ここから本文です。
仙台港(仙台塩釜港・仙台港区)は,昭和39年3月に新産業都市「仙台湾地区」の指定を受けて臨海型工業の発展拠点として同年8月に計画決定された堀込み港湾です。
その後,流通港湾としての必要性が高まったため,商港機能を加え東北地方における流通拠点港湾として建設が進められ,昭和46年7月に開港しました。
平成13年4月には,東北の港では初めて「特定重要港湾」の指定を受け,東北地方の広域物流拠点として重要な役割を果たしてきています。
近年では,東北地方の成長に伴う物流需要の増大,船舶の大型化や外貿易物のコンテナ化に代表される輸送革命などに対応するため,外貿コンテナ機能の導入を中心とした「仙台国際貿易港整備計画」が策定され,流通機能の充実強化を進めているところです。
平成7年4月からは,本格的な外貿コンテナふ頭である水深12mの高砂1号岸壁をガントリークレーンとともに供用開始し,翌年4月には岸壁背後にコンテナターミナル6.6haが完成し,機能の充実が図られました。
平成13年6月には,高砂1号岸壁に隣接して水深14mの高砂2号耐震岸壁と,その背後のコンテナターミナルを供用開始しました。
2つの岸壁と約20haのコンテナターミナル及び3基のガントリークレーンができたことにより,東北地方における国際海上コンテナターミナルの拠点として一層の機能が強化されたことになります。
直近では,高砂コンテナターミナルの拡張とガントリークレーン4号機の設置事業に着手するとともに,ポートセールスの強化,コンテナターミナルの管理運営の改善等ハード・ソフト両面に亘って施策を展開し,本県のみならず東北地方を世界に導くゲートウェイ港湾となるよう推進していくことにしています。
仙台港の経緯を、昭和43年から現在までの写真とともにたどってみました。
昭和43年3月撮影
昭和42年12月
工事開始(航路、防波堤、土地造成等)
昭和45年10月撮影
昭和46年6月
東北石油(株)桟橋に第一船入港接岸
昭和46年8月
新仙台火力発電所第一号機の運転開始
昭和46年10月
臨海鉄道が東北石油(株)構内に開通
昭和47年7月撮影
昭和48年3
高松埠頭岸壁6バース、中野埠頭1、2号岸壁完成
昭和48年4月
公共岸壁一部供用
昭和48年4月
太平洋沿海フェリーが名古屋~仙台~苫小牧に就航
昭和48年12月
東日本フェリーが仙台~苫小牧に就航
昭和49年9月撮影
昭和49年3月
高松埠頭岸壁2バース、中野埠頭3号岸壁完成
昭和51年8月撮影
昭和51年3月
中野埠頭4号岸壁、フェリー岸壁(-8.5m)完成
昭和52年9月撮影
昭和52年3月
雷神埠頭、1号フェリー岸壁(-7.5m)完成
昭和53年10月撮影
昭和53年3
中野埠頭5、6号岸壁完成
昭和53年4月
みなと公園開園
昭和54年3月
雷神埠頭2、3号岸壁完成
昭和54年4月
保税上屋指定(中野岸壁背後)
昭和56年7月
開港10周年
昭和57年4月
高松木材埠頭岸壁完成
昭和58年3月撮影
昭和58年4月
臨海鉄道が仙台港駅から仙台西港駅まで開通
昭和60年撮影
昭和62年7月
仙台港を会場に「未来の東北博覧会」開催
昭和63年8月
中央公園が暫定開園
平成2年撮影
平成2年6月
内航フィーダーコンテナ航路開設(仙台港~東京港)
平成3年撮影
平成3年7
県営中野1号上屋完成
平成3年7月
開港20周年
平成3年10月
仙台港湾事務所庁舎落成
平成4年撮影
平成4年4月
中央公園全面供用
平成4年7月
第7回「海の祭典」開催
平成5年撮影
平成5年2月
内航フィーダーコンテナ航路開設「清浦丸」就航
平成7年4月
ガントリークレーン供用(高砂1号埠頭)
平成7年7月
東南アジアコンテナ定期航路開設
平成8年9月撮影
平成8年2月
北米/日本・アジア/地中海コンテナ定期航路開設
平成8年4月
高砂コンテナターミナル本格供用
平成8年5月
向洋1号埠頭供用
平成9年2月
ガントリークレーン2号機供用(高砂1号埠頭)
平成9年4月
日本/北米西岸コンテナ定期航路開設
平成11年12月撮影
平成10年6月
内航フィーダーコンテナ航路開設(仙台港~横浜港)
平成10年7月
内航フィーダーコンテナ航路開設(仙台港~横浜港)
平成11年6月
日本/アジアコンテナ定期航路開設
平成11年11月
内航フィーダーコンテナ航路2航路開設(仙台港~東京港)
平成12年5月
日本/韓国コンテナ定期航路開設
平成13年5月撮影
平成13年4月
港名を仙台塩釜港(仙台港区)に変更するとともに特定重要港湾に昇格
平成13年6月
高砂埠頭2号岸壁供用開始
平成13年6月
高砂コンテナターミナルが指定保税地域に指定
平成13年6月
開港30周年式典を挙行
平成14年1月
日本/韓国コンテナ定期航路が中国の上海、寧波に延伸
平成14年2月
ガントリークレーン3号機供用(高砂2号埠頭)
平成19年5月撮影
平成18年8月
高砂コンテナターミナル拡張
本格的な国際化時代を迎えた今日,北米西海岸に最も近い日本の港として,世界に開かれた東北の海の玄関口として地域経済の発展に大きく貢献することが期待されます。
今回の計画では,自然との共存を図りながら開発を進める「エコポート」モデル事業として指定を受けており,蒲生干潟の自然環境との調和を図るなど,親しまれる港として整備を進めることとしています。
公共ふ頭計画 | 6バース(うち水深15m・2バース) |
---|---|
新港湾施設用地 | 147ha |
対象船舶 | 水深 | 岸壁数 | 延長 |
---|---|---|---|
50,000D/W級 | -15m | 2バース | 700m |
40,000D/W級 | -14m | 1バース | 330m |
30,000D/W級 | -12m | 2バース | 480m |
10,000D/W級 | -10m | 1バース | 170m |
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す