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実施日 | 会場 | 展覧会名 |
---|---|---|
2024年6月15日(土曜日) | 栗原文化会館(アポロプラザ) | 宮城県美術館 高精細レプリカ名作展in栗原 |
2024年6月29日(土曜日) | 気仙沼市はまなすの館 | 宮城県美術館 高精細レプリカ名作展in気仙沼 |
2024年7月13日(土曜日) | 蔵王町ふるさと文化会館(ございんホール) | 宮城県美術館 高精細レプリカ名作展in蔵王 |
2024年10月5日(土曜日) | 丸森町資料展示収蔵館 まるもりふるさと館 | 宮城県美術館 高精細レプリカ名作展in丸森 |
栗原、気仙沼、蔵王の会場では、お絵描きや木工作などの創作活動を行いました。どの会場でも、様々な形の木片を組み合わせ、色塗りや釘打ちをしてオブジェをつくるなど、木を扱う創作活動が人気でした。また、ポスターを用いた活動では、コラージュをしたり、裏面の白紙に絵を描いたり、さらにそれを木片に貼りつけたりする様子も見られました。
丸森会場では、スペースの都合から木工作は行わず、ポスターを使った工作や、裏側の白紙に絵を描くなどの創作活動を行いました。参加者は、スタッフが事前につくったお面や紙バッグ、コラージュ等を参考に工作をしたり、自由に好きなものをつくったりしていました。他の会場では、子どもの参加が多かったオープンアトリエですが、丸森会場では紙バックづくりが大人にも人気でした。ポスターを折ってバッグをつくる過程で現れる絵柄や形を考えるなど、よく見てつくることを楽しみました。
「まねっこお絵描き」と題し、高精細レプリカの「模写」に挑戦するプログラムを行いました。高精細レプリカ名作展の中で、気に入った絵や、絵の一部分を、色鉛筆やクレヨンを使い、真似して描きました。最後は絵に紙のフレームを付けて、額装した絵画のように仕立てて持ち帰れるようにしました。
制限時間を設けていないプログラムのため、参加者はそれぞれのペースでじっくりと描いていました。長谷川潾二郎《猫》(1966年)はどの会場でも人気でした。パウル・クレー《緑の中庭》(1927年)を丁寧に観察し模写した子や、岸田劉生《真田久吉氏像》(1913年)の油絵の絵肌を、クレヨンを塗り重ねることで忠実に再現しようとした子、街好きという理由から高橋由一《宮城県庁門前図》(1881年)を細かく模写する子もいました。また、終了後、「もう一回まねっこしたい!」と言って、別の作品の模写に取り掛かる子もいました。子どもたちは、自分の描いた作品を紙のフレームに収めると、嬉しそうな表情を浮かべていました。
本展で展示している高精細レプリカは、所蔵作品を高解像度でスキャンしたデータをもとに実物大で作成されました。専用のスキャナーで複数回記録した後、スキャンデータを最新技術で統合・画像処理することで、高精細データが完成します。
栗原、気仙沼、蔵王の会場では、高精細データ作成のためのスキャン作業と画像の編集作業を、写真を切り貼りするなどアナログな方法で疑似体験しました。
丸森会場では、高精細レプリカの鑑賞を交えつつ、スタッフがレプリカ制作の工程や高精細データ作成のポイントについて模式図を用いて解説しました。参加者は、ルーペやLEDライトを手にレプリカの細部を観察し、本物のように見える絵具の立体感や陰影が、平面の紙に印刷で表現されている点や、スキャン作業で得られたデータが非常に高精細なものである点を確認しました。また、解説終了後には、スキャン作業とデジタルデータ合成作業を理解するためのワークを設けました。
担当学芸員が展示室で、宮城県美術館や本展についての概要をお話ししたのち、高精細レプリカの元になった所蔵作品について、数点を取り上げて作品解説を行いました。特に、高橋由一、尾竹竹坡、松本竣介、ヴァシリー・カンディンスキーといった画家の作品を取り上げて、近代美術史の大まかな流れを伝えるようにしました。
トークの参加者には、美術館に来館経験があり今回の展示を楽しみにしてくださっていた方や、近隣中学校の美術部員の方々、お子さんが美術好きというご家族などがいらっしゃいました。参加者からは「話を聞くと絵を見るのが面白くなっていいですね」といった感想も寄せられました。
栗原 | 気仙沼 | 蔵王 | 丸森 | |
オープンアトリエ | 58 | 20 | 36 | 17 |
キッズ・プログラム | 29 | 12 | 30 | 12 |
ワークショップ | 15 | 1 | 5 | 13 |
ギャラリー・トーク | 21 | 6 | 11 | 4 |
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