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実施制度 ▼
  • 資格取得を応援
  • 育児休暇取得
    実績あり
  • 育児・介護用
    勤務制度あり
  • 会社独自の
    有給休暇あり
  • 所定外労働制限
    3歳以上

宮城製粉株式会社

石巻第二工場/新田 月乃さん(左)
取締役 担当役員兼部長/後藤 千鶴さん(中央)
経営管理部/佐藤 健さん(右)

育児相談窓口を設けて社員一人ひとりの育児参加を積極的に支援

食品業界最大手の製販一体企業で、全国に展開する業務スーパーなどを手がける神戸物産のグループ企業である「宮城製粉」。近年、女性の採用に力を入れる同社が女性活躍のためにどのような取組を推進しているのか、取締役で担当役員兼部長の後藤千鶴さん、経営管理部の佐藤健さん、石巻第二工場勤務の新田月乃さんにお話をお聞きしました。

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貴社の事業内容や企業理念について教えてください。

(後藤さん)自社でオリジナル商品を製造し、業務スーパーに販売しています。製造しているのはレトルト食品、冷凍チルド商品、冷凍菓子商品、瓶詰め商品と多岐に渡り、その数は80アイテムほどに上ります。亘理町にある本社工場をはじめ、県内に6つの工場を有しており、それぞれ生産商品を分けて効率化を推進。特に2024年4月に開設された本社工場は、自動化された最新の製造ラインを備え、消費者の需要にさらに応えられる体制が整いつつあります。

(佐藤さん)当社の理念は、「製販一体のチームワークで世界中の人に“おいしい”“わくわく”を届け、豊かな暮らしに貢献する」です。この理念のもと、品質管理を徹底し、安心・安全で味も良く、体にも良い商品を開発・生産し、リーズナブルに提供することをモットーとしています。業務内容は大きく分けると品質管理、製造の2つです。品質管理は原料や工程の管理のほか、商品開発も大きな仕事。製造は、原料の準備や計量・調合に始まり、包装や出荷までの製造に関わる一連の作業を担っています。

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女性が働きやすい職場環境にするために、どんな取組を行っていますか?

(後藤さん)出産や育児にまつわる悩みごとを気軽に相談できる場として、育児相談窓口を設け、子育て支援の強化に取り組んでいます。具体的には、希望に沿った形で休暇に入れるようサポートするのをはじめ、休業中もメールや郵送で社内情報を送り、復帰後のギャップを払拭していることや、復帰前にも面談をして、不安なくスムーズに現場復帰できるよう取り計らっています。また、休業に入る人を快く送り出し、復帰時には暖かく迎え入れる雰囲気づくり、その人の分の仕事を他の社員でカバーする体制づくりにも取り組んでいます。こうした取組のおかげで、育児休業後の職場復帰率は100%となっています。出産・育児を経験しながらも25年以上勤務している女性社員もいますね。

(佐藤さん)新しい制度としては、“産後パパ育休”とも呼ばれている「出生時育児休業」(子どもの出生から8週間以内に、最大4週間まで取得できる育休制度)を導入しました。

(新田さん)私は2年前に職場結婚をして妊娠・出産を経験しているのですが、合わせて1年4カ月の産前・育児休業を経て職場復帰しました。主人も1カ月の育児休暇を取得しました。復帰時に育児相談窓口で仕事と家事の両立に対する不安を相談したところ、休業前は11時から20時+夜勤ありだった勤務時間を、8時から17時に変更することもできました。

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新田さんは制度を利用したことでどんな効果がありましたか?

(新田さん)勤務時間を変更してもらったことで、家事や育児と仕事をしっかり両立できています。土・日曜もきちんと休めるので、家族の時間も大事にできていますね。また、子どもの体調不良などで急に休んだ場合には、代わりの人にすぐにフォローしてもらえる体制が整えられているのもすごく助かっています。

今後利用したい制度や取組があれば教えてください。

(新田さん)今後、第二子を授かった際にも産前・育児休業や必要があれば育児相談窓口を利用したいと思っています。主人は最近導入された「出生時育児休業制度」を利用したいと話していました。

女性のキャリアアップについて教えてください。

(佐藤さん)性別の垣根なく、主任→係長→課長→次長→部長という役職が用意されており、現在、管理職相当の主任のポジションに就いている女性社員は3名います。また、知識や見聞を深めるための勉強会開催や、外部のリーダーシップ研修への参加も推奨しています。食品衛生管理者やロボット取扱資格といった資格取得の支援もあります。向上心があれば、どんどん上を目指せる環境だと思います。

貴社の女性活躍推進における今後の展望を教えてください。

(後藤さん)亘理の本社工場はオートメーション化が進んでおり、力仕事が減って女性社員もよりいっそう働きやすくなりました。今後は採用者に占める女性社員の割合を50%にするという行動計画の実現を目指すとともに、女性が働きやすい職場づくりにさらに注力していきたいと思っています。

学生インタビュー

「宮城製粉」の強みは何ですか?

技術力とオリジナリティのある商品開発が強みです。たとえば団子生産ラインは世界初の16列連続生産できる機械を導入することで、効率よく大量生産することが可能になりました。当社の商品は「業務スーパー」でしか販売されていないので、「あの商品があるから業務スーパーに行こう」と思っていただけるような商品づくりに今後も取り組んでいきたいと思っています。

学生時代にがんばった方がいいことがあれば教えてください。

学業でもサークル活動でもアルバイトでも遊びでも、“何に対しても全力に取り組むこと”ですね。いろいろなことに挑戦して、いろいろな人に出会い、いろいろなことを経験して人間としての幅を広げてほしいと思います。

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Interviewer

大場 百夏さん 宮城学院女子大学

女性雇用の促進、出産や育児へのサポートなど様々な取組がなされていて、女性が働きやすい職場づくりに力を入れているのが印象的でした。また、出産後の職場復帰率が高いことから、女性活躍への取組がよい結果につながっていることが伺えました。社員一人一人を尊重することで、会社全体が成長するということを学びました。

CORP.INFORMATION

※記載内容は取材・申請当時のものです。