
株式会社solufaction
代表取締役
1983年生まれ、仙台市出身。宮城県出身の女子サッカー選手として、なでしこリーグ「岡山湯郷Belle」や「愛媛FCレディース」で活躍。30歳で引退後、地元仙台で、フットサルクラブの広報・地域貢献担当として勤務。現在は、フットボールを基軸にした事業株式会社solufactionを起業し、フットボールイベント開催やスクール・体験会等の運営を実施。
前職のフットサルチームで働いていた時に、小学校や幼稚園を巡回指導していました。その際、鬼ごっこをさせると子ども同士が、頭や体をぶつけていることが何回か起こり「決められた範囲で鬼ごっこをしていて、なぜぶつかるの?」と疑問に感じました。調べると、宮城県では子どもの運動能力低下という課題があることや大人のメタボリックシンドロームも課題となっていることを知りました。そこで、私の好きなサッカーを通じて宮城県の皆さんのお役に立つことができると思い起業しました。
昼間の間は事務等を行い、小学校の下校時刻頃から運動やサッカーの指導を行っています。近年は、運動が嫌いな子どもが多数いると思います。そのため「体育の授業が嫌いでも、日本は災害の多い国なので、災害時に自分の身を守ったり、余力があれば、自分の大切な人を一人でも二人でも助けることができる体づくりをすることが大事」ということを小学校などで伝えていて、運動指導に関しては、「楽しかった!もっとやりたい!」と思ってもらえるようなメニューを作り、体を動かしてもらうことが重要だと考えています。また、サッカー指導については、小学生主体の女子のサッカースクールを運営しています。小さい頃は、女の子の方が男の子よりも上手かったりしますが、大きくなると、男の子の方が上手くなり、体も強くなって、ボールが回ってこないということが起きます。このため、サッカーが嫌いになったり、辞めたくなったりする女の子も大勢います。そんな時に、女の子たち同士でサッカーをすることで自信を取り戻したり、できることを増やしたりしていけるよう、何かの気づきにつながるサッカープログラムを作っています。
人と関わる仕事なので私が暗いと周りの人たちも暗くなります。そのため、まずは自分が楽しんで、それがみんなに伝染して楽しくなるということをイメージしています。また、仕事とプライベートの切り替えはしますが、やっぱり心のどこかで「あ!これつかえる!」と常に考えています。ヨガのインストラクターもやっていますが、休日に掃除しながら「これしながら、こういうポーズできる」とか、子どもの運動などでもその場にある椅子などで遊んだりできることに気づいて「今度こういうものを使って、この遊びができる」など、結構考えています。
女子サッカーの課題は、中学校の部活動で女子サッカー部がなく、辞めてしまう子が多いことや、県外からサッカーのために転入しても、県外に出てしまうことが多いので、県内の希望する地域でサッカーを続けられるように、場所を提供できればと思っています。このため、令和6年度から太白区を拠点とする中学生の女子サッカークラブチームをスタートさせます。宮城県には、聖和学園高校、常盤木学園高校など女子サッカーの強豪校があるので、そこにつなげていける受け皿になれたら良いと思っています。また、上手くなっていくことは大事ですが、それだけではなくて、長くサッカーを楽しんで続けられる、サッカーをしていて良かった、サッカーをしているからこういうスキルを身につけられたとか、そういうことに気づけるようになる人材を育てていければと思います。
四季のイベントがあるところです。春は桜の綺麗な名所や夏には仙台七夕まつり、秋には紅葉が楽しめて美味しいものが増えてくこと、また、冬は寒さも東北特有の痛い寒さを感じられ、その分夜景が綺麗だったり、光のページェントがあったり、季節ごとを楽しめるのがすごく良い魅力だと思います。
宮城県サッカー協会の事業になりますが、小学校の体育の授業でサッカー指導などを行っており、まずはサッカーに触れてもらう機会をたくさん作っていきたいと考えています。また、指導後に「楽しかった!」で終わらないよう、女の子同士でサッカーができる活動も行っており、初心者向け・もっとスキルアップしたい子向けの活動をそれぞれ行っています。また、女子サッカークラブには女性指導者が必要だと思うので、今後は女性指導者の発掘も行いたいと考えています。
私は宮城県が大好きで、この仕事をしていなければ出会うことがなかった宮城県の方々と出会えていることがありがたいと思っています。関わった方々とは笑顔を共有できる時間をたくさん作りたいと思っています。現在行っているプログラムでは2歳から高齢の方まで参加できるものがあるので、多くの年代の方と関わることができる点でも宮城県で起業して良かったと思っています。
Interviewer
中條 佑衣加さん 東北福祉大学
事務作業
会計処理・SNS投稿・HPの更新など
当日のプログラム内容を決める
移動・会場準備
帰宅
事務作業
夕食・入浴など
休日の過ごし方
おうちの掃除をしたり、録画した番組をみていることが多いです。その時には弊社で販売しているオリジナルブレンドコーヒーを淹れてソファに座ってゆっくりしています。
※記載内容は取材当時のものです。