いきいき男女・にこにこ子育て
応援企業表彰受賞企業
令和5年度 優秀賞
山梨に本社を置く半導体・産業用ワイヤーハーネスの製造企業である『株式会社ササキ』。中でも半導体製造装置に使用する電源ケーブルなどの製造を担うのが宮城県大和町にある「宮城工場」です。同社では「サスティナビリティ推進部」が中心となり社員が性差なく活躍できる環境づくりに取り組み、令和5年度「いきいき男女・にこにこ子育て応援企業」の優秀賞を受賞しました。
数年前、現場の声を聞くために子育てをする母親社員を集め「ママ座談会」を行いました。そのとき「子育てをしていると、業務上どのような困難があるのか」「出産にあたり、どの部分に難しさを感じたか」など、さまざまな課題や問題を抽出することができました。これをきっかけに、「制度で解決できる問題は何か」を洗い出し、きちんと制度化する部門として発足したのがサスティナビリティ推進部です。サスティナビリティ推進部では、近年は特に女性の採用が増えているため「長く働いていただくための環境づくり」が非常に重要であると考えています。
サスティナビリティ推進部には、「女性活躍チーム」と「次世代育成チーム」があります。様々な課題を解決するために、各チームがどのように取り組んでいくのかということを話し合っています。
「働きやすい職場環境づくり」という視点で整えた制度は、今回受賞対象となったもの以外にもいくつかあります。例えば「子の看護休暇」において子の対象年齢を小学4年生までとしたこともその一つ。厚生労働省の規定では子の対象が未就学までに留まるため、当社では対象を大きく広げました。また保育園や保育所などへ正式に入園する前の「慣らし保育」を目的とした「慣らし保育休暇制度」も新設しました。さらに有給取得については「終日」「半日」だけでなく「1時間単位で取得可能」としています。これにより事情に応じて「出勤できる部分は出勤する」という、柔軟な勤務が可能となりました。
法の改正があると働く親の「困難の質」も移り変わります。そこに寄り添う形で随時社内制度の整備や改善を進めています。
社会環境や法律に合わせて社内の制度を整えてきましたが、完全な形で社員に周知するまでには至っていません。社内制度のきめ細かさが「制度を利用する上での複雑さ」となっている側面があることは課題の一つだと考えています。実現するべき次の目標を「必要な制度を適宜活用するための仕組みづくり」とし、その実現のために動き出しています。
これからも現場の意見に耳を傾けながら、子育て世代に限らず、社員全員がモチベーション高く働くことのできる環境を整えていきたいと考えています。
CORP.INFORMATION企業情報
製造業
黒川郡大和町テクノヒルズ2番2
022-346-1511
366人
49%
申請時点における過去3年間の女性採用数54人
※人数は企業全体の採用数です
えるぼし(2段階目)、厚生労働省『ユースエール』認定、厚生労働省『障害者雇用優良中小事業主認定(もにす)』認定、経済産業大臣『DX認定制度』認定、健康経営優良法人
※記載内容は取材・申請当時のものです。