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女性のチカラを活かす企業認証
ゴールド認証

実施制度 ▼
  • 女性管理職
    10%以上
  • 資格取得を応援
  • 育児休暇取得
    実績あり
  • 法以上の育児・
    介護休業あり
  • 育児・介護用
    勤務制度あり
  • 会社独自の
    有給休暇あり
  • 法以上の看護・
    介護休暇あり
  • 所定外労働制限
    3歳以上
  • えるぼし
    (2段階目)
  • 健康経営優良法人

株式会社ササキ 宮城本部

代表取締役 / 佐々木 啓二さん(左)

柔軟な勤務時間制度の導入で、育児・介護の時間を確保

所定労働時間の変更や時短勤務など、柔軟な勤務時間体制を導入している株式会社ササキ。さらに、ママさん社員のために地元スーパーとの連携でユニークな制度もあるといいます。ママさん社員が口をそろえて「働きやすい!」と話す、その取組について伺いました。

貴社の業務概要を教えてください。

弊社はモノづくりの企業です。みなさんのスマートフォンなどを充電するときに充電ケーブルを使うと思います。ササキでは、そのようなケーブル部分とコネクター部分をくっつける製造加工しています。メインは半導体製造装置、工作機械、産業用機器で使われるケーブルです。Moto GPレースで使用するバイクのケーブル、EV自動車の開発用のケーブルを作っています。あとは、航空宇宙防衛分野として、飛翔体に使われるケーブル。理化学機器分野で、X線の検査装置、光学顕微鏡に使われるケーブルを提供しています。最近では、半導体製造装置産業から派生した半導体の組み立てなどの仕事も受注もしています。みなさんの手元には出来上がったものが届くので、あまり知られていませんが、日本の産業の大切な部分を担っているんですよ。

「女性のチカラを活かす企業認定制度」に申請した背景を教えてください。

ササキは山梨が創業地で、宮城と二拠点になります。工場というとなんとなく男性が多いイメージを持たれると思いますが、ササキでは男女比は半々で、もともと女性が活躍できる環境でした。そういった背景もあって、最初は山梨県の女性活躍企業を認証する制度「山梨えるみん」に申請したんです。厚生労働省の「えるぼし」と並行して挑戦したときに「宮城では何があるんだろう」と、女性社員が調べて、宮城県の「女性のチカラを活かす企業認証制度」を見つけてくれました。それで、「では、宮城でもやってみよう」ということで申請させていただきました。

女性が能力を十分に発揮でき、働きやすい環境にするために、どのような取り組みを行っていますか?

ものづくりの環境は男女関係がないのが特徴。しかし、「管理職イコール男性」となる背景を見ていくと、女性は出産でキャリアが途切れてしまうのが大きいと思います。ですので、力のある人がまた復帰して頑張れる職場、働きながら子育てできる環境を整えることが重要だと考え、女性にフォーカスした就業規則の改正に取り組みました。また、子ども手当を1万円に増額し、従業員が扶養するお子さんが18歳になるまで支給しています。また、子どもを育てやすい時間帯で勤務時間を選べるようにもなっています。これは育児だけでなく、介護でも同様です。1時間単位で休みを柔軟に取ることができます。

仕事と家庭の両立支援について独自の取組がありましたら教えてください。

子育てだけでなく、介護をしている社員についても所定労働時間の変更を可能にしたり、勤務中に中抜けしてまた戻ってくることができるようにしたり、柔軟な勤務時間体制を取り入れています。また、入社した当日から有給休暇が使えるようにしました。あとは、「ササキde宅配」というユニークなものもありまして、これは地元のスーパーマーケットに朝のうちに連絡しておくと、日中会社に届けてくれるという制度です。家族との時間を大切にしたい、買い物の時間が惜しい、というママさんたちのためにつくりました。外部との協力を得ることができたのも、よかったと思います。

ポジティブ・アクション(女性の能力を活かすために企業が行う自主的かつ積極的な取組)を推進する中で、苦労したこと・やってよかったことなど、印象深い出来事を教えてください。

ササキは山梨で創業して、今年で28年です。宮城では震災翌年の創業で、この工場はまだ3年しか経っていません。ですので、ポジティブ・アクション・シートの中の「平均勤続年数10年以上」は、どうしても達成不可能でした。ただ、女性社員と話をしたときに言われたのが「派遣が終わって社員にならないかと誘っていただいてうれしかった。子どもが体調の悪い時も休みやすかったし、周りが協力してくれて、上の方もいろいろ話を聞いてくださって、いい職場だと思います」ということ。派遣で3年しっかり勤めていただいた後に社員に転換してくれる人もいて、かつ責任ある立場で仕事をしてくれる社員がいるのは、すごくうれしいですよね。

貴社のポジティブ・アクションにおける今後の展望を教えてください。

この「女性のチカラを活かす企業」の認証制度のいいところは、行政がきちんと指標を出してくれているところだと思うんですね。自分たちでこういう項目を考えていくのはなかなか難しいですから。こうして客観的にポジショニングしてくれるものがあるのは助かります。実際、申請時には女性管理職の割合が11%だったものが、今では22%にまで上がりました。ですので、今できていることを維持しながら、これからもっとどう良くしていくかを考えていきます。まだまだ行えることはたくさんあると思いますし、ポジティブ・アクション・シートに載っていないことも含めて、もっと良くしていきたいと考えています。

学生インタビュー

取り組みが認知されていると実感したことはありますか?

中途採用の女性陣は、面談の際に「貴社が"女性のチカラを活かす企業"の認証を受けていることを知って、受けてみようと思いました」と話してくださいます。そんな時に、この認証が会社を選んでもらう際の基準になっているということを実感して嬉しくなります。中途採用の女性はお母さん世代も多いので、仕事をしっかりしながら家庭も大切にしてほしいと思っています。

どんな学生に入社してほしいですか?

真摯にお客様と向き合うことができる学生に来てもらいたいです。会社が従業員の幸せを願っているように、従業員にはお客様の幸せを願って仕事してほしいと思っています。また、ササキには真面目に働く社員がとても多いので、真面目な人にとっては居心地の良い会社だと思います。男女関係なくものづくりができる会社なので、ぜひものづくりが好きな学生さんをお待ちしています。

Interviewer

川島 和佳乃さん 宮城学院女子大学

工場で働く人は男性が多い印象でしたが、実際訪れると女性社員も多く、女性も活躍できる会社なのだと実感しました。また、子育てを周りの人たちが協力してくれたり、社長をはじめとする管理職の方々がフレンドリーで相談しやすいという女性社員の方々のお話が印象的でした。会社全体で女性社員の働きやすさを追求する姿勢が素敵だと思いました。

CORP.INFORMATION

※記載内容は取材・申請当時のものです。