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女性のチカラを活かす企業認証

実施制度 ▼
  • 女性役職者
    30%以上
  • 女性管理職
    10%以上
  • 資格取得を応援
  • 育児休暇取得
    実績あり
  • 法以上の育児・
    介護休業あり
  • 育児・介護用
    勤務制度あり
  • 会社独自の
    有給休暇あり
  • 法以上の看護・
    介護休暇あり
  • 所定外労働制限
    3歳以上
  • イクボス企業

株式会社ペンギンエデュケーション

保育園運営事業部 部長 /渡邊 歩美さん(中央)

人財育成と働きやすさのための施策を展開!

「世界一過酷な子育て」の異名をもつ皇帝ペンギンの子育て(共働き/共育て・地域で見守る子育て)に共感し、命名された株式会社ペンギンエデュケーション。2016年に創業して以来、ワーキングマザーとして奮闘する沢山の従業員の声を聴き、働きやすい職場を目指して逐次制度を充実させてきたという保育園運営事業部部長の渡邊歩美さんにお話を伺いました。

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貴社の業務内容を教えてください。

保育園の運営がメインです。宮城県と福島県で認可保育園・小規模認可保育園・インターナショナルスクールなど様々な形態の保育園9つと、令和5年度新たに亘理町で開園した児童クラブを運営しています。また、東日本大震災の被災沿岸部に保育園を設置しており、被災地から子どもたちとともに元気を発信する、地域の方々にとってなくてはならない居場所となれるような園づくりを目標に運営しています。

「女性のチカラを活かす企業認証制度」に申請した背景を教えてください。

全従業員133名のうち女性が125名、園長・主任などの管理職も15名のうち13名が女性です。また、ワーキングマザーが6割を超え、日々仕事と家庭を両立しながら子どもと真剣に向き合ってくださっています。女性は、育児以外でも家族の介護・看護等の自分以外の理由で、働き方を制限せざるを得ない立場になりやすいと思います。本当はもっとバリバリ働きたいとか、担任としてじっくり園児と向き合いたいとか、役職を目指したいと思っても泣く泣く諦め、潜在保育士となっている方も多くいます。保育士という仕事自体もサービス残業や持ち帰りの仕事が多く職場環境が改善されづらい業界と言われています。弊社では、ママでも女性でも管理職を目指すことができることや、大好きな子どもたちと一緒に「保育士」という仕事を長く続けられる環境があるということを、発信したいという思いから申請しました。

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女性が能力を十分に発揮でき、働きやすい環境にするための取組について、特に力を入れている貴社の具体的な取組を教えてください。

「お互い様の精神」と「多様性の理解」が前提で、入社時に必ず代表から全職員に向けてこのメッセージを発信しています。また、保育園の保育士は早番・遅番という時差出勤の中で仕事をしていますが、子育て中の先生方にとって早番・遅番は結構大変なことです。早番ができないならパートという働き方を選択せざるを得ないような業界ですが、弊社ではやや給与は低くなるものの正社員としての待遇を維持できる制度として「限定スタッフ制度」を作っています。今は子育ての方に有利な制度ですが、年配の方には、やがて親の介護の時期がくるので、その時にはお互い様、ということになります。さらに令和6年から時間単位有給付与を制度化しました。ワーキングマザーの先生たちは授業参観やお子さんの通院等が多く、より柔軟な働き方が出来るようになったと感じており、取り入れて良かったと感じています。

女性の登用について、独自の取組がありましたら教えてください。

弊社の園長は、現場の保育士としての経験者が主となっています。また、私を含め、園長自身が子育て進行中なので、より職員の気持ちや境遇に共感しやすいかと思います。そのため、より柔軟な働きやすい現場づくりに、いろいろな制度が導入できています。

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ポジティブ・アクション(女性の能力を活かすために企業が行う自主的かつ積極的な取組)を推進する中で、教育部門での苦労したこと・やってよかったことなどを教えてください。

2016年に会社を立ち上げ、就業規則や各規程作成についてはゼロからスタートでしたので、経験の長いスタッフから「こんなことも決まっていないんですか、こんな制度もないんですか」というような声をたくさん頂きました。そのたびに、限られた財源と現状の中で職員のために何をできるのか、悪戦苦闘しながら一つひとつ真剣に向き合ってきました。その結果、少しずつですが「この制度を作ってもらってとてもありがたかったです」「ペンギンで働いてよかったです」というありがたい声が増え、その度にやりがいを感じています。

貴社のポジティブ・アクションにおける今後の展望を教えてください。

それぞれの「違い」を「多様性/ダイバーシティ」として活かしあえる組織であり続けたいと思っています。ワーキングマザーだからできないとか、介護をしているから自分の目標や夢をあきらめるのではなく、女性だからこそママだからこその強みを活かして保育士を続けていてよかったというような、やりがいや働きがいを感じられ、自分を高め続けていける組織でありたいと思います。

学生インタビュー

貴社で活躍する女性社員の特徴を教えてください。

スタッフの目標として掲げているのが「明るく、楽しく、元気よく」で、そこを大事にしています。子どもたちに接する上でも常々そんな姿勢を見せてほしいなと思います。また、群れの中から最初に海に飛び込む「ファーストペンギン」のように、チャレンジ精神と勇気をもって行動する女性従業員が多いです。

スタッフの人格教育に力を入れているとのことでしたが、具体的な内容を教えてください。

弊社の代表が、全世界で400万部を超える大ベストセラーである「7つの習慣Ⓡ」ファシリテーターの資格を持っていて、全職員にその考え方を浸透すべく共通の研修を年に2回実施しています。そのため職員は、物事を考えるときの基準を「7つの習慣Ⓡ」に照らし合わせることで共通認識をもつことができています。

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Interviewer

芳賀 眞結子さん 宮城教育大学

社名にある「ペンギン」のように、子育てを女性だけでなく、様々な大人が協働して、また地域を巻き込んで行うという目標のもと、現場の職員や本部の方が挑戦や改善を繰り返しながら、より良い子育てを実現するために働いている環境だと思いました。また、現場と本部がそれぞれの意見を尊重しつつ、信頼し合っている環境だからこそ、実現できるものだと感じました。

CORP.INFORMATION

※記載内容は取材・申請当時のものです。