製造二課課長代理/平 知晴さん
国内外の大手メーカーに採用される特許技術「レザリッジ」とグループ企業のネットワークを活かして電子機器の一貫生産を行うヤマセグループ。女性従業員が6割を占めるという「ヤマセエレクトロニクス」の生産現場で、女性初の課長職として活躍する平知晴さんにお話を伺いました。
県内に5社8工場を構えるヤマセグループは電子機器の設計から成型、実装、組立、出荷までの一貫生産を強みとしており、当社は主に実装と組立を行っています。また情報通信事業として県内でキャリアショップ7店舗を運営するほか、太陽光パネル販売などの環境事業も展開しています。
製造部門では従業員数300人のうち女性が64%を占めています。産休・育休制度のほか、育休はお子さんの2歳の誕生日前日まで1年間延長も可能です。その年によって人数は変わりますが、2024年は産休4名、育休4名の利用実績があります。また育休から復帰した後も、8:15から17:15の就業時間が難しい場合は9:00から16:00の時短勤務に切り替えることも可能です。
製造二課は主に車載製品の組立を行っており、私は昨年から課長代理の役職に就いています。会社の経営にも携わるようになり、経営や業績の会議に出席して会社が今どういった状況であるかを把握しながら現場に落とし込むという役割を担っています。これまで作業員、リーダー、主任、係長を経験してきた中で、作業員から育児の困りごとや勤務時間のことなどについて相談を受けることがありました。そんな時は会社の福利厚生制度で利用できるものはないかを考えて時短勤務を提案するなど、作業員とコミュニケーションを取りながら解決を図ってきました。女性が6割を占める職場なので男性には言いづらい女性ならではの悩みも聞けるように、例えば従業員がいつもと違う顔色をしていたら「どうしたの?」と声を掛けるなど、普段から気を配っています。現場を経験しているからこそ、女性が働きやすい職場をつくりたいと思っています。
役職が上がるにつれて勉強しなければいけないことも増え、業務時間が長くなることもあります。だからこそプライベートの時間もしっかり取ってリフレッシュするようにしています。休日には友人と会ったり、買い物に出かけたり。社内のゴルフ部に入っているのでゴルフに出かけることもあります。社会人はうまくいくことばかりではありませんが、私が明るくないと現場の雰囲気もつられてしまうと思うので、出社前に「今日も明るい気持ちで頑張ろう」と自分自身を持ち直すようにしています。
社内では女性の係長、主任、リーダーが活躍していますので、今後も私に続く管理職が続々と誕生してほしいと思っています。製造業は設備を扱い、毎日同じ場所に立ちます。「いつもと違う」「変だな」という変化に対しては女性従業員の方が気付きやすいと思っていますので、日々の衛生活動や自主保全活動を通して細やかな気配りで現場を見てほしいと思います。
働き方として土日は休みたいと考えていたので、土日休みの勤務形態に魅力を感じたことがきっかけです。製造業は毎日同じ仕事ではありますが、お客様の手に1台1台届くものなのですべてが良品でなければいけません。かつ、決められた時間内に何台生産するという目標値がありますので、達成感を味わいながら働くことができます。そしてステップアップしていけば違う現場を経験できます。一から覚え直す必要はありますが、覚えれば自分のスキルとして身に付きます。いろいろな仕事ができるようになっていくところが製造業のおもしろさだと思います。
部署にもよりますが、製造職では資格は必要ありません。仕事内容も現場で一から覚えていくので未経験から働くことができます。製造二課は主に組立を行っていますが、組立の中でも出来上がったものを検査する外観検査やはんだ付けなど、社内認定制度を取得した人だけが担当できる工程もあります。未経験からステップアップが可能です。
Interviewer
棟形 さくらさん 仙台白百合女子大学
CORP.INFORMATION企業情報
製造業
大崎市古川福浦3-1-37
0229-24-2406
300人
64%
※記載内容は取材・申請当時のものです。