女性のチカラを活かす企業認証
ゴールド認証
取締役/工藤 渚さん
ベビーシッター助成制度や、保育園へ企業枠で入園可能にするなど様々な子育て支援制度を取り入れている
ミライウェブ株式会社。取締役の工藤渚さんに、お話を伺いました。
ミライウェブ株式会社はITソリューションを提供する会社で、主にシステム開発と中小企業様向けのホームページ制作に注力しています。私たちは革新的な技術を通じて、企業様のデジタル変革をサポートすることを業務としております。
女性の多様な視点と能力というのは、革新的なアイディアを生み出す時に不可欠なもので、とても大事なものです。当社は、女性の力を最大限に活用することで、より幅広い視野を持って、柔軟な発想を促すことができると考えております。このような認証を受けることは、性別を問わずに、働きやすい環境であることのアピールになるのではないかと思い申請しました。
当社では、リモートワークの推進を実施しています。これにより、女性が仕事と家庭のバランスを取りながら、働くことが可能になります。例えば、女性に限らず男性がリモートワークをすることによって、お子さんがいる家庭でも、家に人がいることで助かることがあると思います。具体的には、妻がお子さんを送迎している間に、もう一人のお子さんが小さいため、誰か家にいて面倒をみなければいけないとか、ちょっとの間でもいいからもう一人、家にいてほしいという時に、夫が子どもの様子を見ながら仕事をするという柔軟性が生まれます。また、リモートワークによって通勤時間の削減やオフィスで過ごす際の配慮へ使うエネルギーを、クリエイティビティ(創造力・独創力)に向けていただければと思っています。
育児休暇の取得は実施していますが、産休後すぐに復帰をしたいと希望する女性社員もいます。産後の女性社員が職場に復帰したい場合、最短で2か月くらいで復帰することになりますが、そういった社員が復帰しやすいように、そのくらいの月齢から入園できる企業主導型保育園と契約しており、優先的に入園できる体制となっています。また、こども家庭庁のベビーシッター券を確保し、無料に近い金額で社員がベビーシッターを利用できる体制を整えています。
ベビーシッター券や企業主導型保育園との契約など、女性を支えてくれる制度というのは大変分かりづらい場合が多く、かつ申請手続きが面倒なものも多いと思います。そのためこれらの制度の導入にあたっては関係する規則などをすべて網羅できるように調べないと分からないので、その辺のところに苦労しました。
女性が少ない業種であり男性が多いので、そのイメージを払拭できるように、女性がリーダーシップを発揮しやすい環境を作ることに注力していきます。具体的には、女性に限らず多様なバックグラウンドを持つ人材がいますので、そういった人材の登用をも進めていきたいと思っています。
システム開発はブランクが大きく影響する営業職と異なり、男性と女性のキャリアアップというのはあまり性差がありません。とにかく実力さえあれば長く勤められて、スキルが高いほど実力主義で報酬がもらえて、産後であっても、ブランクがあっても、その時に仕事ができれば、それで何の問題もないという業種なので、皆さんが考えているイメージとは少し異なると思います。
キャリアといってイメージするものとしては、例えば資格などがあると思うんですけれども、資格というものは実際の仕事ではそんなに役には立ちません。資格を持っていることよりも、何か自分で商売をなさっている方、小さなお店でもいいですし、それが女性ですとなおさら参考になると思いますが、そういう方のお話を積極的に聞きに行って、その人がどういう考えでやっているのかというのを理解し、そういう人と関係を持つということがどんな資格やキャリアアップとうたわれているものよりも糧になると思います。
リーダーシップといっても指示された仕事をするだけではなくて、この人にはこの仕事をとか、このプロジェクトはこの人とこの人が組んでというようなポジションに、どんどん女性を入れていきたいと考えています。そのようなポジションにおいては、何よりも人間関係が大事なので、そういうことを大事にできるのは、結構、女性の方が男性よりもポテンシャルが高いと思いますので、そういったものを大事にできる社員を育成したいと思います。
Interviewer
西村 実来さん 宮城学院女子大学
CORP.INFORMATION企業情報
情報通信業
仙台市青葉区中央4丁目8番17号小林ビル1F(東北オフィス)
4人
33%
※記載内容は取材・申請当時のものです。