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掲載日:2018年7月10日

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みやぎ高度電子機械産業振興協議会/活動紹介/平成30年度総会・講演会・交流会

活動紹介/平成30年度総会・講演会・交流会

平成30年6月7日(木曜日)に、仙台サンプラザにて、みやぎ高度電子機械産業振興協議会の平成30年度総会・講演会・交流会を開催しました。
総会には115名の会員の皆様に御参加いただき、役員の選任や今年度の事業計画等について御審議いただきました。
その後の講演会では、138名の皆様に御参加いただき、東北大学の遠藤哲郎教授、富士通株式会社の福島徳子様から御講演をいただきました。

総会

報告

議事

第1号議案

第2号議案

第3号議案

議事については、原案通り承認されました。

講演

講演1 『将来のIoT・自動運行システムを目指した革新的IoT&AIチップ開発 ~地域と世界を繋げるオープンイノベーション型産学連携~

【講師】東北大学 教授 国際集積エレクトロニクス研究開発センター センター長 遠藤 哲郎 様

【要旨】講師1

  • 半導体は研究することはあるが、何をすべきか考える必要はないと言われてきた。とにかく小さくすればよい。そうすれば自動的に速くなって消費電力が下がりコストが下がると言われていた。
  • これまでは、とにかく微細化の一本道で来ていたが、最近は非常にバラエティに富んできており、IoTからカーエレクトロニクス等、半導体開発は何用に何を開発するか、バックキャスティングがしっかりしていないと研究開発がうまくいかない。
  • そこで、人材、研究技術等どう繋げていくか、オープンイノベーション型で東北大学の所有しているコア技術をどう繋げていくかというところでセンターを立ち上げた。
  • スピントロニクスを中心とした、半導体チップ開発という分野では世界一の研究開発機関と自負している。また、みやぎ高度電子機械産業振興協議会と地域連携プロジェクトを立ち上げ、(企業等が)新しい技術を持っており、それを事業に結びつけていくため連携を行っている。
  • 何故新しい半導体技術が必要なのか、データ容量の壁、エネルギーの壁があり、これまではストレージの蓄積技術を開発してきたが、これからは(全てのデータを保存することはできなくなるので)取捨選択、捨てる技術が必要になる。
  • MRAMは、磁石の向きで1か0かを決めるので、これで情報が蓄えられれば、電力を供給しなくても情報がほぼ無限に保持できる。さらに、従来のSRAMの5%しか電力を消費しない。シミュレーションではなく、実測した結果である。
  • ではその新しい技術をどう生かすか、例えばPCの場合、実際に使用する際の電力よりも、待機時間に要する電力の方が大きなウェイトを占めている。これを解消するには電源を切るしかないが、HD等のストレージメディアだけが不揮発性メモリで、その他動いている部分は揮発性メモリであるため、電源を入り切りする際のデータの保存・呼び出しに多くの電力を消費する。
  • 一方、MRAMはロジックからメモリまで、不揮発性のデバイスにすることができるので、いちいちデータをバックアップしたり、リロードする必要がない。演算が終わった瞬間、始まる瞬間に(PCの)電源が入り切りされればよいので、待機電力を大幅に減らすことができる。スマホであれば1~2日でなくなってしまう充電が、1週間~10日くらい持つようになる。
  • 不揮発性メモリ(NANDメモリ)の大きな課題は、書き換え回数が限られているため、それを超えると壊れてしまうこと。その点MRAMは、ほぼ無限に書き換えできる。
  • 現在センターでは第2期のテーマとして、パワーエレクトロニクスに取り組んでいる。企業と共同開発しチップを商品化している。

講演2 『イノベーションを加速するIoT実践事例のご紹介

【講師】富士通株式会社 デジタルビジネス推進本部 デジタルインフラビジネス統括部 エキスパート 福島 徳子 様

【要旨】講師2

  • IoTを通じて何が起こるかというと、今までよりも圧倒的な量のデータが得られ、デジタルにより蓄積しやすい、分析しやすいというものになり、それを価値に変換して、利用者に価値を提供することで、価値提供サイクルというものができあがり、新しいサービスを提供できるようになる。
  • 何故今IoTなのか、それはセンサーや通信技術が高度化・定格化したことによるもので、仕組みそのものは昔からあり、特定の分野(エレベーター監視等)では当たり前のことだと考えられていた。
  • IoTに注目が集まったのは、7~8年前から製造業や重工業の製品をネットワークに繋げて様々なデータをとり分析を始めたことによるもの。
  • ビジネスに有効と考えられる点は、「潜在需要を喚起する新商品・サービスの開発」、「事業運営の構造変革・効率化」、「社会的課題への対応」。
  • 例としては、水質データを自動でネットワークを介して収集し、測定情報を管理・分析することによって水質異常等に迅速に対応、工場のムダや問題を「見える化」することにより改善し、生産性を向上。
  • IoT活用を考えるヒントとしては、うまくいった事例を考えると、「どんな情報がアナログからデジタルになったか」、「利用者のメリットは何か」、「それによる狙いは何か」といった点がよく考えられている。
  • IoTは手段であって目的ではない。とりあえずデータだけをとり、さあどうしようかとなる前に、まず、大きな狙いを決め、何をやりたいか、イノベーションに値する価値は何なのかを考える必要がある。

お問い合わせ先

新産業振興課高度電子機械産業振興班

宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号
(14階北側)

電話番号:022-211-2715

ファックス番号:022-211-2729

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