品質管理/伏見 麻衣子さん(左)
小山 姫さん(中央)
代表取締役社長/須永 光春さん(右)
石巻で創業し、東日本大震災後に工場を移転。現在は美里町で冷凍ハンバーグを中心とした冷凍食品の製造および販売を手掛ける「大地フーズ」。一人ひとりの状況に応じた勤務体制を構築してきたという代表取締役社長の須永さんと、品質管理の伏見さん、小山さんにお話を伺いました。
(須永さん)当社は冷凍ハンバーグや水産加工品、豆腐加工品などの製造および販売を手掛ける食品メーカーです。製品の多くはOEM製品で、およそ8割は関東圏のレストランやスーパーに出荷しています。当社の強みは「徹底した衛生管理」と「スピーディーな商品開発」、「柔軟な生産体制」です。工場には3つの製造ラインがあり、お客様からの味や見た目などに関する要望にも対応できる体制を整えています。また、大量受注はもちろん、小ロットのオーダーにも対応できることが特徴です。さらに、自社商品を販売するECサイトも運営。大豆タンパクを使用したお魚ハンバーグや、金華さばの塩焼きや味噌煮など、幅広い商品を手掛けています。
(伏見さん)男女問わず、理由が明確であれば細かい勤務時間の交渉が可能です。例えば、子どもが小学校に入学すると現状の勤務体制では難しいという社員は、通常8時間勤務のところを7時間勤務に調整し、正社員として働き続けることができます。また、重い荷物を運ぶ作業は力仕事に自信がある方が行ったり、反復作業が向いている方は製造ラインに入るなど、男女差ではなく個人の適正を考慮した配置なのも特徴かなと思います。
(須永さん)現在、従業員の女性比率は60%で、管理職として活躍している女性もいます。主体的に自分のやりたいこと、挑戦したいことを応援する企業なので、資格取得や研修の費用は会社が全額支給します。スキルアップに必要な書籍購入の費用などもサポートしています。
(伏見さん)私は品質管理で、商品カルテの記入や新商品の規格書作成、原料の情報収集などを行っています。一つのミスが商品回収など大きなトラブルにつながるので責任重大ですが、今は子育て中のため7時間勤務で仕事をしています。子どもの体調不良で休んだり早退したりすることもありますが、みんながそれを当たり前のこととしてサポートしてくれるので、とても働きやすい環境だと実感しています。
(小山さん)私は実家に住みながら地元で働きたいという希望があったことに加えて、勤務時間を調整しながら仕事と子育てを両立している伏見さんの存在も入社の決め手でした。伏見さんを見て個人を大事にしてくれる会社だと感じましたし、産休・育休取得、その後の勤務体制変更のモデルケースが身近にいることは、とても心強いです。
(須永さん)当社は女性の働きやすさのために特別なことをしたわけではありません。従業員を「人」として見ることで、男女関係なく働きやすい環境が整えられてきたのだと思います。今後も今まで同様、従業員一人ひとりとしっかりコミュニケーションを取りながら、働きやすい環境づくりを続けていきます。
(小山さん)会社を訪問した時に、社長に「商品開発もやってみたい」と伝えたところ、「最初は品質管理として働いて、何年か経ったら商品開発をやってみたら」と提案していただきました。自分の意志をしっかりと持っていれば、やりたいことができる環境だということに魅力を感じましたね。
(伏見さん)今進めている仕事について共有していくことが大切だと思います。お互いに自分の仕事が終わったら確認してもらう、次の仕事を相談するなど、一人で勝手に進めないでコミュニケーションを取りながら仕事をしています。
Interviewer
小松 月渚さん 宮城学院女子大学
CORP.INFORMATION企業情報
製造業
遠田郡美里町二郷字南八丁2-1
0229-87-4568
48人
60%
申請時点における過去3年間の女性採用数1人
※人数は企業全体の採用数です
※記載内容は取材・申請当時のものです。