光化学オキシダント情報
光化学オキシダント発令状況
現在、光化学オキシダント注意報等は発令されていません。
光化学オキシダントとは
- ”光化学オキシダント”とは、工場・事業場や自動車などから排出される大気中の窒素酸化物や炭化水素が太陽の紫外線を受けて光化学反応を起こすことによって生成されるオゾンなどの酸化力の強い物質の総称です。
- 特に風が弱く、気温が高めで、直射日光の強い日には、この光化学オキシダントが高濃度になり、大気中が白くもやがかかったような状態となります。この現象を”光化学スモッグ”といいます。
- 光化学オキシダントの環境基準は「1時間値が0.06ppm以下であること」とされています。
(環境基準とは、環境基本法第16条第1項に基づく人の健康を保護する上で維持されることが望ましいとされている基準です。行政上の目標値であり、この数値を超えても、ただちに健康影響が生じるものではありません。)
光化学オキシダント注意報等について
- 大気中の光化学オキシダントの濃度によって、次の4区分の注意報等が発令されます。
発令の区分と基準
| 区分 |
発令基準 |
| 予報 |
光化学オキシダント濃度が0.12ppm以上となることが予想され、かつこの状態が気象条件からみて継続が予想されるとき
|
| 注意報 |
光化学オキシダント濃度が0.12ppm以上になり、かつ気象条件からみてなお継続が予想されるとき |
| 警報 |
光化学オキシダント濃度が0.24ppm以上になり、かつ気象条件からみてなお継続が予想されるとき |
| 重大警報 |
光化学オキシダント濃度が0.4ppm以上になり、かつ気象条件からみてなお継続が予想されるとき
|
(予報の発令期間は4月15日から9月30日までです。)
- 注意報等の発令情報は、ホームページ、広報およびデジタル身分証アプリ「ポケットサイン」のミニアプリ「宮城県からのお知らせ」によるメッセージ配信等を通して周知します。
光化学オキシダントによる健康被害について
ただちに健康に影響があるわけではありませんが、大気中の光化学オキシダントの濃度が高くなるほど、下記のような症状を訴えるケースが増える可能性があります。
- 目がチカチカする、目が痛い、涙が止まらない
- のどが痛い、せきが出る、息苦しい
- 吐き気がする、頭痛がするなど
また、この症状は、子どもに多く発生する傾向があり、屋外で運動中の被害は重症になる場合がありますので、十分な注意が必要です。
光化学オキシダント注意報発令時の注意点について
次の事項に注意してください。
- 目がチカチカしたり、喉が痛くなったりした場合は、洗眼やうがいをしてください。
- 窓を閉め、屋外での活動を控えてください。
- 体調に異変を感じた場合は、医療機関を受診するなど適切に対応してください。
光化学オキシダント注意報発令時の協力について
次の事項について協力をお願いします。
- 自動車での不要不急の運転はしないよう自粛してください。
- 緊急時協力工場*は、発令時の燃料使用量の20%程度を削減するよう協力してください。
- ばい煙を排出するものは、不要不急の燃焼の自粛等によって、ばい煙の排出量を減少するよう協力してください。
- 自動車の使用者等は、発令地域内を通過しないよう協力してください。
- 有機溶剤使用業者、石油貯蔵業者、ガソリン給油所は、その使用量の削減、給油作業の自粛等によって大気中への炭化水素類の排出を減少するよう協力してください。
*緊急時協力工場とは、県内に立地する工場(事業場)のうち、ばい煙発生施設の最大排出ガス量の合計が一工場(事業場)単位で4万m3N/h(湿り)以上となる工場(事業場)です。
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