女性のためのポータルサイト「ずうっと宮城」 > 宮城で輝く女性発見! > FOLK GLOCALWORKS 主宰 ファシリテーター/ブランドデザイナー 奥口 文結さん

FOLK GLOCALWORKS

主宰 ファシリテーター/ブランドデザイナー

奥口 文結さん

仙台市育ち。大学を卒業後、2013年に株式会社エフエム仙台に入社。ラジオパーソナリティとして番組制作に携わるほか、番組のWEBや広報などに携わる。2019年フリーランスとなり、ファシリテーターとブランドデザイナーとして活躍中。

宮城の魅力を引き出すお手伝いをしていきたい

現在の会社(団体)を起業しようとした背景を教えてください。

エフエム仙台に新卒で入社して6年間、対外的にはパーソナリティの仕事をしていましたが、番組の企画や広報関係、イベントの企画・運営など、本当にさまざまな経験をさせていただきました。いつか独立して、いろいろなことを総合的にやってみたいとは思っていて、ちょうど30歳になる時に番組の編成が変わるなどのタイミングが重なり、フリーランスとして独立しました。

現在の業務内容を具体的に教えてください。
また、仕事をする上で心がけていることはありますか?

フリーランスなので、会社を立ち上げた方に比べると小さいスタートではありますが、肩書きとしてはファシリテーターとブランドデザイナーという2軸で仕事をしています。ファシリテーターは、トークイベントやインタビューを企画し運営することと、実際にゲストとの間に立ち、聞き手に分かりやすく伝えたりスムーズに進行したりする役割を担います。ブランドデザイナーは、もともと絵を描くことが好きで、大学ではマーケティングや商品企画の勉強をしていたので、学びを活かしたいとの想いで独立につながりました。商品やサービスをターゲットにどう届けるかの方法をクライアントさんと一緒に企画しています。話して伝える、デザインをつくるなど、アウトプットの仕方はそれぞれですが、まずは相手の話を聞くところからスタートして、相手が何を求めているのかを噛み砕いていく作業はどちらも同じだと考えています。

起業したことで苦労したことはありますか?

よく不安じゃなかったですか?と聞かれますが、自分の力だけではなく、周りが応援してくださっている部分がとても大きいのと、性格的になんとかなるでしょ、という部分もあって。どうしようと悶々と考えている時間がもったいないので、とりあえずまずはやってみることにしています。その中で、ちょっと違ったかも、意外と合っているかも、と分かってきて、トライアンドエラーを繰り返しながら仕事をしています。そもそも好きなことがベースになっているので、大変だなと思う時はありますが、ありがたいことに「しんどい」とか「やめたい」と思うことはないですね。

ワーク・ライフ・バランスで心がけていることはありますか?
自分らしく働く・暮らすために重視していることも教えてください。

イベントで人と話すことが続いたり、デザインの仕事が続くなどのアウトプットが増えてくると、インプットしたいなという気持ちが出てくるので、本や映画を観たり、いろいろなところに行って、「ああ、こういうものがあるんだな」というインプットの時間をつくって、バランスを取るようにしています。自分らしくということを特に意識してはいませんが、好きなことをベースに仕事をしていることが一番自分らしいことなのかもしれません。

あなたが思う宮城の魅力は何ですか。
宮城で暮らす理由も教えてください。

3歳から仙台で育っているので、こんなにいい場所はないってくらい住みやすくて居心地がいい場所だと思っています。就職活動の際、東京での就職も考えましたが、満員電車や忙しさなどから、のんびりと過ごせない気がしてしまって。ワーク・ライフ・バランスとしても宮城っていいところだと思います。宮城の魅力は、仕事としても日々考えているのですが、まだまだポテンシャルがあるエリアだと思っています。観光や食材、伝統工芸など、拭いて磨いてあげたり、言葉を変えて伝えたりするだけで、魅力が輝く原石がまだまだたくさんあります。それらをもっと磨いて伝えられる手助けをしていきたいですね。

今後、思い描いているキャリアデザインはありますか?そのために努力していることや、宮城県や企業に期待していることも教えてください。

フリーランスとして2023年で4年目に入ります。ありがたいことにさまざまなことに関わらせていただいて、もっともっと掘り出し物を見つけていこう!という気持ちでいます。昨年、仙台市の青葉通仙台駅前エリアにおける社会実験の準備事務局に参加し、ブランディング分野でコンセプトや会場のデザインなどをお手伝いさせていただきました。その際、改めて仙台をどうしていくかを長期間考える機会をいただいて、細かい点をそれぞれ磨いていくことが、街のおもしろさにつながるのではと思いました。まだ実績はありませんが、個々のおもしろさを磨くお手伝いをしていきたいですね。仙台をどうおもしろくしていくか、それがずっと自分のテーマだなと思っています。

学生インタビュー

0から1を生み出すことは難しいと思いますが、その発想力はどこから湧くのでしょうか。

色々な分野のアイデアや発想の引き出しを自分の中につくっておくことですね。そういったアイデアは読書やテレビ、SNSから得るときもありますが、自分でいろんなところに行って、食べて、見て…など経験から得ることも多いです。「これはこういうところに使えるかも」というアイデアの種を引き出しに入れて、読書の場合だと文章を書くときのストックになります。

学生のうちにやっておいた方がよいことはありますか。

とにかく遊ぶことです。娯楽も大事ですが、経験値を得ることがより大切だと思います。例えばInstagramで見たカフェに行って、ただ写真を撮って満足して帰るのではなく、他にどんな人が来ているのか、どんな人が働いているのかなど、さまざまなことに目を向けて、自分なりの学びを得てほしいです。それが自分の言葉になります。そうすれば就職活動の面接で変化球のような質問をされても、自分の引き出しから話すことができると思います。

Interviewer

原田 麻衣さん 山形大学

大学で学んだこと、前職の内容など、すべてが今の奥口さんにつながっているのが印象深かったです。私の専攻は言語学ですが、これが社会にどう活きるのか時折考えに耽ってしまうことがあります。しかし学んだことが直接何かに活かせなくても、その過程で考えたことや課題を見つける観察眼は、自分の財産になっているのかもしれないと思いました。

MY SCHEDULE

  • 7:30

    起床〜掃除、洗濯などの家事

  • 9:00

    軽めの朝食、メールチェック、簡単な事務作業

  • 10:00

    クライアント様と打ち合わせ

  • 12:00

    昼食、SNSチェック

  • 14:00

    クライアント様と打ち合わせやデザイン案件作成など

  • 16:00

    休憩がてらカフェへ

    気になっているお店のリサーチを兼ねて。おやつは必須!取材原稿執筆やSNS案件の更新など。帰り道に本屋に寄って、新刊や雑誌をチェックすることも多いです。

  • 20:00

    夕食

  • 22:00

    イラスト案件など手を動かす作業〜動画サイト・Netflixなど鑑賞

  • 23:30

    お風呂

  • 0:00

    読書

    小説、エッセイが多め

  • 0:30

    就寝

休日の過ごし方

まとまった休みがあるときは旅行に行くことが多いです。写真は益子焼の産地である栃木県益子町。伝統的な登窯(のぼりがま)を訪れました。うつわが好きで、窯元のある県を巡っています。

※記載内容は取材当時のものです。