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掲載日:2017年2月15日

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農業用水路「内川」について(世界かんがい施設遺産に登録されました)

内川が「世界かんがい施設遺産」に登録されました!

大崎市岩出山を流れる農業用水路「内川」は,平成28年11月8日,タイ王国チェンマイにて開催されたICID(国際かんがい排水委員会)執行理事会において「世界かんがい施設遺産」に認定・登録されました。この遺産制度は,かんがいの歴史・発展を明らかにし,理解醸成を図るとともに,かんがい施設の適切な保全に資するためのもので,今回の内川登録は,東北では青森県「稲生川」に次ぐ2例目となります。

伝達式集合写真

伝達式(大崎改良区授与)

(写真:平成28年12月14日 世界かんがい施設遺産登録証伝達式 農林水産省講堂にて)

世界かんがい施設遺産について詳しくはこちら(農林水産省HPプレスリリース)(外部サイトへリンク)

農業用水路「内川」について

内川は,今から約400年前の1591年,仙台藩初代藩主・伊達政宗公によって開削された人工河川で,当時の岩手沢城の防備及びかんがいを目的としていました。

その後,1987年より実施された大崎西部地区国営かんがい排水事業や,1991年より前述の国営事業と共同工事で進められた県営水環境整備事業により,「第1号幹線用水路」として整備され,3,300haを超える農地へのかんがい用水路として重宝されています。整備に際して,1988年に発足した「内川を考える会」と工事業者が話合いを重ね,水路には雑割石二面水路を採用し,遊歩道や親水広場を設置する等,景観の保全を最大限に考慮された施行となりました。また,生態系への配慮として落差工に深みを作ることで魚類の休憩,餌場の確保を行い,また最大流速は1.5m/sとし,魚類が遡上できる流速が保たれました。

内川は農業用水路としての役割のみならず,地域の景観形成に大きく寄与し,地域住民の憩いの場として貴重な役割を果たしています。その美しさは「内川環境美化連絡会」や「内川ふるさと保全隊」によって行われる清掃活動や啓発活動によっていつまでも保たれています。

内川1

内川2

About Uchikawa Irrigation System

Uchikawa Irrigation System was built in the sixteenth century in the midst of Japan’s civil war. The nationally renowned samurai Masamune Date, ordered the development of the castle town’s urban planning as well as the construction of this agricultural irrigation canal with the purpose of protecting his own castle.

The current Uchikawa Irrigation System was renovated in 1991 through a joint project conducted by the national government Osaki Western Area Irrigation and Drainage Project and the prefectural Water Environment Renovation Project. The canal was named the Number One Irrigation Canal, but locals still have an affinity for the old name. The canal provides irrigation for 3,312.9 hectares of farmland, draws water all year long, and contributes to the local environment and scenery.

For renovations of the Uchikawa Irrigation System, we held workshops with the local community and developed a plan that included the following: a stonework embankment to highlight the scenery, a promenade and water plaza along the shoreline, and the maximum number of trees to heighten hydrophilicity. Emphasizing the functionality of the canal for agricultural irrigation, and as a hydrophilic space, the canal type was based on a rough split-stone dual-wall structure with consideration for the scenery, with a width about the same degree as before, with the aim of securing the current shoreline. For the waterfall work, the depth was adjusted to create areas for fish to rest, take shelter, and feed. To establish a fish nursery block, we used ayu (sweetfish) as a target and limited the maximum current to 1.5 meters per second, a speed at which the fish can swim upstream.

「内川」のより詳しい説明はこちら「内川物語」(北部地方振興事務所)

お問い合わせ先

農村振興課企画調整班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2863

ファックス番号:022-211-2890

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