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公文書館だより創刊号

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新

公文書館だより宮城県公文書館全景

宮城県 公文書館だより 創刊号 平成14年5月

「公文書館だより」の発刊にあたって

宮城県公文書館 館長 高橋孝夫

宮城県公文書館は,歴史的に価値の高い文書を収集・保存し,文化遺産として後世に伝え,また,閲覧サービスや調査・研究成果を広く県民に提供していく施設であります。
昭和63年、公文書館法が施行され,地方公共団体における公文書等の保存・管理・閲覧の業務が明確化され,法の制定を契機に,公文書館の設置機運が全国的に高まりました。
本県におきましても,平成3年7月に学識経験者などを構成員とする「宮城県公文書館(仮称)建設懇話会」を設置し,本県公文書館のあるべき姿について検討を重ね,平成4年3月には,知事に対し「宮城県らしい特色のある公文書館が早期に建設されることを期待する」との提言がなされました。
この提言を受け,平成5年3月に基本構想を策定,以後,構想に基づく具体的検討を進めてまいりましたが,財政事情等により建設計画が延期されておりました。
平成10年,県立図書館の移転に伴う跡地の利用方法を検討する中で,基本構想による公文書館建設は断念し,旧図書館を改修して「公文書館」と「みやぎNPOプラザ」及び「生涯学習セミナルーム」との複合施設として利用することになり,平成13年4月公文書館として都道府県では27番目の施設として開館いたしました。
公文書館は我が国ではまだ歴史が浅くなじみの薄い施設でありますが,開館後1年間で約4,500人の方々に当館の閲覧室や展示室を御利用いただいており,公文書館に対する関心の高さとその使命の重要性を改めて認識いたしております。
過去の公文書はもちろんのこと,現在の資料やこれから発生する歴史的に価値のある公文書等を系統的に収集・整理し皆様の利用に供するとともに,県民の皆様の共有財産として適切に保存し後世に伝えていくことが公文書館としての責務であると考えております。
このたび本館の所蔵資料や館の業務等を紹介し,公文書館に対する理解や皆様の利用に役立てていただくため、「宮城県公文書館だより」を発刊することといたしました。ぜひご一読の上,ご意見等をお聞かせ願えれば幸いです。

所蔵資料紹介

  • 中学校設立伺
    中学校設立伺
  • 仙臺中学校校長委嘱状
    仙臺中学校校長委嘱状
  • 仙臺中学校教則
    仙臺中学校教則

仙臺中学校の設立

明治5年学制公布後の宮城県内における中等教育のはじまりは,明治7年11月開講した官立(国立)宮城外国語学校でした。宮城外国語学校は宮城英語学校と改称され,生徒数も順調でしたが明治10年2月国の財政難等から廃止されることになりました。
宮城県は英語教育の重要さや,学業中途で終わる生徒の問題等から,英語学校施設を引継いで「仙臺中学校」を設置しました。
文部省の承認を得たのは,明治10年3月26日でしたが,引継いだ生徒のため2月26日より開講しています。初代校長は英語学校長の下斗米精三で2月21日付け任命されています。
校則に「学年は9月1日にはじまり翌年7月15日に終わる,授業料は1ヶ月50銭とする」等が。また,教則には「英語で普通学科を教授し在学5ヶ年とする,普通学科を上等学科と下等学科に分ける」等がみられます。
仙臺中学校は明治12年6月宮城中学校と改称,明治19年8月には「中学校令」による宮城県尋常中学校に改正し,併せて第二高等中学校予科補充科を設置したが,東華学校の創立や経費の問題から明治21年閉校となりました。

宮城県の一口知識

宮城県の誕生

旧仙台藩は戊辰戦争のあと,領地が分断され「角田県」や「登米県」など,新しい藩と県が生まれました。
明治4年には廃藩置県が行われ,それまでの藩と県域は「仙台県」と「一ノ関県」にほぼ統一され,明治5年1月には「仙台県」が「宮城県」と改称されるなど,何度かの県域再編成が行われ,明治9年8月に現在の宮城県の県域が成立しました。
この間,明治4年に戸籍法が制定され,併せて県内を番号で表す区画制が実施されました。これによって,人口や戸数などの調査が行われ,明治9年の県の総人口は586,842人,総戸数は95,103戸でした。また,町の数は137,村の数は702もありました。
しかし番号制による地域区分は,なじみが薄いこともあって,明治11年に旧集落名などを取り入れた郡町村制となりました。
※参考   平成13年12月の宮城県の推計人口は2,370,337人です。

官省布告
官省布告 明治5年

公文書管理保存研修会開催

公文書その他の記録・文書の保存に対する意識を高めるとともに,散逸防止,適正な管理及びその利用に関しての知識の普及を図るため,平成13年12月5日(水曜日)市町村の文書管理担当職員を対象として,研修会を開催いたしました。
当日は39市町村から47名の参加者があり,国立公文書館の酒井勤氏から「公文書館法と公文書館の役割」についての講義の後,公文書館職員から「公文書館の概要」、「歴史的・文化的価値のある公文書の選別と管理について」,「市町村の行政文書の管理・保存について(アンケート結果をもとに)」として事例を発表いたしました。
終了後のアンケートによると,市町村共通した課題や今後取り上げてほしいテーマ等の要望もあり,次回以降の研修会に反映させていきたいと考えております。

公文書館管理保存研修会

公文書館企画展開催

公文書館の第2回企画展「公文書にみる昔の軌道・鉄道」を1月22日から3月10日まで3階展示室で開催しました。
我が国に初めて鉄道が開通したのは明治5年ですが,明治43年に制定された軽便鉄道法により,明治末から大正期にかけて全国的な鉄道の建設ブームが起こりました。宮城県内においても,各地で鉄道建設の気運が盛り上がり,多くの私設鉄道が建設され地域産業の発展と近代化に大きな役割を果たしてきました。
今回の企画展では,明治時代から昭和まで宮城県内を走っていた軌道・鉄道について,当館所蔵の公文書や図面等を中心に展示し,期間中多くの方々に来館していただきました。

 公文書企画展のポスターです  展示軌道・鉄道一覧です  昔の軌道略図です  公文書企画展の画像です

 

所蔵資料

  • 公文書
    明治以降に宮城県が作成収集した公文書で閲覧対象となる,30年を経過した文書20,797冊及び30年未経過文書でまだ閲覧対象とならない文書3,750冊を所蔵しています。年代別では明治期の文書3,601冊,大正期の文書1,652冊,昭和元年から20年までの文書2,759冊,昭和21年以降の文書16,535冊となっております。
  • 絵図面等
    明治以降に作成された県内各地域の絵図面や地積図1,446枚及びこれらのマイクロフィルム。
  • 行政資料
    宮城県が作成した刊行物等で比較的新しいもの及び宮城県公報のマイクロフィルム。

資料の利用方法

  • 公文書
    文書完結後30年経過したものをご利用できます。
    パソコン又は目録で必要な文書等を検索し,閲覧申請書に記入し受付カウンターに提出してください。1人1回5冊まで利用できます。(ただし,個人情報,破損状況等調査が未済のものについては,その場で利用できない場合もあります。
  • 絵図面等
    公文書と同様の申請により利用できます。絵図面は全てマイクロフィルム化されており,原則としてマイクロフィルムでの閲覧となります。また,一部複製化されたものもありますので,それの閲覧も可能です。

その他資料の検索や疑問な点がありましたなら気軽にお尋ねください。

行事予定

行事予定
行事名日時場所
都道府県・政令指定都市等公文書館長会議(主催 国立公文書館)6月6日~7日仙台サンプラザ
第3回企画展 品井沼干拓の歴史9月10日~11月24日公文書館展示室
アーカイブズ・カレッジ(資料管理学研修会)
(主催 国文学研究資料館史料館)
11月11日~22日宮城県公文書館
公文書館貴重文書展1月中旬~3月中旬宮城県庁18階
広報展示室

 利用案内

  • 開館時間
    午前9時から午後5時まで
  • 休館日
    月曜日
    国民の祝日・休日(土曜日・日曜 日に当たる日を除く)
    年末年始
    臨時休館(特別整理期間等)
  • 交通のご案内
    ・電車の場合 JR仙石線榴ヶ岡駅下車(徒歩7分)
    ・バスの場合 仙台市営バス,宮城交通「第四合同庁舎前バス停」下車(徒歩3分)

宮城県公文書館案内図

宮城県公文書館だより 創刊号(平成14年5月5日発行)

編集・発行

宮城県公文書館
郵便番号:983-0851 仙台市宮城野区榴ヶ岡5番地
電話番号:022-791-9333