女性のチカラを活かす企業認証
ゴールド認証
コーポレートサービス部 副部長 / 栗生 雅文さん(右)
北海道・東北支社 支社長 / 清水 美由紀さん(左)
管理職の約半数が女性だという株式会社ダイアナ。テレワークや時差出勤のほか、子どもの小学校1年生の年度末まで時短勤務が認められるなど、実に柔軟な働き方を導入しています。女性活躍のリーディングカンパニーでの取組について、話を伺いました。
当社は、化粧品、補正下着、健康食品のフランチャイズ本部のほか、インナービューティー事業として飲食業、そのほか美容室やフットケアの運営を行っています。さまざまな「美と健康」について事業を活動し、本社は東京、拠点は仙台、名古屋、大阪、福岡、沖縄にあります。ほかにはフランチャイズが730店舗あり、女性が活躍できる会社です。創業は1986年(昭和61年)年7月1日で、男女雇用機会均等法が施行された年です。いつまでも美しくありたい、健康でありたいという思いに寄り添い、おかげさまで創業から36年以上事業を展開しております。お客さまの99.9%が女性です。理想の「なりたいわたし」になることで、考え方(内面)が変わり、行動が変わります。行動が変わると、習慣も変わる。いいサイクルが生まれるきっかけになれるのが、当社の事業の魅力です。
当社の場合はもともと女性が活躍している会社です。20代から60代の方まで活躍しており、働きやすい環境を提供するには、いろいろな制度を変えていく必要がありました。各世代のライフイベントがあり、新入社員、子育て社員、管理職、60歳を超えた再雇用社員などおります。制度を変えるだけでなく、社内・社外でこれだけ女性が活躍しているのを認証制度に申請することで情報発信したいと考えました。日本はまだまだ男性社会で、一般的に管理職の比率はまだ10~15%程度ですが、弊社は46%が女性管理職です。中小企業で女性活躍のリーディングカンパニーだということを発信していきたかったからです。
働きやすい環境のための三つのワークの導入です。一つ目はテレワーク。時短社員の方でも、通勤時間がなくなるので、フルタイムで働くことができます。二つ目はスライドワーク、つまり時差出勤です。保育園に送り迎えしたり、男性社員も利用したりして育児に参加できるのがいいところです。三つ目はサイドワーク。当社では、審査を受けて了承されれば副業ができます。副業を本業に活かしてもらうという取組です。やってみたいことがある人にはいい制度で、会社を辞めずに新しいことにトライできます。私自身もパラレルキャリアで、社会保険労務士としてセミナーなどの講演活動を行っています。
育児のための時短勤務制度は3歳までが一般的ですが、当社では小学校1年生の年度末まで時短勤務が可能です。「小1の壁」といわれる、お子さんの環境の変化に対応するためです。これも、テレワークができるようになったことが大きいと思います。あとは、日本で当社だけの取組だと思いますが、出勤時間中に美容室やネイルができる「おしゃれフレックス」があることです。ママさん社員がネイルや美容室に行く時間がない…というのを解消するためで、当社代表が社員の声を聞いて採用しました。「いいと思ったらやってみよう」というのが当社のポリシーです。また、本社に動画配信スタジオをつくったので、リモートワーク社員向けにストレッチの時間を提供しています。
コロナで心理的な不安要素があり、また20代から60代の社員がいる中で、テレワークなどさまざまな制度をつくりました。テレワークを取り入れると、どうしても家でひとりぼっちになってしまいます。そこで、当社では1on1という、2週間に一度上長とスタッフが話す時間を取りました。仕事のことでもプライベートでもなんでもいいから話す、というコミュニケーションの機会を設けました。制度設計の際は、合わないものを提供しても仕方ないので、社員の声をよく聞いて、社員が安心して働ける環境を提供できたのではないかと思います。
中小企業でも女性活躍を推進している会社はあります。当社は、女性活躍推進のリーディングカンパニーとして、今後もどんどん情報を発信していきたいと考えています。現在の「えるぼし認定」(※)の三つ星を、その上の100社もない「プラチナえるぼし認定」も取りたいと考えています。また男性と女性の賃金差異もしっかり開示して、女性が活躍できる環境を整えていきます。
※女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度
株式会社ダイアナでは、働く際にジェネラリストコースやエキスパートコースなど、様々なキャリアコースの中から選択することができます。選択肢があることで「やってみたい」という気持ちに繋げたり、挑戦を応援することができているのかなと思います。また、「美と健康」という女性自身が興味を持ちやすい分野でもあるため、管理職に就きたいと思ってもらえることが多いです。
前提として、「美と健康」に興味がある方が望ましいです。しかしこの仕事では、自分のためだけに知識や経験を使うのではなく、お客様に寄り添い少しでもお役に立てるように尽くすことが求められます。そのため、「美と健康」を通して他の人の役に立ちたい、社会貢献したい、といったように利他の心を持っている方がこの仕事に向いていると考えています。
Interviewer
梶田 響 クレアさん 東北大学
CORP.INFORMATION企業情報
卸売業・小売業
仙台市宮城野区名掛丁205番地1広瀬通SEビル6階
03-3466-1144
225人
70%
プラチナえるぼし認定
えるぼし認定(3段階目)
東京ライフ・ワーク・バランス認定
滋賀県女性活躍推進企業認証
あいち女性輝きカンパニー認証
名古屋市女性の活躍推進認証企業
大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証
大阪府男女いきいきプラス事業者認証
ふくおか女性活躍NEXT企業認証
※記載内容は取材・申請当時のものです。