いきいき男女・にこにこ子育て
応援企業表彰受賞企業
令和3年度 最優秀賞
1973年に『迫東北リコー製作所』として創業、1977年に現在の社名となった『迫リコー』は、主に複写機のオプション製品の製造を行う企業です。現在は、金型事業、部品事業、精密板金事業、製品組立事業を柱に、276人の従業員が働いています(2022年10月現在)。男女比はおよそ2:1で、性別やライフステージに制限されない働きやすい環境づくりにも積極的に取り組んでいます。
令和3年度には、宮城県の「いきいき男女・にこにこ子育て応援企業」最優秀賞を受賞。『迫リコー』の女性従業員の育成と成長を推進する「ウィメンズ・ステップアッププログラム」、効率的な働き方推進のため自由に勤務時間を選択できる「エフェクティブ・ワーキングタイム制」(フレックスタイム制)や「リモートワーク制」、育児・介護休業者へのスムーズな職場復帰を支援する復職前面談の実施、男女ともに育児休業取得率100%達成といった取り組みと実績が、“女性も男性も働きやすく、子育てしやすい職場づくりを進める企業を応援する”という表彰の趣旨に合致する優れた企業として評価されました。
リコーグループでは、「働き方変革」を最優先で取り組む全社改革のテーマのひとつとして掲げています。『迫リコー』でもグループの方針のもと、急速な環境変化や多様化に対応するためには従業員一人ひとりがいきいきと働き、能力を最大限に発揮して活躍できる環境が必要との考えから、これまでの慣習にとらわれないさまざまな取り組みにチャレンジしてきました。
1日4時間以上、7時から20時の中で勤務時間を自由に設定し、1ヵ月の所定労働時間をコアタイムなしで勤務することで、仕事の繁閑に合わせたメリハリのある働き方を可能にする「エフェクティブ・ワーキングタイム制」を利用した従業員からは、「柔軟な勤務時間により夜型の働き方が改善でき、バランスが保てるようになった」、男性の育児休暇取得者からは、「育児休業中に生活リズムをつかむことができたので、復職後の仕事との両立がスムーズだった」といった声も聞かれます。定着率の高さや育児休業を経て復職する人の多さからも、安心して働ける職場であるということがうかがえます。また、勤務の時間的な制約を軽減する取り組みに限らず、イベントでのボランティア活動や植林体験、伊豆沼・内沼のクリーンキャンペーンといった地域活動への取り組みも、従業員のワーク・ライフ・バランスを豊かなものにする環境改善の要素のひとつとなっています。
かつて製造業の現場には「3K」というイメージがありました。『迫リコー』も同様だったといいます。しかし現在では、従業員が自らの働き方をマネジメントでき、それをフォローする仕組みによって着実に環境改善が進んでいます。働きやすさは、個人やチームが最大のパフォーマンスを発揮することにもつながります。
“技術立社”を掲げる『迫リコー』では、技術技能者の育成、国家資格取得のための教育にも力を入れており、機械検査技能士の特級資格を持つ女性社員も活躍しています。また、管理職候補者育成という側面もある「ウィメンズ・ステップアッププログラム」により女性管理職の比率は年々向上し、さらに伸ばしていきたいと考えています。今後は、「地域・社会に貢献する生産現場」「本人にとって魅力のある職場」「周りから評価される職場」を実現するためにさらなる取り組みを進めながら、女性も男性も、働きやすさとやりがいの両方を叶えられる企業として進化していきます。
CORP.INFORMATION企業情報
製造業
登米市迫町佐沼字北散田86
0220-22-4431
272人
40%
くるみん
※記載内容は取材・申請当時のものです。