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農業法人 株式会社GRA

⼭本 楓⼦さん

1993年生まれ、京都出身。大学で農業土木を学ぶ。卒業後は1年半ほど東京で就職していたが、ネットで面白い会社は無いかと探している中で、丸森町に本社を置く会社を見つけ移住。元丸森町地域おこし協力隊。任期終了後も丸森町に在住し、現在の農業法人株式会社GRAに勤務する傍ら、フォトグラファーとして活躍。

会社勤めとフォトグラファーの複業でフレッシュな生活を実現

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宮城県に移住された理由を教えてください。また、どのようなところに宮城の魅力を感じますか。

私は京都のベッドダウンで生まれ育ちましたが、祖父母が青森で農家をしているので昔から自然や農業に親しみを持っていました。大学で農業土木を学びましたが、いろいろな社会を見たいと思い大学卒業後、東京の人材紹介会社に就職しました。毎朝、満員電車に乗り1時間くらいかけて通勤していましたが、これを定年まで続けるのは絶対無理だと思ったことと、当時、担当していた営業先がベンチャー企業の多いインターネット業界でしたので「社会を変えていきたい」と自らの思いを持って会社を立ち上げている方々にお会いすることも多く、私自身も自分がやりたいことは何だろうと考えさせられました。その結果、自分は地方や田舎、農業といった分野に携わりたいと思い、転職したことが移住のきっかけです。自然に近いところで暮らしたいと思っていたので、宮城の中でも丸森はちょうどいい田舎だと思っています。また、丸森の人たちは寛容で包容力があるので、移住者にとって住みやすい地域だと思います。

現在の業務内容を教えてください。また、仕事をする上で心がけていることはありますか。

GRAはイチゴの生産・販売の他、新規就農事業といって、法人・個人を問わずイチゴ栽培を学びたい方向けの研修事業を提供しています。私はその事務局として、研修運営の事務的な業務や、時には研修生と⼀緒に収穫・選別の作業などを行っています。また、研修を卒業して独立し、パートナー農家となっていただいた方向けのサポート事業も行っています。仕事をする上で心がけていることは、まず自分ができる仕事は何か考えるということです。部署が分かれると、どうしても縦割り業務になってしまいがちですが、できるだけ「自分は何ができるのか、何をすべきなのか」と考えながら仕事をして、自分のメリット・デメリットだけを考えずに、常に誠実でありたいと思っています。

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どのような時、やりがいを感じますか。

シンプルに人から感謝された時にやりがいを感じます。また、良いアイディアが浮かんで、それをどのように整理してどう行動に移していくかを組み立て、それが実際に遂行できた時は嬉しいです。車の運転中にアイディアを考えつくことも多いのですが、じっくり考えたい時は、紙に書いて整理する時間を取ります。また、自分で考えた後は同じ部署の方々や上司に相談して意見をいただきながら良い企画になるよう進めています。

ワーク・ライフ・バランスで心がけていることはありますか?自分らしく働く・暮らすために重視していることも教えてください。

通勤が自家用車で30分くらいかかりますが、GRAは皆、メリハリをもって出勤・退勤をしているのですごく勤務がしやすいですし、帰宅時間が早いと18時なので、夜はゆっくりと過ごしています。また、夏は日中のハウス内がかなり暑くなるので、できるだけ涼しい時間帯に作業をするために、早く出勤して早く帰るという時期もあります。農業はなんといっても季節やお日様と共になので、日々の暮らしだけでなく仕事でもそれを感じられるのは、とても人間的で心地よいなと感じています。

今後、思い描いているキャリアデザインはありますか。そのために努力していることや、宮城県や企業に期待していることも教えてください。

週末はカメラの活動をしています。2023年9月に開業しました。フォトグラファーとして町のイベントの写真、知り合いや町内の人の家族写真や七五三の写真を撮らせてもらっています。始めた時はコロナが流行りだした頃だったので、カメラの勉強は、YouTubeや書籍等で学んだのですが、実際に小さなお子さんや七五三の写真を撮る時は、撮る技術以外にも子どもをあやすということも重要なスキルになるので、現在は仙台のスタジオでアルバイトをしながら勉強しています。私の場合は、⼀つのコミュニティだけに属しているとずっとそのことばかりを考えてしまうので、全く違うコミュニティであるGRAでの仕事とカメラの活動でそれぞれ頭がリセットされることで、自分の気持ち的にも良いバランスがとれていると思います。

学生インタビュー

学⽣時代の経験が、今の仕事に活かされていると感じる場面はありますか。

アルバイトなどの社会経験が、今に役立っていると思います。アルバイトでは、正しい敬語や接遇マナーが学べますし、将来就職することのない会社や、専門と無関係の業種まで、幅広く社会を体験することができると思います。 就職すると「その業界」「その会社」のことしか見る機会がなくなりますが、⼀つのことしか知らないまま就職してしまうことはもったいないですし、アルバイトをしてお金を貯めて旅行に行ったり、いろいろなものを見たりすることで、「自分の常識が他の人の常識じゃない」と気づくこともできるのではないかと思います。

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Interviewer

安達 初菜さん 宮城教育大学

パートナーの方のことを⼀番に考え信頼関係を築くために、誠実に向き合っていられることが伝わってきました。また、相手の意見や感情を尊重し理解することを大切にしていることが分かりました。他にも、カメラ関係の仕事をしている時には、相手がその場で喜んでくれている姿を見ることが好きとおっしゃっていました。私もこれから社会に出る上で相手が抱える立場や考えに真摯に向き合い、その上で適切な対応やサポートができる人になりたいと思いました。

MY SCHEDULE

  • 7:00

    起床

  • 8:20

    出社

  • 8:30

    研修生と⼀緒にイチゴの収穫・選別

  • 11:00

    事務作業

    メールの確認や各種連絡、溜まっていたタスクを実施

  • 12:00

    お昼休憩

  • 13:00

    打ち合わせ

  • 14:00

    事務作業

    打ち合わせで出たタスクを実施

  • 16:30

    打ち合わせ

    研修に関する定例の打ち合わせ

  • 17:30

    終業

  • 18:30

    帰宅

    帰宅後、週末に撮影した写真の編集

  • 20:00

    作業終了

    夕食・晩酌、入浴など

  • 24:00

    就寝

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休日の過ごし方

普段の週末はカメラの活動やアルバイトに時間をあてることが多いのですが、何も予定がない日は自宅でゆっくり過ごしています。旅行が好きなので、年に数回はまとまった休みをいただいて、実家に帰省した流れで関西圏を旅行するなど、昨年は久しぶりに海外旅行でニュージーランドへも行きました。

※記載内容は取材当時のものです。