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株式会社モビーディック

マーケティング部次長/菊田 綾子さん(左)
製造部製造課チーフリーダー/星 優さん(右)

国内トップクラスのウェットスーツメーカー。多様な働き方を支える制度が充実

1963年(昭和38年)に宮城県石巻市で創業し、各種マリンスポーツ用ウェットスーツの製造販売、マリンスポーツ器材輸入販売を手がける「モビーディック」。えるぼし(3段階目)の認定を取得するなど女性活躍推進の優良企業でもあります。そんな同社で管理職を務める菊田 綾子さんと、製造の要として活躍する星 優さんにお話を聞きました。

お二人の社歴や入社した理由、現在のお仕事内容を教えてください。

(菊田さん)入社して23年になります。デザインの勉強をしたくて県外の大学に通いましたが、県外に出てみて改めて地元・宮城の良さがわかり、地元で就職したいと思うようになりました。身に着けるものをデザインしたいと探したところ、この会社と出会いました。現在は自社の「MOBBY’Sブランド」の商品企画やデザイン、生産準備、仕様書の作成、海外の協力工場との調整など、幅広い業務を担当しています。

(星さん)私は石巻市出身で、高校卒業後に入社し10年になります。もともとものづくりが好きだったので製造業を志望していましたが、会社説明会に参加した際に手作業でウェットスーツを作っているこの会社を知り、興味を持ったことが入社の理由です。入社後は製造部でさまざまな工程を経験し、現在は生産スケジュールや原価管理などを任されています。現場が忙しいときには製造にも回っています。

貴社では働きやすい環境づくりのために、どんな制度が取り入れられていますか?

(菊田さん)産前産後休業や育児休業の制度はしっかりと確立されています。私も2人の子どもの出産時、制度をフル活用させてもらいました。休業中も周りがしっかりサポートする体制が整っているため、安心して育児に専念できましたね。男性社員の育児休業取得も推奨しており、現在も1名が取得中です。また、子どもが成長した今は石巻市の放課後児童クラブに預けていますが、18時までのお迎えに間に合わないので、育児のための休憩時間移動制度を導入していただきました。

(星さん)ほかにも短時間勤務制度や年次有給休暇の半日単位・時間単位付与制度など、育児や介護のための支援制度は充実していると思います。

貴社のキャリアパスについて教えてください。

(菊田さん)それまで年功序列だった人事制度を、2021年に成果主義に改めました。評価制度も新しいものへと移行し、半年ごとに面談を行い、設定した目標に対する行動や成果によって評価を行うようになりました。経験はもちろん大切ですが、制度が新しくなったことで、若手社員でも成果が出せれば、どんどん上を目指すことができるようになりました。

(星さん)私の場合は入社数年後に新しい人事評価制度がスタートしたことで、よりいっそう仕事へのモチベーションがアップしましたね。その翌年に製造課のリーダーとなり、2024年にはチーフリーダーに昇格しました。入社年数や性別に関わらず、やる気と能力次第でキャリアアップできるのは、すごく魅力的だと思います。

お二人が今後、社内で目指すところを教えてください。

(菊田さん)長く働きたいと思っている女性社員のロールモデルになれるよう、この会社で活躍し続けたいですね。管理職としては、男女関係なく「長く働き続けられる会社だな」という安心感を持ってもらえるよう、一人ひとりの家庭環境や状況を理解し、それぞれの意見や希望を吸い上げ、リアルな課題を会社に伝えて改善していきたいと思っています。

(星さん)私も入社した当時は、いろいろな先輩方にとてもお世話になりました。今度はチーフリーダーとして、新入社員や若手社員に頼ってもらえる存在、何でも相談したいと思ってもらえる存在になりたいですね。

学生インタビュー

男女の性差なく働きやすい職場環境ですか?

(菊田さん)力が必要な部門には男性社員が多いということはありますが、基本的に仕事上での男女の区別はありません。ただし家庭まで含めると、どうしても女性の方が仕事に使える時間が少なくなってしまう点は否めませんので、その点については今後、会社はもちろん、自治体の協力や支援も必要になる場面が出てくると思います。

(星さん)社員の男女比はほぼ半々ということもあり、仕事をするうえで特に男女の差を感じることはありません。会長や社長とも何でも言い合える、和気あいあいとした風通しの良い職場環境なので、とても働きやすいですね。

どのような人材を求めていますか?

(菊田さん)会社として求めるのは、誠実な人であるのが大前提です。私個人としては、ものづくりをする会社なので、ものづくりが好きであってほしいなとは思います。それに加えて、結果だけでなくプロセスにも価値を見出せる人、失敗を糧にできるポジティブな人に来ていただけたらうれしいです。

(星さん)ウェットスーツ作りにはいろいろな工程があり、ずっと同じ工程だけを受け持つわけではありません。別のポジションに移る際にも、積極的に新しい仕事に興味を持ち、やってみたいと思える人であれば、仕事の幅がどんどん広がっていって楽しく長く働けるのではないかと思います。

Interviewer

吉川 史織さん 仙台白百合女子大学

製造業の中でも、ダイビング用品などを作っているという特徴のある会社の話を聞けたことが新鮮でした。実際に働いている方のものづくりに対する思いや熱意も知ることができ、特に、性別を問わず一人ひとりが輝ける会社であることを実感しました。

CORP.INFORMATION

※記載内容は取材・申請当時のものです。