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女性のチカラを活かす企業認証
ゴールド認証

実施制度 ▼
  • 女性役職者
    30%以上
  • 女性管理職
    10%以上
  • 資格取得を応援
  • 法以上の育児・
    介護休業あり
  • 育児・介護用
    勤務制度あり
  • 法以上の看護・
    介護休暇あり
  • 所定外労働制限
    3歳以上

ムラコホールディングス 株式会社

代表取締役 CEO / 廣島 文武さん

積極的に変容の先頭に立ち、企業として働きやすい環境を整備

ムラコホールディングスの前身である村上工業の創業は1972年。さまざまな事業を展開、2018年に全組織を持株会社制にし、ムラコホールディングスを設立。「会社をつくる会社」をモットーとして、承継して長く発展していくために、社員の働きやすさにも取り組んでいます。

貴社の業務概要を教えてください。

当社は、ホールディングスとしてグループ会社の経営指導・管理を行っております。グループ会社としては、土木・舗装などの建設業、パンの製造とアスファルト合材製造の2事業を展開する製造業、ミニストップを経営する小売業、災害危機対策業など、東北を拠点に13事業を展開しています。従業員数は全体で約300名弱。女性はもちろん、外国籍や障がいのある方も積極的に登用して責任のあるポストに就かせるようにしています。また、2021年からはSDGsを基本理念として経営に取り組んでいます。

「女性のチカラを活かす企業認証制度」に申請した背景を教えてください。

宮城県のホームページを見て知りました。当社は女性が多いことは認識していたので、どうなのだろうと思って調べたところ、クリアできそうだと分かり、担当者をつけてやってみることにしました。そうすることで、女性のチカラを活かす企業として認証されるためにはどうしたらいいかを常に考え、実行することにつながりますので、社員のためになると思いました。

女性が能力を十分に発揮でき、働きやすい環境にするための取組について、特に力を入れている貴社の具体的な取組を教えてください。またその理由も教えてください。

当社がある気仙沼や、拠点がある青森や秋田、岩手は、まだまだ女性が子育てと介護を一手に担うという考えの方が多くいらっしゃいます。実際に女性社員のほとんどがそのような状況で、長く働いていただくにはどうしたらいいかを考えた時に、家で仕事ができればいいのではと思い、コロナ前からテレワークに力を入れ、ICTを整えました。また、整えるだけではなく、お子さんが急に熱を出したり親が倒れたり、不測の事態に慌てることなく対応できるように、週1回は必ずテレワークにして、慣れてもらうようにしています。在宅だけではなく、自宅近くのカフェやコアスペースなど、自分が楽なスタイルで仕事ができるようにしていますので、お子さんがいらっしゃる方だけではなく、若い方にも好評です。

女性の登用について、または仕事と家庭の両立支援について、独自の取組がありましたら教えてください。

企業理念として「積極的に変容の先頭に立つ」を掲げています。社内連絡ツールはもちろん、お客さまや取引先の書類、いろいろなことを電子化していることや、育児や介護休暇を法律より長く設定したりなどでしょうか。これらの取組は企業理念を基にした行動で、そもそも根本的なことという認識のため、特別に力を入れて取り組んでいる訳ではないのですが、女性社員から「働きやすくするための取組や制度がそろっているので、そういった心の拠りどころがあるから仕事がやりやすい」という言葉をもらったのはありがたいですね。

ポジティブ・アクション(女性の能力を活かすために企業が行う自主的かつ積極的な取組)を推進する中で、苦労したこと・やってよかったことなど、印象深い出来事を教えてください。

2020年、新型コロナウイルス感染症による最初の緊急事態宣言の頃、コーポレートサイトのスタッフだけがアクセスできるページにYouTube配信を行いました。これまで配信なんてしたことがなかったのですが、女性スタッフに分からないことや困っていることを聞き、例えばマスクがなければハンカチマスクのつくり方を説明するなど、スタッフが安心できる内容を配信しました。女性の力を借りて、男性である私がそういう発想に行き着いたということが印象深いですね。

貴社のポジティブ・アクションにおける今後の展望を教えてください。

今年は言葉にして伝えることを重視していこうと思っています。自分たちの世代は、直接会って伝える方が慣れていますし、想いも伝わると思っていますが、若い世代はそれが苦痛に感じることが多いだろうと思います。自分も含めて管理職のスタッフがSNSやビジネスチャットワークなどのコミュニケーションツールを活用し、世代に合わせたコミュニケーションを意識しながら、言葉を伝えていきたいです。もちろん、対面での会話も大事にしますが、ジェネレーションギャップを埋められることにつながればと考えています。そうやって、すべての方が働きやすい環境を整えていきたいですね。

学生インタビュー

ワーク・ライフ・バランスはどのようにとれていますか?

テレワークを活用してから、よりワーク・ライフ・バランスをとることができるようになりました。スタッフは、テレワークによって仕事の集中力が上がり、会社よりも早く一日の業務を終わらせるようになったといってくれました。通勤の時間が空いた分、家事や家族と遊びに行くこともできるようになったようです。しかし、テレワークでは人との連携が取りにくい難点もあるため、今後はその部分が課題になると考えています。

社員とコミュニケーションをとる際、オンラインとオフラインで意識していることはありますか?

どちらも、相手に対して自分の熱量が伝わるように意識しています。対面では、会って話す時の声のトーンや大きさ、身振りなどでも熱量を伝えられますが、SNSでは、言葉だけでしか伝えることができません。そのため、安易な言葉を使わないように、内容や相手に合わせて言葉を考えることで、自分の気持ちを適切に受け取ってもらえるように配慮をしています。

Interviewer

輕部 知紘さん 東北学院大学

オンラインでも仕事ができる環境を整えつつも、対面での会話も大事にしたいという考えや、今の時代に合わせてYouTubeを意識的に見ていることをお話していただきました。このように、時代の流れに沿った考えと自分ならではの考えをどちらも大事にされているからこそ、今の素晴らしい環境が整っているのだと感じました。

CORP.INFORMATION

※記載内容は取材・申請当時のものです。