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須江ふるさと保全会広域協定は多面的機能支払交付金を活用して、石巻市須江地区の農村環境保全活動に取り組んでおり、活動の一環として、須江小学校と連携した啓発活動を展開しています。
7月1日、石巻市立須江小学校5年生38名を対象に、出前講座と施設見学会が開催されました。
はじめに、須江ふるさと保全会広域協定の三浦会長から挨拶をいただき、2つの出前講座を行いました。
(開会挨拶の様子)
1つ目の講座では河南矢本土地改良区より、農業に欠かせない“水”がどのように供給・排水されているのか説明がありました。
須江の田んぼに水が届く仕組みとして、旧北上川から中山揚水機場を経由して田んぼに送られ、使用後の水は曽波神排水機場を通って旧北上川へ戻っていくという流域の水の流れを、地図等を交えて丁寧に解説していただきました。
(出前講座の様子)
2つ目の講座では、田んぼは作物を作る機能を持つほか、洪水を防ぐ、土砂崩れを防ぐ、生き物を育てるなどの多面的な機能を持っているということを当部より説明しました。
出前講座のあと実際に農業用水利施設を2か所見学し、河南矢本土地改良区から各施設の説明を受けました。
1975年に造成された機場で、国土交通省の許可を得て、旧北上川から取水しています。
機場を見学した後、旧北上川も見学しました。北上川の流域面積は日本で何番目かといったクイズに積極的に答えてくれました。
(左:機場の内部を見学する様子,右:旧北上川を見学する様子)
本機場には、横軸のポンプが大小2台ずつあり、すぐ近くにある河南矢本土地改良区の用水管理センターで操作しています。
また、除塵機の見学も行い、ペットボトルや空き缶、水路に落ちた草刈り後の草などが落ちて流れてくるため、それらを取り除くために機能していることなどの説明がありました。
(左:機場内の見学の様子,右:除塵機の見学の様子)
見学が終わり、代表の児童から「川から取水するのに国の許可が必要ということを初めて知りました。」といった感想や「須江の田んぼの水が旧北上川からきていることを知り、機場を実際に見ることができて良かったです」といった感想を発表していただきました。
(感想発表の様子)
最後に河南矢本土地改良区、保全会から記念品が贈呈され、今回の会が終了しました。
(記念品贈呈の様子)
講座によって農業・農村にかかる知識を広め、農業用水利施設の働きについて実際に見て学びを深める会となりました。
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