女性のチカラを活かす企業認証
ゴールド認証
司法書士法人代表社員(あおばの杜グループ代表)/高橋 英之さん(左)
経営管理部部長/花田 可奈さん(右)
メンバーがイキイキワクワクして働ける環境づくりに取り組んでいる、司法書士法人あおばの杜。管理職の6割が女性という職場です。司法書士法人代表社員の高橋英之さんと、経営管理部部長の花田可奈さんに、お話を伺いました。
司法書士事務所として、不動産オーナー向けの不動産登記手続きや、会社経営者向けの商業登記の手続きと個人のお客さん向けに相続発生後の相続手続といったアウトソーシングを実施しています。そのほか、「高齢者とその家族が笑顔で社会を作る。」ということを支援しています。これは、相続や認知症によって、財産に関するトラブルが起き家族が傷つけ合わないようにするために、遺言状や家族信託のコンサルティングを実施するものです。
当法人の経営方針として「仲間の幸せと成長を追求する」、「年齢や資格に関わらず誰でも活躍できる環境を提供する」という事を掲げています。
社員は今30名ほどいますが、そのうち15~16名が女性で、管理職も女性が6割くらい占めていて、ダイバーシティへの取組も行ってきています。宮城県の「女性のチカラを活かす企業認証制度」についても、その一環として申請したところになります。
女性リーダー育成のために研修やマネージメント、セミナー、コーチングなど、講師に毎月教えてもらえる機会を設けるほか、社員と1on1を実施する上での進め方というような研修制度を設けています。これらの研修等については女性や管理職だけではなく、これから管理職を目指す管理職候補生も対象として実施しています。このような制度が充実しているため、未経験の社員でも「頑張ってみようかな」という気持ちになってきます。このため女性管理職も増加し、全体の約6割を占めるようになるとともに、管理職が力をつけてきて、組織としても安定化してきているというところが成果といえます。
女性がリーダーになることは重要なことで、女性の気持ちが分かる所内の雰囲気になってきました。例えば、「産休や育休」は制度としては昔からありましたが、女性社員にしてみれば「実際に取れるのか」「取った後、どうなるのか」といったことについて、不安感がありました。
それが、女性が管理職になることにより、そういったものも気兼ねなく取得することができ、取ってからの復帰の道筋も、今までよりも明確に説明してくれるため、安心できるようになりました。この他の取組として、子育て中は、子供が熱を出して仕事を休まなければならないとか、近くに学童保育がないなど、その時に働きたいのだけれども出勤できないため、社員から在宅勤務をしたいという要望に柔軟に対応して在宅勤務ができる環境やルールなどを定めました。
苦労した点としては、そういった制度を取り入れるに当たって、女性の方でも、お子さんのいる方やおられない方もいる、また独身の方もいるというように様々な状況があり、公平性という部分に気を遣いました。このため、テレワークについても、お子さんのいる女性だけではなく、独身の方でも「働けるけれども出勤できない」というような時にも使えるような、誰でも公平に利用できる制度にしていきました。
今回「女性のチカラ」ということで女性に焦点を当てていますが、産休と育休については、女性だけの問題では無くなってきています。今の段階では、希望者は出ていませんが、今後、男性も育休についてしっかりと取得できるような体制を作りたいと思います。私も1歳の息子がいるのですが、妻が東京に出張した時は、ワンオペで子育てをしました。短期間でも育児を体験してみると妻の大変さが分かりました。そのようなところで男性社員の皆さんも体験し、パートナーの大変さを実感することが大事だと思います。
活躍している女性の特徴としては、パワフルな方が多く、発言力もお持ちです。皆さんご家庭もあり、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮しようという気持ちがすごく強いです。それから、すごく行動力があって、ミーティングでもどんどん発言します。当所は男性が優しい方が多く、女性にパワフルな方が多いので、バランスが取れていると思います。
Interviewer
芳賀 眞結子さん 宮城教育大学
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学術研究・専門サービス業
仙台市青葉区上杉1丁目6番10号
022-722-0577
38人
※記載内容は取材・申請当時のものです。