ここから本文です。
石巻市北部から登米市に跨がる中津山(なかつやま)地区は,旧北上川・北上川に挟まれた3,191haの水田地帯です。
(上品山(じょうぼんさん)より撮影した中津山地区:写真左端の河川が旧北上川,写真中央の河川が北上川です。)
本地区の基幹水利施設である鶴家(つるが)排水機場,後谷地(うしろやち)第一・第二排水機場及び旧古川排水路は,昭和20年代後半から昭和40年代中ばにかけ,湛水解消を目的として県営かんがい排水事業等により造成されたものです。
かつての当地区では水稲栽培が中心を占めていましたが,現在では稲作・大豆・麦による2年3作が中心となりました。
営農形態の変化により転作作物の湛水被害が発生したことに加え,築造から長い年月が経過したことによる施設の劣化が維持管理コストの増加を招いていたことから,本地区の基幹水利施設は国営中津山農業水利事業により整備されました。
施設名 | 事業実施前の排水量(立方メートル/S) |
事業実施後の排水量(立方メートル/S) |
---|---|---|
鶴家排水機場 | 13.6 | 27.0(198.5%) |
後谷地第一・第二排水機場 | 第一排水機場:2.0, 第二排水機場:10.2 |
20.0(163.9%) |
旧古川排水路 | 12.2 | 20.0(163.9%) |
平成20年度に着工した国営中津山農業水利事業は,11年を経てついに完工しました。
令和元年11月22日,石巻グランドホテルで完工式が開催されました。
(完工式の様子)
国営中津山農業水利事業により整備が行われた本地区の基幹水利施設は,石巻市を事業主体とする基幹水利施設管理事業により,管理を担ってゆく予定となっています。
(事業により整備された鶴家排水機場)
(事業により整備された後谷地排水機場)
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す