いきいき男女・にこにこ子育て
応援企業表彰受賞企業
令和4年度 優秀賞
登米市にある建設・工事業の『太田組』の創業は昭和34年。現在は約40人の従業員が働いており、女性が占める割合はそのうちの約22%です。職種は、現場を統括する技術職、営業職、営業を補佐する役割の事務職など様々ありますが、10年ほど前からは現場に出る技術職として活躍する女性が増えてきました。「女性のチカラを活かす企業」の認証制度に応募したきっかけは、女性従業員が徐々に増えてくるに伴い、現場にも女性視点の環境改善が必要だと感じたことです。それまではなかった女性専用のトイレを現場に設置したり、仕事の効率化につながる整理整頓や清掃を徹底したりという改善から始まり、資格取得のバックアップ、女性のみのパトロールチームの結成なども行っています。このような女性の視点を生かした職場環境改善の取り組みが評価され、令和4年度に「いきいき男女・にこにこ子育て応援企業」の優秀賞を受賞しました。
産前・産後休暇・育児休暇はもちろん、子どもが小学校に入学するまでの長期間の時短勤務、本社勤務は原則残業なし、学校行事への参加を優先できるなど、ワークライフバランスに配慮した多様な制度があり、「子育て応援としての取組」を就業規則で定めている点も受賞理由の一つです。また、待機児童問題などで悩む従業員がいれば積極的に相談に乗ったり、保育園を紹介することもあります。制度や規則とは別に、できる範囲で従業員の育児や子育てに寄り添うのは『太田組』ならではの社風。今後は男性の育休取得も増えていく時代なので、男女ともに安心して子育てができるような職場であり続けます。
家族の介護が必要になった際に取得できる有給の介護休暇制度。過去には半年間の介護休暇後に復職した例もあり、個人の事情に寄り添った手厚い制度といえます。グループ会社には介護施設もあるため、介護に関する悩みを直接ケアマネージャーに相談することも可能。出産・子育て期だけではなく、ライフステージが変わっても働き続けられる環境が整っています。
現在は2名、技術職として活躍する女性社員がいます。1名は有資格者で、現場を管理する立場です。もう1名は大学卒の若手で、技術職として現場で経験を積みながら将来は現場の管理職を目指しています。女性だけに限らず資格取得を目指す従業員には、段階に応じた資格試験講習会の受講料や試験費用を会社が支援し、キャリアアップの後押しをしています。
一昔前までは、建設業といえば男社会でハードなイメージがありました。しかし、現在は業界全体で福利厚生や制度面などの働き方改革が進んでいます。もちろん『太田組』も例外ではなく、時代に合った職場環境への変化を続けています。かつてのマイナスイメージをプラスに変えていくためには、若い世代、特にこの業界を選んで入ってきてくれる女性が、責任のある立場で活躍し、長く勤めることが当たり前の職場環境を作っていくことが大切です。その上で、性別やライフステージが異なる従業員それぞれが自分に合った働き方ができる企業として、さらに取り組みを進めていきます。
CORP.INFORMATION企業情報
建設・工事業
登米市迫町佐沼字南佐沼1-3-12
0220-22-3188
41人
22%
※記載内容は取材・申請当時のものです。