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宮城県では,イタリア・ローマ県との友好関係を生かして,全国に品質の良いイタリア野菜を発信する取り組みを続けています。当研究所では,これまで県南地域におけるプンタレッラ栽培を技術的に支援してきましたが,イタリア野菜の次期新規品目を目指してタルディーボを研究しています。
イタリアにはレッドチコリーの品種群の野菜が多数あり,ほろ苦い味と葉色のコントラストが特長です。その中でもタルディーボは細い葉身と特に鮮やかな色彩の評価が高く,冬の高級野菜として扱われます。
タルディーボの生産には主に2つの工程を必要とします。まず露地畑で株を養成し,次に赤色が着色したら掘り上げ,水辺に移して軟白栽培します。食材としては株の中心部だけを利用します。
バイオテクノロジー開発部では,タルディーボの宮城県内における適切な作型を選定し,さらに現在簡易な軟白方法に関する研究を行っています。今年度は県内でも試験栽培を実施し,出荷先からは一定の品質評価を得ており,期待できる品目として普及に向けて取り組んでいる状況です。
今後も需要が見込まれる新規品目,品種に関して生理生態や栽培方法を明らかにし,宮城県内産地への提案を図っていきます。
(平成22年2月4日掲載)
【株養成試験の様子】
【収穫調整後】
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