女性のチカラを活かす企業認証
ゴールド認証
東北支店 総務部門長 石橋 雅子 さん(左)
東北支店 モバイル部門業務担当 海谷 京子 さん(右)
エクシオグループ東北支店では女性の活動が今までは男性優先だった現場等へも広がっています。それに伴い女性目線で変化が生まれ、これまでの工事現場とは違う光景を目にすることができるようになってきたと話す、エクシオグループ株式会社の石橋さんと海谷さんにお話を伺いました。
本社からも、以下の方に参加いただきました。モニター内
本社 人財開発部 ダイバーシティ推進室長 小倉 麻紀さん(右)
人財開発部 ダイバーシティ推進室 木村 奈美さん(左)
創業時は電話を始めとする、通信網を構築するための電気通信設備工事をメインとしてスタートしましたが、現在は、通信キャリア、都市インフラ、システムソリューションの三つの柱で、国内だけでなく海外にも大きく展開して事業を行っています。
当社における女性活躍の始まりは、自分たちが働きやすくするためにはどうしたらいいかという活動からスタートしました。その活動を通して、会社の業績にも寄与できないかを考えるようになり、会社のPRになるものや、工事の入札で加点できる活動等、我々の力で実現できることを探していたところ「女性のチカラを活かす企業認証制度」を見つけ、申請しました。
管理職へのアンコンシャスバイアス研修や各支店よりダイバーシティ推進役を選出し、周囲を巻き込んだ活動を行っています。また、経営トップからのメッセージの発信や、多様性を受入れ、すべての人が個性を発揮する「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」等の発信も行っております。さらに、東北支店では、女性が活動範囲を広げて現場パトロールに出向いたり、現場住民への工事説明に伺ったりして気が付いたところを指摘し、企業の実績を上げています。例えば、工事現場というと殺風景な工事用のパネルで囲まれていますが、女性の発案で子どもの描いた絵を飾ったら明るくなるのではないかという企画を立てて、実際に会津地域で小学生児童に未来の会津若松をテーマとして絵を描いてもらい、その絵を工事の現場のパネルに貼るという活動をしました。普段とは違う風景に、通行する人が立ち止まって見たり、子どもたちも「自分の絵がある」と見に来られたりするなど、大きな反響がありました。
女性管理職育成の目標数値を掲げ、研修を実施しています。しかしながら、管理職はとても大変そうなので嫌だなと思う方や、育児も考えると少し大変ということもあり、尻込みされる方も多いです。一方、管理職になりたいという方もいらっしゃるため、女性の意識も二極化されています。また、両立支援の制度については、育児支援制度ガイドブックの作成、育児支援制度の説明会の開催、助産師相談会の開催、育児経験者によるパネルディスカッションの開催、グループ内の育メン写真の募集、男性育休推進ポスターの作成なども行っています。さらに、企業主導型ベビーシッター割引券制度、家事代行サービス及び企業主導型保育所を導入しています。
苦労した点は、女性社員が少ないため、アンコンシャスバイアスがあることです。例えば、女性には現場を任せられないというような根強い意見や、女性社員の中には「今のままでよい」と変化を求めない方もいるというところです。良かったことは「加点をもらうことができて良かった」と工事に携わる現場の方からのお声があったり、児童のポスターのおかげで事務所が殺風景でなくなったという意見をもらえたりしたことです。
一番は意識改革というところに苦労がありました。工事現場などではどうしても男性のイメージが強いため、当初は女性が積極的に参加するのは難しいというような雰囲気が漂っていました。女性の成長する機会を奪ってしまうことによって、仕事に自信が持てず、管理職になることに消極的になってしまうということがあります。このことから現在では、「女性社員&上司研修」を実施しています。これは上司と部下が一緒に受ける研修であり、研修によって双方の考えを理解することにも繋がります。
「なんでも学びにする」という姿勢が見られます。自分とは異なる意見であってもその意見を理解し、自身の考えに活かすというような学びが活躍につながるのではないかと思います。ネガティブに捉えるのではなくポジティブに捉えることによって学びへと繋げていると思います。
夢ややりたいことを見つけ、それに向かって努力することを行ってほしいと思います。何か目標が定まると、それに付随して希望も持てるようになると思います。
Interviewer
押切 聡芳さん 仙台白百合女子大学
CORP.INFORMATION企業情報
建設・工事業
宮城県仙台市青葉区大町2丁目5番1号
022-354-8000
3,851人
7.5%
※記載内容は取材・申請当時のものです。