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プラスエンジニアリング株式会社 仙台事業所

営業第3部 部長 藤谷 大さん(右)
営業第1部 小林 葵さん(右から2番目)

多品種少量のものづくりで国内産業に貢献。働き方改革にも注力

1974(昭和49)年創業の「プラスエンジニアリング株式会社」は、完全受注生産による精密部品加工を行う金属加工会社。東京に本社を置き、宮城県村田町にある仙台事業所で年間1万種類以上の特注品を製造しています。ものづくりを通して社会に貢献し、働き方改革にも力を入れている同社の取組について、営業部の藤谷大部長と小林葵さんにお聞きしました。

貴社の企業概要や企業理念を教えてください。

(藤谷さん)当社は「特注品の総合企業」となることを経営理念に、多品種少量生産に特化し、手のひらサイズの金属部品をオーダーメイドで製作しています。ものづくりの拠点である仙台事業所は100台以上の工作機械と60名以上の国家技能検定資格者を擁し、多品種小ロット加工のプロフェッショナルとして日本国内の産業を下支えしております。

小林さんは現在どんなお仕事をされているのですか?

(小林さん)私のいる営業第1部は発注元であるお客様とのやりとりが中心となります。完全受注生産でマニュアルがないため、お客様のご要望をお聞きし、図面を見ながら打ち合わせを重ね、製造の流れを設計・管理しつつ、ご要望に沿った製品をお客様のお手元に届けるのが仕事です。部品の製造原価や売値を決めるのも自分。お客様と一緒に1からものづくりをしていくやりがいのある仕事で、お客様の喜びが私自身の喜びにもなっています。

印象に残っているプロジェクトなどはありますか?

(小林さん)一般社団法人微細加工工業会が主催する「微細加工技術コンテスト2023」に、同期の女性社員も加わって一緒に挑戦したことが印象に残っています。ミヤギノハギをモチーフに、グラデーション加工を施した指輪を製作して出展したのですが、時計・宝飾・オブジェ部門で優勝という結果を残すことができました。普段のBtoBの仕事とは異なり、一般の方にもご理解いただける形で微細加工のすばらしさを伝えるというコンテストだったので、BtoC向けに普段ブライダルジュエリーなどを作られているSORAさんにご協力いただきながら指輪を完成させました。私たちの作った指輪がたくさんの人の目に触れ、微細加工の魅力を知っていただくきっかけになればうれしいですね。

推進している働き方改革について教えてください。

(藤谷さん)業務部、営業部、生産技術部、製造部、品質保証部からなる当社の中で、ものづくりの要を担う製造部は、これまで6時から15時、15時から24時の2交代制でしたが、DX化により生産性が向上したこともあり、2023年から8時30分から17時30分の日勤制に移行しました。また、全社的に土・日曜の完全週休二日制で、年間休日は125日あり、製造業としては休日を多く設定している方だと思います。

女性活躍のための取組を教えてください。

(藤谷さん)法律に基づいた産前産後休暇・育児休暇を取得できるのはもちろん、時短勤務や時差出勤といった制度も取り入れており、結婚・出産後も働きやすい環境が整っていると思います。育休中の社員がお子さんを職場に見せに来てくれるようなアットホームな社風も魅力ではないでしょうか。また、より働きやすい職場を実現するため、全社員に向けたハラスメント研修を実施。パワーハラスメントやセクシャルハラスメントについての正しい理解と予防対策の周知に努めています。

今後の目標や展望を教えてください。

(小林さん)いずれ結婚や出産を経験しても、ずっとフルタイムで長く働きたいと思っています。その点、営業部には子育てをしながら働いている先輩社員が何人もいるので心強いですね。初の女性管理職、営業部長を目指し、キャリアアップ、スキルアップしていきたいです。

(藤谷さん)女性活躍の視点でいうと、製造業という業種柄、現状では女性社員の割合が14%と低いです。個人的には、2割以上にはしたいと考えています。また、女性社員の役職登用も現在まで実績が無いので、こちらも進めていくことが課題です。そのためには、意識改革と制度の両面からの取組を進めていくことが大事だと考えています。どうすれば入社したいと思ってもらえる会社になるか、女性を含めた若手社員の意見を吸い上げるとともに、採用活動にも若手社員に主体的に関わってもらう仕組みづくりを行っていきたいですね。

学生インタビュー

貴社で製造している精密部品は、どんなものに使われているのですか?

当社が製造した部品は、最新のスマートフォンや自動車、医療機器をはじめ、幅広い業界に採用されており、世界最先端の製品開発や生産に必要不可欠な存在になっています。発注元としては、10人規模の小企業から、数万人規模の国内トップメーカーまでさまざまです。

女性活躍の事例があれば教えてください。

広報活動において課題であったSNS運用のメンバーに女性社員を登用したところ、女性視点での細やかなプロモーションが功を奏し、インスタグラムはフォロワーが3.4倍、インプレッション数が数十倍以上に伸びました。今後も社員一人ひとりの適性やスキルを見極め、それぞれがのびのびと活躍できる適材適所の起用を行っていきたいと思います。

Interviewer

尾上 南那さん 東北大学

精密機器のことはよく知りませんでしたが、いざ工場を見学してみると従業員の方のわかりやすい解説と手に取れる精巧なパーツの面白さに釘付けになりました。女性も男性も明るくコミュニケーションを取っていて、あたたかい職場だなと思いました。

CORP.INFORMATION

※記載内容は取材・申請当時のものです。