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みやぎ高度電子機械産業振興協議会/活動紹介/航空機市場セミナー

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年4月22日更新

活動紹介/平成30年度航空機市場セミナー

   平成31年3月8日(金曜日)に、「航空機市場セミナー」を開催しました。本セミナーは,航空機産業の現状と課題,参入に対する理解を深める事を目的に開催しました。多くの皆様にご出席いただき,誠にありがとうございました。

講演

講演1 『宮城県における参入事例と今後の展望について』

【講師】 鈴木 一正 氏 (みやぎ高度電子機械産業振興協議会アドバイザー)


【要旨】1

○宮城県ではこれまで機体,エンジン部品,治工具の参入に向けた取組を行っており,これらについては参入のための足がかりができた。

○今後は宮城県としては,上記に加えてエンジン整備用機材への参入に注力していきたい。機体やエンジンに比べて参入障壁が低く,中国・インドなどの発展途上国を中心に空港の新設が多数計画されており,需要が期待できる分野でもある。

 

 

講演2 『民間航空機整備のトレンドと今後のMROビジネスの展望について』

【講師】 齊藤 徹 様 (日本航空(株)整備本部付部長兼(公財)航空輸送技術研究センター常務理事)


【要旨】2

○航空機整備(MRO)とはライン(運航整備,フライト毎に行う),部品(電装品,ランディングギア,油圧等エンジン以外の取り外せる部品)整備,機体点検整備(大型改修,車で言う車検のイメージ),エンジン整備の4つから成る。

○日本におけるMRO事業の参入機会として可能性があるのはエンジン整備の領域であり,業務そのものが多工程であるため,エアラインが自社で整備を行うモデルのエンジンについては,一定量の工程委託があることと予測できる。なかでも治工具製作は比較的委託のハードルが低く,参入しやすい領域である。

○旧モデルのエンジンは設計図面が機体購入者より開示可能であり,日本国内では退役していても世界中で利用されているものもあるので,参入チャンスがある。

○エンジンに装備される部品はエンジンメーカーで指定された部品のみ使用可能であるが,例外としてFAA(アメリカ連邦航空局)で承認を取得したPMA部品の使用が認められている。世界的にPMA部品の採用は増えており,中長期的に見ればこうしたPMA部品やDER Repairの領域にも日本国内メーカーの参入チャンスはある。

 

講演3 『航空機内装品事業の展望~サプライヤー参入を目指す皆様へ~』

【講師】 辻 宣一 様 ((株)ジャムコ航空機内装品・機器事業本部 航空機内装品製造事業部購買補給部長兼外注部長)


【要旨】3

○内装品におけるジャムコのシェアはラバトリーが約50%,ギャレーが約40%を占めており,エアバス社のSFE(機体メーカーとの契約による供給)サプライヤーとなっている。日本企業の装備品のシェア率はエンジンや機体に比べて低く,拡大が見込める領域である。

○自動車部分野と比較した場合の航空機内装品事業の特徴としては,開発期間が長く,多品種少量生産となるため開発コストが高いこと,製品寿命が長く,設計変更が困難なため同スペック品の生産を続けられる体制作りが必要になることである。新型機開発のタイミングは参入チャンスである。

○委託先への要求事項としてはJISQ9100もしくはISOのQMSの保有とFAI(初回製品検査)。材料に識別Noをふって工程を管理し,だれがいつどの材料を加工したのか履歴管理できる品質管理体制が必要。内装品とはいっても安全性が重視されるため新たなものの導入は難しく,メーカーの要求通りの製造が基本となる。