせ先

疾病・感染症対策課感染症対策班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2632

ファックス番号:022-211-2697

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