女性のためのポータルサイト「ずうっと宮城」 > 宮城で輝く女性発見! > 株式会社Pallet 組織活性プロデューサー、コーチ 加賀谷 成美さん

株式会社Pallet

組織活性プロデューサー、コーチ

加賀谷 成美さん

秋田県秋田市出身。仙台の大学を卒業後の2013年、大手印刷会社に就職。クライアント企業に出向き、企画提案、プロジェクトマネジメントに従事する。2021年9月より株式会社Palletとダブルワークを開始。30歳を節目に自分と向き合い、大切にしたい価値観に気づく。大手印刷会社を退職し、2022年9月Palletに転職する。

ダブルワークを経て、自分の価値観や幸せを大切にしたいと気づき、転職

現在の会社を選んだ理由を教えてください。

10年間、大手総合印刷会社である大日本印刷に勤務しました。新型コロナウイルス流行後は企業先への訪問が難しくなり、さらにテレワークの導入により組織・チームではたらく感覚がより薄くなったように感じ、「私の役割、価値ってなんだっけ?」と、悶々とした思いを募らせていました。そんな時、「“幸せにはたらく”とは」がテーマの外部セミナーに、息抜きを兼ねて参加したことがPalletとの出会いでした。そこで、悶々としていた理由がコミュニケーションだったと、発見しました。組織で楽しくはたらくことを諦める必要はないと気づき、Palletとの関わりを通して学びながら、組織を活性化していきたいと思い、副業という形でメンバーに加えていただきました。はじめは、本業のスキルを活かし、Palletのホームページリニューアルのプロジェクトリーダーを任せていただくことに。プロジェクトに携わる中で、Palletの組織のコミュニケーションに触れ、「どんな組織も、社員が笑顔ではたらくことができると信じて関わりたい。そのために組織開発や人財育成といった分野を専門にしていきたい」と強く思うようになりました。数年前にはコロナの流行など全く予想もできなかったように、何が起こるか先の見えない世の中。大手企業にいるからといって安泰が約束されているとは限りません。それならば、人としての成長や幸せ、自分自身の価値観を大切にしたいと思い、30歳を節目に自分に向き合い、Palletへの転職を決断しました。

現在の業務内容を具体的に教えてください。
また、仕事をする上で心がけていることはありますか?

当社の経営理念は、「全ての人が、はたらくことを通して自分を活かし、幸せに向かう社会を共に創り続ける」です。その実現のために、コミュニケーションを軸として「組織づくり」「人づくり」「まちづくり」という3つの事業を推進しています。「組織づくり」の対象は企業や行政の皆様で、当社独自の伴走支援型組織開発プログラム「WiLL Partner」を主軸に、人財・組織課題の解決を支援しています。大切にしているのは、対話を通して課題の本質を引き出し、皆様とともに課題に向き合うこと。その課題に応じたトータル支援から単発の研修やワークショップの提供を行っています。

どのような時、やりがいを感じますか?

お客さまであるクライアント企業やチームの仲間と「こんな状態になったらいいね!」とワクワクを共感し合えた時や、理想の状態にお客さまと共に向かう過程の中で、お互いに喜び合えたときが一番やりがいを感じます。前職は「B to B to C」のお仕事だったので、お客様の先にいる顧客の声を、直に聞く機会が少なかったです。私が所属していたチームは、一人ひとりが得意分野を持ち、各自の役割が明確で、個々がそれぞれのプロジェクトで強みを発揮するスタイルでした。
Palletとの関わりを通して気づいた私の大切な価値観は、お互いに感謝や賞賛の気持ちを伝え合い、リスペクトし合うチームの仲間、そしてお客さまとも喜びを分かち合うこと。信頼関係の深まりに幸せを感じ、これがやりがいへと繋がっています。

ワーク・ライフ・バランスで心がけていることはありますか?
自分らしく働く・暮らすために重視していることも教えてください。

仕事は好きですが、幸せにはたらくためには心と身体のメンテナンスは不可欠です。私にとってはそれがホットヨガで身体を動かすことや、自然の中でゴルフをすること。その時間はとても大切にしています。ホットヨガは5年ぐらい通い続け、ヨガが好きな理由を知りたくて、ヨガインストラクターの養成講座に通い、資格も取りました(笑)。疲れているときこそ、身体を動かし、汗をかいてデトックス、リフレッシュすることで心身ともに回復できます。「自分の快適な状態」を探せるところも魅力です。
あとは、自分軸を持つこと。何を大切に、将来どうなりたいかを思い描くことで、ワークとライフを分けて考えなくても、大切にしたい優先順位はおのずと見えてくると思います。

あなたが思う宮城の魅力はなんですか? 宮城で暮らす理由も教えてください。

まず、東京に近いことです。私自身、東京が特別好きというわけではないのですが、流行の最先端がそろう街なので、そういう情報や環境に触れたい時は、東京に近いことがメリットになるのではないでしょうか。また晴天が多く、雪が少ないため暮らしやすさを感じます。宮城で暮らす理由は、はたらく自分にとって街の大きさや人の多さといった規模感がちょうど良く、居心地の良さ、快適さを感じるからです。

今後、思い描いているキャリアデザインは?
そのために努力していることや、宮城県や企業に期待していることも教えてください。

将来は結婚して子どもを授かりたい気持ちがありますが、そこでキャリアを分断するのではなく、妊娠・子育ての間もはたらき、学び、変化し続けたいと思っています。大切にしたい柱が二つあります。一つは、笑顔ではたらける組織を増やし、日本が笑顔で溢れること。もう一つが、快適に、幸せに、長くはたらき続けるための心と身体づくりを行うこと。これからは長くはたらく時代。自分が快適だと感じ、イキイキと活動できる状態を知り、心と身体を整える力、回復する力が欠かせないことを伝えたいです。この2つの柱を両輪で実現することが夢で、40歳の時にはそうなっていたい目標があります。今は、40歳の自分のために学び、さまざまな経験を積んでいるところです。
企業ではたらく社員はコスト(人的資源)ではなく、未来への投資(人的資本)、育てていく財産です。この地で「はたらきたい」「暮らしたい」とさらに思える魅力溢れる地に、宮城県はなれると信じています。そのために、人財育成や組織風土改革等に取り組む人や企業に対し、さらなるご支援をいただけると、嬉しいです。

学生インタビュー

ダブルワークをしていた時に大変だったことはありますか?

本業の定時以外の時間を使わなければいけないルールでしたので、ホームページの公開直前は大変でした。しかし、ホームページの公開という明確なゴールが見えていたこと、またPalletのメンバーから「〜をやってくれてありがとう」「〜がすごく良かった」と言うような、ポジティブなフィードバックをこまめにもらえていたことが大きな支えになり、やり抜くことができました。

就活中の学生にアドバイスをお願いします。

よく大手企業かベンチャー企業か、どちらを選ぶべき?という比較がありますが、どちらにも良さがあります。大手企業は、大きな組織だからこそ学べることや経験できることがあります。長くはたらき続ければ年収が上がり、福利厚生が充実していることが魅力なのも事実です。「自分が大切にしたいものを大切にできる会社かどうか」を判断基準にしていただきたいです。面接の際、着飾らずに人事の方と、想いを素直に話してみてはいかがでしょうか。入社後も結局は自分次第です。応援しています!

Interviewer

峯村 遥香さん 東北大学大学院

加賀谷さんは副業を始める際、「何も不安ではなかった」と笑顔でお話されていました。私も加賀谷さんのように、ワクワクしながら新しいステップに向けて挑戦し続けるはたらき方がしたいと思いました。そのために自分には何ができ、何を大切にしたいかに向き合うことを続け、それを実現するために行動を起こしていきたいです。

MY SCHEDULE

  • 5:00

    起床

    日の出と一緒に起きるのが好きです。

  • 6:00

    振返り

    前日何があったのか一行日記を書きます。

  • 7:30

    テレワーク開始

    朝は集中できるので仕事が進みます!

  • 11:00

    通勤

    通勤の途中で昼食を買ったり、ランチをして出社することも。

  • 12:00

    お昼休憩

  • 13:00

    社内外のミーティングや提案業務

  • 16:30

    だいたい1日の仕事を終え、翌日以降の予定を整理します。

  • 17:00

    退社

  • 19:00

    夕飯

    なるべく自炊をします。

  • 21:00

    ドラマを見ながらストレッチ、寝る準備

  • 22:00

    就寝

    睡眠時間は、必ず6時間確保!早いときは21時台に寝ます。

休日の過ごし方

ゴルフも中学生のころからやっている趣味で、一時はプロを目指したことも。今もシーズン中はパートナーや秋田に住む家族と一緒にコースを回っています。一生できる趣味ですね。

給与の使用割合

30%:家賃、光熱費、19%:買い物(必要なもの)、15%:学び、12%:自炊分の食費、12%:趣味(ホットヨガ、ゴルフ)、7%:外食、5%:生活に必要なもの
将来への投資は計画的に行っています。30歳を節目に見直しました。目の前の貯金に重きを置かず、今あるお金は自己投資に活用しています。なるべく自炊して外食費を抑える意識をしていますが、平日難しいときは、スーパーのおいしいお惣菜に甘えています。

※記載内容は取材当時のものです。