ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ組織でさがす大河原地方振興事務所 農業農村整備部宮城仙南の農業用水利施設と歴史~村田ダム~

宮城仙南の農業用水利施設と歴史~村田ダム~

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

「村田ダム」

昭和41年(1966)春,蔵王連峰濁川上流の振子沢付近に強酸性の温泉の湧出が確認され,阿武隈川水系松川へと流入しました。このことより松川の河川水が水稲栽培に不適な強酸性となったため,下流1,600haの水田の代替え水源(用水の転換)として村田ダムが建設されました。

村田ダムは,堤高36.7m,堤長181.7m,総貯水量1,660千立方メートルで,昭和55年に完成しました。完成当時,宮城県では最大のアースダムでした。技術的な特徴としては,中央コア型のゾーンダムであること,傾斜式シリンダーゲートを日本で初めて採用したことなどが上げられます。

村田ダムの全景
村田ダムの全景

アースダムとは
堤体材料として粘土、土砂などを主材とするダム。最も歴史の古いダムの形式で、日本でも農業用水を目的として古くから作られた。堤高の低いダムが多い。ゾーン型アースダムの場合、コアゾーンとドレーンからなるコアゾーン型が一般的である。

村田ダムの断面図

村田ダムの断面図

村田ダムの位置図

 

村田ダムの計画から完成までの経緯とその後の発展

  • 昭和41年(1966年)春
    蔵王連峰濁川上流振子沢付近に強酸性温泉の湧出が発見。阿武隈川水系松川に流入し,河川水が強酸性になり,松川の水質が水稲栽培に不適となりました。
  • 昭和41年秋
    蔵王町,大河原町,白石市,柴田町で松川水質改善規制同盟会が結成され,県に水質改善について陳情しました。
  • 昭和42年6月
    毒水処理方法を検討しました。(1)毒水を地下浸透させる方法,(2)石灰などで中和する方法,(3)電気分解する方法など数案が検討され,毒水を導水し地下浸透する計画で事業費15,000万円の予算を要求しました。 
  • 昭和42年10月
    大河原土地改良事務所が被害実態調査を開始しました。下流耕地の被害調査については,宮城県農業短期大学に依頼しました。
  • 昭和43年5月
    振り子沢鉱毒対策事業が採択となり,毒水処理として計画された,毒水を導水し地下浸透する方法について,調査検証をおこなっていました。
  • 昭和44年7月
    農業土木試験場の指導と助言により,導水された地下水は二次的に湧出し,被害を発生する可能性があると指摘されました。これを受けて,農水省と協議した結果,県は用水転換事業を検討する方針に切り替えました。
  • 昭和45年
    県は単独予算を計上し,用水転換の水源としてダムの適地調査を実施しました。その結果,村田町荒川上流にダム適地を見つけ,詳細な調査を行いました。
  • 昭和46年
    1年間実施計画を行い,農水省と協議しました。
  • 昭和47年
    全体設計を行いました。
  • 昭和47年11月
    村田ダムの起工式が行われました。
  • 昭和54年
    ダムが完成しました。総事業費は24億9千747万円でした。

昭和41年当時の鉱毒水のpH状況図 

昭和41年当時の鉱毒水のPH状況図

受益地区と面積

受益地区と受益面積

  • 蔵王町 407ha
  • 村田町 500ha
  • 大河原町 693ha
  • 計 1,600ha

傾斜式シリンダーゲート70°

観光地~周辺の見どころ・よりどころ~情報
  • 村田町歴史みらい館
    東北自動車道村田I.C降りて車で1分
    歴史・文化の資料館  
  • 村田町物産交流センター
    東北自動車道村田I.C降りて車で1分
    「レストラン城山」,農産物直売所
  • 白鳥神社
    東北自動車道村田I.C降りて車で3分
    樹齢800年以上と推定される「フジ」,「ケヤキ」,「イチョウ」,「シラカシ」などの古木が悠然とそびえています。
  • 町並み(蔵の町)
    東北自動車道村田I.C降りて車で3分
    村田町の表通りに土蔵や豪勢な門構えは江戸時代(宝暦年間)の繁栄を今に伝えているものです。
  • 龍島院
    東北自動車道村田I.C降りて車で3分
    境内には、藩政時代の名君、伊達宗高公(伊達政宗公の七男)の御廟があります。門の前には小さな分水工があります。荒川の万崎堰から取水した用水を村田町の中心部を碁盤の目のように走っています。
  • 村田町姥ケ懐「民話の里」
    東北自動車道村田I.C降りて車で15分
    民話伝承館,農産物直売所,そば屋
  • スポーツランドSUGO
    東北自動車道村田I.C降りて車で15分
    モータースポーツ施設

<地場産品>

  • そらまめ,そらまめ加工品
    村田町で「あまえくぼ」,「打越一寸」等が生産されています。加工品はアイスクリーム,饅頭,ヨウカン,マドレーヌ等があります。
  • 柚子(ゆず)ヨウカン
    地場産の柚子を使用しています。
  • 清酒「乾坤一」
    大沼酒造店で製造・販売されています。
  • みそ
    宮城県産の大粒大豆「ミヤギシロメ」と「ササニシキ」の米こうじを使用しています。
  • 納豆
    納豆もおいしいお店があります。
参考文献・図書
  1. 村田ダム工事誌 宮城県農地開発課編
  2. 宮城県土地改良史 宮城県土地改良史編纂委員会(平成6年3月)
  3. 村田町史 通史編 村田町史編纂委員会(1977年)
  4. みやぎの土地改良 宮城県