
城前官衙(じょうまえかんが)エリアの整備工事が一部完成した部分の公開にあたり、プレオープンセレモニーを開催しました。当日はテープカットの後、和太鼓グループ「Atoa.(アトア)」による新曲「永久の地球(とこしえのほし)」が初披露され、式典が勇壮で華やかな雰囲気になりました。

当日は約100名の方々の参加があり、古代建築の構造復元展示や床張建物の復元整備などの施設の説明を通して、古代多賀城の役所の様子を体感していただけたと思います。

公開エリアはいつでも自由に見学いただけます。現地見学のために、「城前官衙みどころマップ」を作成しましたのでご参考にしてください。
城前官衙みどころマップ(PDF:2,635KB)
(白崎恵介)
政庁南面地区城前官衙エリアをプレオープンします/令和4年10月1日

多賀城跡調査研究所が多賀城創建1300年を記念して整備を進めている多賀城跡の政庁南面地区で、政庁南大路に続きその東側の古代役所、城前官衙(じょうまえかんが)エリアの復元整備が進み、このたび部分的に供用を開始することになりました。
そこで下記のとおりプレオープンセレモニーをおこないます。テープカットの後、宮城県を活動拠点とする和太鼓グループ「Atoa.(アトア)」による和太鼓演奏がセレモニーを盛り上げてくれます。お楽しみに!
記
【日時】令和4年10月9日(日曜日)午前10時受付開始
午前10時30分セレモニー開始
午前11時45分終了予定
【場所】市川字城前
(政庁の南側、政庁南大路の東側の丘陵上)
【次第】挨拶、来賓祝辞、テープカット、和太鼓演奏、整備施設の紹介
【その他】雨天でも決行します
城前官衙エリアの整備工事が進行中です/令和4年4月6日
多賀城創建1300年を記念する政庁南面地区の整備工事は令和6年(2024年)の完成を目指しています。令和2年度からは、城前官衙(じょうまえかんが)エリアで古代の役所の様子を再現する工事を行っています。発掘調査で発見された13棟の建物の配置を、いろいろな手法を使って表現する予定です。

(城前官衙(じょうまえかんが)エリア整備完成予想図)
令和3年度末には役所の中心建物の構造復元が完成しました。これは古代建築の柱や梁など、建物の骨組みを復元して、当時の建物の構造を理解することができる施設です。屋根はガラス張りになっており、見学の際の休憩用のあずまやとしても利用できます。

(役所の中心建物の構造復元)
この建物は遠くからでも見えるので気になると思いますが、まだ周辺の整備工事が継続中なので、一般公開はもう少し先になります。今年の秋頃には近くで見学できるようにしたいと考えていますので、もうしばらくお待ちください。

(城前官衙エリアの整備状況〈南から〉)令和4年3月30日撮影)
(白崎恵介)
政庁南大路の復元整備が完成しました/令和3年10月29日
多賀城創建1300年を記念する政庁南面地区の整備工事は令和6年(2024年)を目指し現在も進行中ですが、このたび、そのうち「政庁南大路(せいちょうみなみおおじ)」の復元整備が完成しました。
平成30年度から造成を始めて、令和元年度には石垣を復元し、令和2年度から舗装工事を進めてきたところですが、ようやくみなさんに歩いていただけるようになりました。

(完成した政庁南大路)
完成を記念して、10月16日(土曜日)には地元多賀城市市川地区の住民のみなさんや、多賀城跡の関係団体の代表の方々をお招きして開通式を行いました。
あいにくの雨の中でしたが、30名をこえる方々にご参加いただきました。式典では、市川区長さんからご挨拶をいただき、テープカットを行ったあと、みなさんに通り初めしていただきました。


説明板などはまだ設置しておりませんが、現地を歩く際の参考にしていただくために「みどころマップ」を作成しましたのでご覧ください。
政庁前の石階段からは城前官衙(じょうまえかんが)の整備工事のようすも、ちらっと見えますよ。
(白崎恵介)
ミニ解説板を設置しました/令和3年5月20日
2024年の多賀城創建1300年を記念する政庁南面地区の整備工事は今も進行中です。
政庁南大路の復元については、今年度のはじめには皆さんに歩いてもらえるようにするつもりでしたが、新型コロナ感染症拡大防止対策の影響が工事にも出てきておりまして、昨年度の工事を現在も継続して実施しているところです。現在行っている工事では、その政庁南大路を復元するほか、政庁南大路の東側の小高い丘の上の「城前官衙(じょうまえかんが)」とよんでいる役所エリアで建物が建っていたようすを再現していきます。

工事の概要や復元した石垣のミニ解説板を設置しました。令和6年の完了までもうしばらくお待ちください。

(昨年復元した石垣の前に設置)

(政庁から見下ろせる場所にも設置)
(白崎恵介)
政庁南大路の石垣を復元しました。/令和2年5月11日
多賀城は2024年で創建1300年を迎えます。これを記念して政庁南面地区を重点的に整備しています。
令和元年度の整備工事では、政庁南大路の石垣を復元しました。発掘調査で見つかった石垣を再現したものですが、石垣の背後の盛土は補強をしています。積み上げた石も地震で崩れないように金具で固定しています。

(今回復元した石垣・令和2年)

(発掘調査で見つかった石垣・平成19年)
このほか、幅13メートルの政庁南大路の復元舗装も行いました。予算の都合でまだ途中しかできていませんが、引き続き今年度も工事を行い、令和3年度のはじめには歩けるようにしたいと考えています。
工事期間も政庁跡や多賀城碑などは見学できます。付近を工事車両等が通行したりしてご不便をおかけしますが、どうぞお越しください。
(白崎恵介)
政庁南面地区の整備計画をお知らせします。/平成30年11月6日
多賀城は2024年で創建1300年を迎えます。これを記念して政庁南面地区を重点的に整備することになりました。
この整備の見どころは2つあります。
一つは、政庁から南門へ続く幅13mの政庁南大路(せいちょうみなみおおじ)の復元です。
もう一つは、政庁南大路の東側にある小高い丘の上に、鎮守府(ちんじゅふ)の仕事をしていた役所の建物群の整備です。

この地区の整備工事は6年後の完成をめざしています。創建1300年を迎える2024年には南門から政庁にかけて、古代多賀城の中枢部がよみがえることとなります。

2024年の全体完成までにはあと6年かかりますが、今年度は、まず造成工事を行います。地下の遺構を保護するとともに、古代の地形を再現することが目的です。あわせて将来、政庁南大路の石垣を復元するために、石垣を裏から補強するための補強パネルを設置します。
工事期間も政庁跡や多賀城碑などは見学できます。付近を工事車両等が通行したりしてご不便をおかけしますが、どうぞ気をつけてご覧ください。
(白崎恵介)