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女性のチカラを活かす企業認証
ゴールド認証

実施制度 ▼
  • 女性管理職
    10%以上
  • 資格取得を応援
  • 育児休暇取得
    実績あり
  • 法以上の育児・
    介護休業あり
  • 育児・介護用
    勤務制度あり
  • 会社独自の
    有給休暇あり
  • 法以上の看護・
    介護休暇あり
  • 所定外労働制限
    3歳以上
  • イクボス企業

株式会社七十七銀行

ダイバーシティ推進室 室長 / 長谷川 直美さん(左)

多様な価値観にそれぞれ対応できる細かな制度を導入

1878(明治11)年に創業して依頼、「地域の繁栄を願い、地域社会に奉仕する」という経営理念のもと、地域社会への貢献を積極的に行っています。リーディングカンパニーへの深化を目指し、女性活躍推進についてもさまざまな取組を行っています。

貴社の業務概要を教えてください。

リーディングカンパニーとして持続的発展を遂げていくためには、人材育成にも力を入れなければなりません。企業の成長の源泉は「人」であり、「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」が必要不可欠です。多様な人材が働きがいを持ちながら、いきいきと活躍できる職場環境を整備するとともに、自身のキャリアアップを前向きに切り開いていける企業風土を醸成し、お客さま・地域に役立つ魅力ある人材づくりに取り組んでいます。女性活躍推進については、2013年に女性の活躍推進に向けた取組にかかる基本方針「Work Work(わく わく) Woman」を制定し、「キャリア形成・能力開発支援への取組強化」「仕事と家庭生活の両立支援への取組強化」「女性行員からの意見の積極的活用」に取り組んでいます。

「女性のチカラを活かす企業認証制度」に申請した背景を教えてください。

ダイバーシティ推進室の先駆けとなったのが、2013年に設置された「女性活躍ワーキンググループ」です。当行が女性活躍推進に本腰を入れて取り組むきっかけとなりました。翌年の2014年に「女性のチカラを活かす企業認証制度」に申請したのですが、その理由としては、まずは自分たちがどういう状況に置かれていうのかという把握、そして目標の設定といった、現状整理のためにも活かせるのではと思い申請しました。また、認証をいただくことにより、優秀な人材が当行を選んでいただける判断のひとつになるのではという企業アピールの面にも使えると思いました。

女性が能力を十分に発揮でき、働きやすい環境にするための取組について、特に力を入れている貴社の具体的な取組を教えてください。またその理由も教えてください。

「管理職に占める女性の割合の向上」と「ワーク・ライフ・バランスの推進」の二つを柱としています。当行はパートさんも入れると約半数が女性で、活躍はしていますが、活躍のフィールドを広げつつ、もっと上を目指してほしいと考えています。キャリアアップのための意識改革や能力開発支援に力を入れ、2030年までに管理職に占める女性の割合を30%以上にする目標を掲げています。そのためにも、育児や介護の両立などのワーク・ライフ・バランスを実現する職場環境を整えることも重要です。意識改革・能力開発+働きやすい環境に力を入れています。

女性の登用について、または仕事と家庭の両立支援について、独自の取組がありましたら教えてください。

事務職の行員を対象に、管理職を視野に入れたキャリアデザイン意識の醸成を図ることを目的とした「女性キャリアアッププログラム」研修を開催しています。リーダーや管理職に不安を感じている行員が多いため、女性管理職と座談会を設けて不安の払拭にも力を入れています。さらに、すでに管理職として活躍している方がよりステップアップするための「ウーマンカレッジ」を2022年度から新設しました。自身の強みを生かしたリーダーシップスタイルの把握と管理職に求められるマネジメントスキルなどを取得していただき、より経営者に近い視点を体得してもらう研修です。そのほか、さまざまな独自の制度がありますが、両立支援の面ですと、出勤時間を15分おきに6パターン設け、行員の事情に合わせて勤務時間をずらせる「セレクト時差出勤制度」が好評です。

ポジティブ・アクション(女性の能力を活かすために企業が行う自主的かつ積極的な取組)を推進する中で、苦労したこと・やってよかったことなど、印象深い出来事を教えてください。

女性活躍推進の取組みは、すぐに結果が見えるものではなく、成果が見えるまで時間がかかります。もちろん女性だけではなく、男性も含めた意識改革も進めていかなくてはなりません。ゴールが見えないところで続けることに大変さを感じています。ですが、研修で手応えを感じるとやりがいを感じます。「どうしてこの研修に呼ばれたんだろう」「私、リーダーとかまだいいです」といった後ろ向きの方が、研修の途中から目をキラキラして楽しそうに受講し始め、「この研修を受けてよかったです」との声をいただくと、とてもうれしいですね。

貴社のポジティブ・アクションにおける今後の展望を教えてください。

2023年4月には、かなり大きな人事制度改革を予定しております。2021年4月からスタートした経営計画「Vision2030~未来を切り拓くリーディングカンパニー~」における企業文化改革戦略の一環として実施するものであり、抜本的にいろいろな制度が変わります。それに合わせて、両立支援制度の拡充も行います。「挑戦」をキーワードに、キャリアアップを目指したい方も、しばらく育児に専念したい方も、育児や介護などの休業から復帰してキャリアを取り戻したい方も、全員を応援するような制度を整え、女性に限らず様々な価値観の方が、それぞれ自分の持ち場で活躍できるということを思い描いています。

学生インタビュー

ダイバーシティの観点で、今後性的マイノリティの方々への取組みはご検討されていますか?

2022年度は、多様な性を知ることをテーマにしたセミナーを開催しました。やはり、性的マイノリティについてよく知らない人がまだまだ多いのが現状です。まずは理解を広めるところから始めたいと思います。ゆくゆくは、アライの宣言をしたり、銀行のハード面を見直したり、企業の取り組みに対する何かしらの認定に申請をしたりなども行っていけたらと考えています。

学生に向けてアピールポイントはありますか?

抜本的な人事制度改革を浸透・定着させて、銀行で働くことに対するイメージをより良くしていきたいと思います。今の時代に合った多様な働き方を描いていけるように、支援体制をさらに整えていく予定です。かつては終身雇用が主流で、支店長がキャリアの最終ゴールでした。これからは自分自身でキャリアや働き方を選んでいけるように、制度の選択肢を増やしたり、周囲からの支援・理解を推進できるような取り組みを行っていきます。

Interviewer

峯村 遥香さん 東北大学大学院

セミナーや研修を通して情報を共有するだけでなく「斜め、横、縦の関係」を作っている点が印象的でした。通説として「社会人になると出会いが少なくなる」とよく耳にしますが、こうした取組みによって、職場を越えてキャリアや日々の仕事での悩みや経験を共有できる機会が用意されていることは大変魅力的だと思いました。

CORP.INFORMATION

※記載内容は取材・申請当時のものです。