みやぎ生活協同組合明石台店の届出に対する市町村等の意見

大規模小売店舗立地法（平成10年法律第91号）第5条第1項の規定により届出があった次の大規模小売店舗設置者が実施する周辺の地域の生活環境の保持のため配慮すべき事項に対する市町村等の意見を同法第8条第3項の規定により、次のとおり縦覧に供する。

平成14年6月21日

宮城県知事　浅野　史郎

1.大規模小売店舗の名称および所在地

みやぎ生活協同組合明石台店

黒川郡富谷町明石台6丁目1番18号　ほか

2.市町村の意見の概要

1. 交通渋滞及び周辺道路の路上駐車対策として、交通整理員の適正配置により安全確保を講じること。
2. 駐車場の出入口及び駐車場内での誘導は、案内看板、表示灯を充分活用し、安全かつ円滑な誘導に努めること。
3. 店舗周辺は住宅地並びに学校施設があるため、朝夕の通勤・通学等による車両及び歩行者等の行き来を十分考慮し、常駐の交通整理員を配置すること。
4. 歩道などの公共の場所に自動車の違法駐車や自転車を放置させないこと。
5. 屋外放送を行う場合は、過度な音量とならないようにすること。
6. 廃棄物の減量化・リサイクルに努め、適切に処理すること。
7. 店舗周辺の道路等に散乱ごみ等が発生しないようにすること。
8. 当該地区は、地区計画が設定されているので厳守すること。
9. 開店後に予測と異なる事態が生じたときは誠実に対応すること。
10. 町の各種施策に積極的に協力願いたい。

3.地域住民等の意見の概要

A.富谷町商工会の意見の概要

• a.町道「宮沢根白石線」から当該商業施設の出入口（出入口4）にアクセスする「新設バイパス道路」の幅員が6.5mと狭く、共用通路（13m）と同程度の幅員に拡幅する必要がある。また、バイパス道路を買物客の歩行往来が予想されるので歩道の整備が不可欠である。
• b.町道「宮沢根白石線」から「新設バイパス道路」に進入する道路状況がクランク型で、周辺地区の深刻な交通渋滞が予想され、かつ学童の往来の激しい地点でもあるので、宮沢根白石線から小学校裏を通る道路に右折する交差点に交通信号機等を整備すべきである。
• c.明石台南・将監方面からの来客の場合、すべての車両が町道「七北田西成田線」から町道「宮沢根白石線」に右折して、出入口2か所（出入口1・2）から入るように計画されており、七北田西成田線と宮沢根白石線の交差点付近の交通渋滞が予想されるので、これを回避するための対策、特に信号機の調整や標識等の整備が必要である。
• d.当該店舗の敷地内駐車場が利用しがたい場合、路上駐車が増加し新たな交通渋滞の発生源になるとともに、交通事故等をも誘発するので、すべてのドライバーが安心して利用できる幅員を有する駐車スペースが必要である。
• e.東向陽台小学校の裏を通る道路から新設バイパス道路に左折する交差点付近は、小学校の登校・下校時において学童の通行が集中するので、登下校時には必ず交通誘導員を配置する必要がある。
• f.町道「宮沢根白石線」は、東向陽台小学校及び中学校等の通学路となっているので、同店の当該道路からの出入口2か所(出入口1・2）は歩行者に安全な構造とし、特に学童等の見通しが確保される環境とすべきである。また、下校の時間帯においては、交通誘導員を配置することが必須である。
• g.小中学校の児童生徒が当該店舗の敷地内を通って登下校することも予想されるので、敷地内の交通事故等を防止するため、誘導員による規制・誘導を行うべきである。
• h.当該店舗西側に住宅展示場が計画されているが、展示場として整備されるまでの間、不法駐車及び買物客の歩行往来が予想されるので、駐車車両の整理と歩行者の安全確保に配慮する必要がある。
• i.営業時間が「9時～22時」となっているが、当該商業施設敷地の周辺地域が「住居地域」であるので、夜間の生活環境を保持するため、営業時間を「9時～21時」にされたい。
• j.荷さばき時間帯が「6時から20時30分」となっているが、早朝の貨物自動車のアイドリング等の騒音を防止するため、荷さばき時間帯を「7時～20時30分」とすべきである。
• k.当該店舗の周囲は「住居地域」であるので、店舗施設及び看板等の形態・デザイン・色彩等においては、居住地域の景観に適合するように配慮すべきである。
• l.当該ショッピングセンター計画敷地は、国道4号及び富ヶ丘明石線側に法面が多いが、道路からの景観に配慮した擁壁及び植栽が必要である。
• m.建物内の施設計画、例えばトイレや死角になる場所等について、青少年犯罪が発生しないような配慮が求められ、また、警備員の巡回等によって青少年犯罪等の防止に努める必要がある。
• n.当該店舗開店後においては、地域住民や富谷町商工会、東向陽台小学校・中学校等と定期的に意見交換をする機会を設け、周辺地域の環境の保持に一層の努力をする必要がある。

B.仙台商工会議所の意見の概要

• a.都市計画道路「宮沢根白石線」から当該店舗の出入口にアクセスする「新設バイパス道路」の幅員が6.5mと狭く、共用通路と同程度13mに拡幅する必要がある。また、バイパス道路を買物客の通行が予想されるので、歩道の整備が必要である。
• b.「宮沢根白石線」から「新設バイパス道路」に進入する道路状況がクランク型で、周辺地区の深刻な交通渋滞が予想され、また、児童の往来も多いので「宮沢根白石線」から小学校裏に通じる道路に右折する交差点に信号機を整備すべきである。
• c.将監方面からの車両が都市計画道路「七北田西成田線」から「宮沢根白石線」に右折して、出入口2箇所から当該店舗に入るよう計画されているが、「七北田西成田線」と「宮沢根白石線」との交差点付近の交通渋滞が予想されるので、渋滞回避のため信号機の時間調整等の整備が必要である。
• d.東向陽台小学校の裏を通る道路から新設バイパス道路に左折する交差点付近では、児童の登下校時においては、必ず交通誘導員を配置する必要がある。
• e.「宮沢根白石線」は、東向陽台小学校・中学校等の通学路となっているので、当該道路からの出入口2か所は歩行者に安全な構造、特に児童等が安全に通行できる環境が必要である。
• f.当該店舗の敷地内を通って登下校することも予想されるので、敷地内の事故防止のため誘導員による規制・誘導、また北側には、住宅展示場の設置が予定されており同場内への車両の増加も予想され、敷地内の歩行者の安全確保のため、歩車道の分離・誘導が望まれる。
• g.荷さばき時間帯が「6時から20時30分」となっているが、早朝のトラックのアイドリング等の騒音防止のため、荷さばき時間帯を「7時から20時30分」とすべきである。
• h.当該店舗の周囲は住居地域でもあり、店舗施設及び看板等の形態・デザイン・色彩等においては、居住環境の景観に適合するよう配慮すべきである。
• i.建物内のトイレ等の死角においての青少年非行防止が求められ、巡回警備によって犯罪等の防止に努める必要がある。
• j.当該店舗か移転後、地域住民や東向陽台小学校・中学校等と定期的に意見交換をする機会を設け、周辺地域の生活環境の保持に努力する必要がある。
• k.「仙台初売り」は、伝統ある地域文化行事として正月2日から全市一斉に実施されているが、当該店舗の正月初売りが元旦から実施された場合は、隣接する仙台市内の大型店や商店街等に大きな影響を及ぼすと考えられるので、当該店舗の初売りは正月2日から実施されたい。

4.縦覧場所

宮城県経済商工観光部商業・流通課、宮城県県政情報センター、富谷町役場

5.縦覧期間

平成14年6月21日から平成14年7月22日まで（ただし、土曜日、日曜日、祝祭日を除く。）

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