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トップページ宮城県の埋蔵文化財現地説明会資料|中野高柳遺跡資料6(2001)

現地説明会資料|中野高柳遺跡資料6(2001)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

出土品

人物が描かれた石
 宮城県教育委員会が平成6年度に調査した鎌倉時代後半から南北朝時代の土坑(穴の跡)から出土しました。扁平な楕円形の石(縦18cm以上、横23cm、厚さ5cm)に人物2人が墨で描かれています。実物ではわかりにくいのですが、赤外線カメラを使うと鮮やかに見ることができます。
 2人の人物は左が大きく手前にいるかのように見えます。頭は眉・目・口(左は目・口)が描かれ、髪や烏帽子は表現されていません。右の人物は下半身が裾広がりの着物を着ており、肩に何かを背負っているようです。描かれた人物は、頭や衣服の特徴から僧侶とみられます。墨で絵が描かれた石は、多賀城市新田遺跡からも出土しています。人あるいは猿の顔が表現されており、まじないに使用されたものと考えられています。
 中世の遺跡から人物が描かれた遺物が出土する例はきわめて少なく、当時の人々の様子や信仰のあり方を知る上で貴重な資料といえます。