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地球温暖化に伴う気候変動により、熱帯低気圧の強度が増大するとともに、大雨の頻度も増加する可能性が高く、土砂災害の増加、激甚化が懸念されています。国土交通省では、土砂災害の防止と被害の軽減を目的に、昭和58年より6月を「土砂災害防止月間」と定め、土砂災害の防止に関する様々な取組を実施しています。
能登半島と同規模の地震、豪雨が発生した場合、『土砂災害の複合災害』のリスクと備えるべきことについて議論し、全国に向けて発信するため、国土交通省と宮城県との共催で、土砂災害防止月間の主要行事である、土砂災害防止「全国の集い」を令和7年6月10日と11日に開催しました。6月10日の会場イベントでは約1,100人の方にご参加いただきました。
主催者挨拶:国土交通大臣代理 国土交通審議官 天河 宏文 氏
開催地挨拶:宮城県知事 村井 嘉浩 氏
歓迎挨拶:仙台市長代理 仙台市副市長 髙橋 新悦 氏
来賓祝辞:宮城県議会 議長 髙橋 伸二 氏
全国治水砂防協会宮城県支部長(蔵王町長) 村上 英人 氏
個人の部で、藤田正治氏、尾畑納子氏(当日欠席)、団体の部で室生自治会、早稲田学区自主防災連絡協議会が土砂災害防止功労者として表彰されました。
行政・地域の一押し取組報告として、全国の都道府県砂防部局、国の直轄砂防担当事務所によるポスター展示を実施しました。
また、今回は特別企画展を開催し、パネリストとして出演した宮城県多賀城高等学校災害科学科による活動報告、「やまのおおじゃくぬけ実行委員会」による「人形劇 やまのおおじゃくぬけ」の実演映像の放映や人形の展示などを行いました。
NHK解説主幹の松本浩司氏による講演「連鎖する災害にどう立ち向かうのか~激甚化への適応を考える~」を行いました。過去の複合災害の例と対応、地域防災計画での複合災害対策を見た上で、連続する災害にどう備えるべきなのか、何ができるかをお話いただきました。
丸森町長である保科郷雄氏による講演「県内の大規模土砂災害発生時の避難行動」を行いました。令和元年東日本台風当時の状況を踏まえ、災害発生前からの事前準備、避難情報、避難所設置、仮設住宅の整備など、災害対策と防災体制の強化に努め、災害に強い安全・安心なまちづくりを進めている状況などについてお話いただきました。
「平成20年岩手・宮城内陸地震、令和元年東日本台風 2つの土砂災害を経験した宮城県より~複合災害(大規模地震災害後の豪雨災害)に備える~」をテーマに、パネルディスカッションを開催しました。
コーディネーター :板橋 恵子 氏(エフエム仙台 防災・減災プロデューサー)
パネリスト(学識者):井良沢 道也 氏(岩手大学名誉教授)
パネリスト(地 域):千田 勝 氏( 元栗原市職員、栗駒山麓ジオガイド)
パネリスト(地 域):宍戸 克美 氏(丸森町住民、元消防署職員、民生委員)
パネリスト(高校生):後藤 敏仁 氏(多賀城高校災害科学科3年生)
パネリスト(高校生):耳塚 千紘 氏(多賀城高校災害科学科3年生)
パネリスト(高校生):森合 ことり 氏(多賀城高校災害科学科3年生)
パネリスト(行 政) 齋藤 秀一 氏(宮城県 土木部 防災砂防課長)
コメンテーター :草野 愼一 氏(国土交通省 砂防部長)
2つのコースに分かれ、過去に県内で発生した土砂災害被災地の現場やジオパークの見学などを行いました。
令和7年6月10日(火曜日)~令和7年6月11日(水曜日)
令和7年度(第43回)土砂災害防止「全国の集い」in宮城開催チラシ(PDF:4,689KB)
仙台サンプラザホール(仙台市宮城野区榴岡5-11-1)
国土交通省・宮城県
約1,100人
令和7年度(第43回)土砂災害防止「全国の集い」パンフレット(PDF:4,935KB)
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