女性のチカラを活かす企業認証
ゴールド認証
仙台総合支社 仙台コンサルティング営業室 支社長 / 常泉 乃里子さん(中央)
社員のうち90%以上が女性であり、長きにわたって女性の活躍推進に取り組んできた第一生命保険株式会社。仙台総合支社 仙台コンサルティング営業室支社長・常泉さんにご自身の経験もふまえてお話しいただきました。
日本で初めて相互主義を取り入れた生命保険会社として1902(明治35)年に設立されました。以来120年にわたり、お客さまの「一生涯のパートナー」として、生命保険事業を通じて安心をお届けしてきました。現在は、万が一の「保障」の提供だけでなく、「健康・医療」、「資産形成・承継」、さらには人と地域や社会との新たな「つながり」、お客さまのQOL(生活の質)の向上を目指しています。
宮城県と2016(平成28)年11月に生命保険会社として初めて、地域社会の活性化と県民へのサービス向上を目的とした「包括連携協定」を締結しました。また、当社はダイバーシティ&インクルージョンを推進し、多様な働き方の支援に取り組んでおり、県が主催する「女性のチカラは企業の力」普及推進シンポジウムに当社が協力させていただいたこともあることから、当社の方針が宮城県の「女性のチカラを活かす企業認証制度」の趣旨と沿うものと考え、申請いたしました。
社員が生き生きと働く環境を整えるため、ワーク・ライフ・マネジメントの推進に取り組んでいます。女性社員が9割を占めることから、マタニティ休暇、産前産後休暇、出産育児一時金、出産手当金、育児休業、チャイルドサポート、孫誕生休暇、介護休暇、介護サポート休暇など、妊娠・出産・育児や介護に関わる両立支援制度の充実には特に力を入れています。なかでも、3歳までの子どもを対象に、保育所利用などの育児サービス料の30%を支給する「育児サービス経費補助」は働きながら子育てを行う社員が多い当社ならではの制度ではないでしょうか。このほか、総労働時間の削減、休暇取得の推進、テレワークやフレックスタイム・時差出勤といった多様な働き方推進にも重きを置いています。
当社では自分の生き方や適性に合わせて複数のキャリアを選択することができます。入社後1年は初期教育機関として、生命保険販売に関する知識やスキルのみならず、幅広い分野の知識・教養・スキルを身につける教育に力を入れており、じっくり学びながら成長することが可能です。保険知識等に精通した営業担当者である「生涯設計デザイナー」として、さらに提案力に磨きをかけ、営業スキルを高める「プロフェッショナルコース」と、オフィストレーナー・オフィス長・営業部長・支社長と段階を踏んで管理職の頂点を目指す「マネジメントコース」を選択でき、自身のポテンシャルやモチベーションに合わせてキャリアアップが可能です。
私自身の経験談になりますが、私が入社した1995(平成7)年当時はまだ両立支援制度が確立されておらず、キャリアアップとライフイベントの両立が図れるのか不安に感じたことを覚えています。ですが15年ほど前から全社的に女性活躍推進に取り組むようになり、オフィス長の時に出産し、1年間の育児休暇を経て、再びオフィス長として戻ってくることができました。世間的に今ほど女性活躍が叫ばれる時代ではなかったにも関わらず、キャリアを途切れさせることなく認めてくれた会社と、フォローしてくれた周りの人たちには本当に感謝しています。当時の支社長からの「次に続く人たちのロールモデルになれるよう、ワーク・ライフ・バランスをしっかり取りながらマネジメント職を務めてほしい」という言葉は、自分自身が支社長となった今も胸に深く刻み込まれています。
当社では多くの女性がそれぞれの能力をさまざまなフィールドで最大限に発揮して活躍することが、企業の持続的成長を支える源であり、企業価値を向上させる原動力になるとの考えのもと、長きにわたって女性の活躍推進に取り組んできました。積極的な登用、能力開発体系・仕事と家庭の両立支援の充実、女性社会全員の働き方の高度化、女性リーダーの早期育成と取り組みを進め、現在は女性リーダーの安定輩出・定着のフェーズに入っています。今後は2030年までに女性役員比率30%を目指して、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みをさらに推進していきます。
良い点は2点あります。1つ目は、社員同士で課題解決に向けて話し合い、一緒に取組むことが多いため、チームワークが良く、孤独を感じないということです。2つ目は、女性特有の悩みなどを女性の上司に共感してもらえることです。苦労する点は、クレームへの対応でしょうか。上の立場の男性が出てくることで場が収まるだろうという場面でも、女性だけで対応しなければいけないため、苦労することがあります。
愛社精神です。所属している「仙台コンサルティング営業室」という組織が好きなので、仲間を増やしてもっと世間に認めてもらいたい、組織を成功に導きたいという想いが強いです。そのためには、自分一人が頑張るのではなく、後輩が成功できるように導くことが求められると思います。自分に良くしてもらった分は後輩に同じように返していきたいと考えているため、後輩の育成にもより熱が入りますね。
Interviewer
近江 綾和さん 東北大学
CORP.INFORMATION企業情報
金融・保険業
仙台市青葉区国分町3-1-1 仙台第一生命ビル5階
050-3781-6883
53979人
91%
申請時点における過去3年間の女性採用数1189人
※人数は企業全体の採用数です
プラチナくるみん、健康経営優良法人
※記載内容は取材・申請当時のものです。