スクールゾーン内コンクリートブロック塀等実態調査の結果
国の地震調査委員会が公表した「宮城県沖地震の長期評価」では、地震発生の可能性は、年々高まっており、今後20年程度以内(平成32年頃まで)に、約80%の確率で、次の地震が起こる可能性が高いと指摘されています。また、昭和53年の宮城県沖地震ではブロック塀等の倒壊により多数の死傷者がでました。
このような状況を踏まえ、宮城県、石巻市、塩竈市及び大崎市では、市町村、関係団体との連携の下、小学校におけるスクールゾーン内のコンクリートブロック塀等の実態調査を下記により実施しました。その結果は次のとおりです。
今後、この調査結果を踏まえ、危険なブロック塀等の解消のため、所有者への指導、関係機関への協力依頼を始めとした各種対策を講じていく予定です。
記
- 調査対象
次の要件のすべてに該当する補強コンクリートブロック造、石造、れんが造その他の組積造の塀(外柵、植栽と塀の併設、擁壁兼用の塀を含む。)及び門柱
(1) 通学路の沿道に設置されているもの
(2) 前面道路からの高さ1m超(基礎、擁壁部分も含む)のもの。ただし擁壁上のものは高さ0.6m超のもの
(3) 目視観察により何らかの危険性があると判断されるもの - 対象区域
小学校のスクールゾーン(仙台市の区域を除く。) - 実施期間
平成14年5~8月 - 実施体制
実施主体は宮城県、石巻市、塩竈市及び大崎市であり、市町村及び社団法人日本建築ブロック・エクステリア工事業協会の協力により実施しました。
評価 | |||||||
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調査主体 | 学校数 | A/F | B/F | C/F | D/F | E/F | F/F |
A | B | C | D | E | F | ||
宮城県 | 296 | 42.3% | 35.9% | 14.5% | 6.3% | 1.0% | 100.0% |
2,744件 | 2,327件 | 937件 | 411件 | 64件 | 6,483件 | ||
石巻市 | 19 | 57.9% | 26.1% | 15.2% | 0.7% | 0.2% | 100.0% |
711件 | 321件 | 187件 | 8件 | 2件 | 1,229件 | ||
塩竃市 | 8 | 41.0% | 34.2% | 14.5% | 8.5% | 1.7% | 100.0% |
144件 | 120件 | 51件 | 30件 | 6件 | 351件 | ||
大崎市 | 14 | 23.1% | 33.8% | 31.5% | 7.7% | 3.8% | 100.0% |
30件 | 44件 | 41件 | 10件 | 5件 | 130件 | ||
合計 | 337 | 44.3% | 34.3% | 14.8% | 5.6% | 0.9% | 100.0% |
3,629件 | 2,812件 | 1,216件 | 459件 | 77件 | 8,193件 |
評価
A:特に問題と思われる箇所がない。
B:特に危険と思われる箇所がない。(注意事項あり)
C:より詳細な調査が望まれる。
D:補強工事又は改修工事等の検討が望まれる。
E:除却することが望まれる。
注記
※調査主体により調査対象外のものも調査している場合がある。(A評価に含まれる。)
※石巻市については、旧石巻市内での調査及び調査結果である。
※大崎市については、旧古川市内での調査及び調査結果である。
(「旧石巻市内」及び「旧古川市内」以外の石巻市・大崎市の地区は「宮城県」に含まれている。)