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実施制度 ▼
  • 女性管理職
    10%以上
  • 資格取得を応援
  • 育児休暇取得
    実績あり
  • 育児・介護用
    勤務制度あり
  • 会社独自の
    有給休暇あり
  • 法以上の看護・
    介護休暇あり
  • 所定外労働制限
    3歳以上

仙台国際空港株式会社

管理部 人事・総務グループ/小柳亜沙美さん(左)
佐藤実咲さん(右)

空港運営を通し、地域経済を活性化。子育て従業員への支援もより万全に

2016年に国管理空港として全国で初めて民営化された仙台空港。その運営を担っているのが「仙台国際空港株式会社」です。従業員一人ひとりが生き生きと活躍できる制度づくりにも力を注いでいる同社。管理部 人事・総務グループという立場から制度づくりにも携わっておられる小柳 亜沙美さんと佐藤 実咲さんに、主に女性活躍という視点でお話をお聞きしました。

貴社の企業理念や業務内容を教えてください。

(小柳さん)当社は仙台空港が2016年に民営化されて以降、多種多様な業務を通して仙台空港の運営全般を担っています。当社のミッションは、東北の交流人口を増やし、地域経済の活性化に貢献することです。「東北の空を、世界の空へ。」というコーポレートスローガンを掲げ、地域の皆様やお客様に一番に選ばれる空港を目指しています。

(佐藤さん)社内には、空港施設や滑路走などの維持や安全管理を業務とする空港運用部、新規路線の誘致や旅客需要喚起などを行う航空営業部、ターミナルビル内で物販飲食、イベントなどを展開する施設営業部、そして人事総務や広報を担う管理部があります。施設営業部の販売スタッフはほぼ女性が占めており、社内全体に占める女性従業員の割合は約50%となっています。

女性が能力を十分に発揮でき、働きやすい環境にするために、どのような取組を行っているのか教えてください。

(小柳さん)当社の評価制度は、年齢や性別関係なく本人のやる気と能力に応じて評価・昇進できる制度となっており、女性従業員も存分に活躍が可能です。2016年の会社設立当初はプロパーの女性管理職はゼロでしたが、2024年現在女性管理職の割合は30%となりました。リーダークラスで活躍する女性従業員も増えてきています。

仕事と家庭の両立支援について、独自の取り組みがありましたら教えてください。

(佐藤さん)産前産後休暇、育児休職、復帰後の育児短時間勤務はもちろんのこと、時間外・深夜就業の免除、有給休暇の半日単位・時間単位取得など、仕事と家庭の両立を支援する制度を整備しています。また、仕事内容によりますが、在宅勤務や時差出勤などの制度も導入しています。私自身、子どもが2人おりますので、産前産後休暇や育児休職の制度を活用し、復帰後1年間は短時間勤務をしておりました。

(小柳さん)短時間勤務については、それまで小学校入学まで利用可能でしたが、先ごろ、最長小学校卒業まで利用できるよう制度を変更しました。よく「小1の壁」と言われますが、当社でも過去にお子さんが小学生になって、仕事と子育てのバランスが取れずに辞めていく方もいたため、長く柔軟に働いてもらえるよう育児短時間勤務の対象期間の拡大を行った次第です。私もまだ子どもが小さいので短時間勤務を行っていますが、子どもを預け先に迎えに行く時間的な余裕ができて助かっています。

女性のワークライフバランスを実現するには、男性のワークライフバランスも重要であると考えます。男女問わず行っている取組があれば教えてください。

(小柳さん)当社は、そもそもが女性・男性の区別をせず、ジェンダーフリーな会社といえると思います。自身やパートナーに妊娠出産予定のある従業員に対し、社内イントラで情報発信をしたり、利用できる制度について個別に説明やフォローを行っています。男性従業員が取得できる2日間の配偶者出産休暇の取得率は100%、育児休職取得率も70%以上となっており、取得期間も長い人で1年間取得しています。在宅勤務や時差勤務など利用しながら、仕事と家庭を両立している人が多いです。

貴社のポジティブ・アクションにおける今後の展望を教えてください。

(小柳さん)資格取得に関する支援など、従業員のモチベーションやスキルアップをサポートする取組を整えていきたいと考えています。

(佐藤さん)今回、課題であった「小1の壁」にアプローチすることができました。今後も従業員一人ひとりの悩みに寄り添い、顕在化していく問題をできる限り解消できるよう、積極的に取り組んでいきたいと思います。

学生インタビュー

貴社で働くために必要な資格はありますか?

入社後のOJTで学べることがほとんどで、働きながら資格を取ることも可能なので、採用時に必須の資格は特にありません。ただし、営業や販売を目指す人は英語が話せると活躍の場が広がるかもしれません

どのような人材を求めていますか?

仙台空港は、東日本大震災からの創造的復興の一環として民営化された経緯があります。ですので、宮城・東北に貢献したい思いのある人、地元愛がある人が望ましいです。また、空港運営は1社だけで行うものではなく、就航している航空会社、入居テナントはもちろん、国や地方自治体などと関わる機会も多いので、コミュニケーション力が高い人、何でも主体的に取り組める人を求めています。たくさんの人と関わりながら、仙台空港を盛り上げていってほしいですね。

Interviewer

棟形 さくら さん 仙台白百合女子大学

育休中も従業員と定期的に連絡を取り仕事に戻りやすい環境を作ることで、女性だけでなく男性70%の方が育休を取得されていると聞き驚きました。空港で働くということは、家庭と仕事の両立が大変そうなイメージがあったのですが、一人ひとりの生活に合わせた働き方ができるところが素敵だなと感じました。

CORP.INFORMATION

※記載内容は取材・申請当時のものです。