いきいき男女・にこにこ子育て
応援企業表彰受賞企業
令和3年度 優秀賞
“人と自然に優しい環境づくり”の事業をトータルプロデュースする『東北緑化環境保全』。1972年に東北電力企業グループとして設立され、現在は、環境調査関連、造園・土木・建築関連、測定分析関連、原子力関連の4つの領域で事業を展開しています。
総務部で人事労務を担当する3年目の佐々木さんは「明るく楽しく風通し良く思いやりのある職場に」という社風が浸透していることが、働きやすさにもつながっているのではと話します。柔軟な休職制度をはじめとする仕組みはもちろん、それ以上に日頃のコミュニケーションが円滑であることが大切であり、自身も新人時代には部門を超えて常に声がけと気遣いをしてもらったことで安心感を得られたといいます。同じく総務部の課長としてより良い働きやすさを推進する役割を担う大東さんは、「私は社歴が長いのですが、入社当時から女性が働きやすい職場だと思っていました。育児休職が取りやすく、子供が小さいうちは時間外勤務も少なく配慮してもらっていました。男性社員も育児休職や育児支援のための時短制度を活用できればいいと思っていました」と振り返ります。二人の話からは、『東北緑化環境保全』が時代の流れに先駆けて働きやすい環境を整えていたことがうかがえます。
『東北緑化環境保全』は、宮城県の「女性のチカラを活かす企業」の認証を取得し、令和3年度の「いきいき男女・にこにこ子育て応援企業」優秀賞を受賞しました。受賞にあたっては、技術職においても男女の区別なく採用を行い、各現場で活躍している、積立休暇制度や介護勤務制度を無期限で適用、仕事と育児や介護を両立しやすい環境づくりに努めている、男性の育児休業取得に一定の期間(約5ヵ月)の取得実績がある、といった点が評価されました。
2022年に50周年を迎えた『東北緑化環境保全』は従業員約450人、男女比は8:2。近年は技術部門の女性の採用を積極的に行っていることもあり、昨年度入社の社員に限ると男女比が5:5で近年は女性の割合は増加傾向にあるそうです。認証制度のために整備したのではなく、もともと育児休職や介護休職の制度があり取得率も高かったという同社。育児休職制度は子どもが3歳になるまで、介護休職支援制度は無期限という点が特徴的で、いずれも一人ひとりの事情に合わせた働き方を可能にするための、従業員の立場に立った仕組みといえます。制度として用意されているもの以外にも、家族の転勤等の理由で退職せざるを得ない状況になった場合に他支社にて勤務を継続したり、仕事を続けながら大学院で学んだりという例もあるそうです。
専門職で採用される社員は性別に関わらず現場へ出て調査業務を行うため、仕事の内容に男女の差はありません。調査業務のひとつに猛禽類をはじめとする動植物の調査がありますが、女性も山の中で男性と同じように業務を行っています。また、科学技術分野最高位の「技術士」の資格を持ち活躍している女性社員もいます。
女性社員を対象に実施した社内ヒアリングでは、働きやすさと働きがいのどちらを求めるかという問いに対して、半々の回答結果が出たそう。この結果からは、働きやすさを支える仕組みとともに充実したキャリアも大切にしたいという意識が読み取れます。男女同一の評価指標や給与体系は既に運用されているものの、このような思いに応えるため、仕事がきちんと認められて給与が上がっていくことをより実感できる評価制度への見直しにも着手しています。さらに、今後は女性管理職の割合を増やしていくことも目標に、男女ともにいきいきと働けるよりよい環境づくりを進めていきます。
CORP.INFORMATION企業情報
建設・工事業
仙台市青葉区本町2丁目5-1
022-263-0607
457人
25%
申請時点における過去3年間の女性採用数13人
※人数は企業全体の採用数です
くるみん
※記載内容は取材・申請当時のものです。