
CREATIVE FORESTRY
キミの知らないクリエイティブな森林職ストーリー
「森林職」と聞くと、どのような仕事を思い浮かべますか?
「森林」に携わる「公務員」の仕事はどうでしょうか?
宮城県の森林技術職(公務員)の仕事は、“守る”だけじゃない“創る”森林。
あまり知られていないクリエイティブな世界をご紹介します。
MOVIE
4つのクリエイティブな
森林職ストーリー

VOL.01

宮城県東部地方振興事務所
林業振興部
森林管理班 技師
大森 悠杜
森には、多くの野生動物が生息しています。絶滅のおそれがある野生動物がいる一方で、生息数の増加や生息地の拡大によって、私たちの生活や、生態系への被害をもたらしている野生動物もいます。野生動物と人との適切な関係をつくり、豊かな森を将来にわたって保全していくことも、林業技術職員の使命です。そのために、狩猟を行うハンターとのコミュニケーションは欠かせません。現場を理解し、ハンターを増やしていくことや、捕獲だけでなく、ジビエとして賢く利用していくことも大切です。野生動物と人の良い関係を創る林業技術職です。
VOL.02

気仙沼地方振興事務所
林業振興部森林整備班
技術主査
島貫 彩
人々が大きく育った木々を見上げる中、足元にひっそりと佇む「苔」を見下ろす公務員がいました。苔に魅了されたその人は、林業として苔を育て、仲間を増やし、やがて苔の魅力を発信するフェスを企画・開催します。「苔フェス」は今や、地域を代表するイベントの一つとなり、多くの人が苔グッズや苔のワークショップを求めて訪れるようになりました。公務員だって新規プロジェクトを立ち上げ、地域を盛り上げ、たくさんの人を笑顔にすることができます。愛とアイディアで「地域のムーブメント」を創る林業技術職です。
VOL.03

宮城県林業技術総合センター
試験研究部
研究員
目黒 渚
空調制御された実験施設(発生室)に整然と並ぶ「ハタケシメジ」。シャキシャキと歯ごたえが面白く、豊かな風味が特徴のこのキノコは、まだあまり流通していません。宮城県では、ハタケシメジの新しい品種の研究開発が進められています。白衣をまとい研究に没頭する彼女は、林業技術職であり「研究員」。それでも、高校や大学でキノコの研究をしていたわけではなかったといいます。専門的な勉強や経験が無くても、社会人になってから研究者になれる。役所や森ではなく、研究室をフィールドに「新しい食」を創る林業技術職です。