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北村ふるさと保全会広域協定は多面的機能支払交付金を活用して、石巻市北村地区の農村環境保全活動に取り組んでおり、活動の一環として、北村小学校と連携した啓発活動を展開しています。
6月3日、石巻市立北村小学校5・6年生16名を対象に出前講座が開催され、6年生は昨年に引き続き2回目の参加となりました。
開会にあたり、北村ふるさと保全会の勝又会長より「地域の農業や水の仕組みについてしっかりと学んでほしい」と挨拶がありました。
(開会のあいさつ)
1つ目の講座では河南矢本土地改良区より、農業に欠かせない“水”がどのように供給・排水されているのか説明がありました。
北村の田んぼに水が届く仕組みとして、旧北上川から和渕・前谷地揚水機場を経由して田に送られ、使用後の水は広渕排水機場を通って定川へと流れるという流域の水の流れを、地図等を交えて丁寧に解説していただきました。
(出前講座の様子)
2つ目の講座では、田んぼは作物を作る機能を持つほか、洪水を防ぐ、土砂崩れを防ぐ、生き物を育てるなどの多面的な機能を持っているということを当部より説明しました。
(出前講座の様子)
当初、生き物調査を予定していましたが、当日は雨となり、北村の水路で汲んだ水の水質調査が行われました。
河南矢本土地改良区より水質調査キットの説明があり、pHとCOD(化学的酸素要求量)を測定しました。
調査の結果、pHは7.0~7.5で中性、CODは8.0とやや高めの数値となりました。旧北上川最下流部に位置することもあり、やや汚れが溜まりやすい傾向にあることが分かりました。
(説明を受ける児童)
(pHを調べる児童)
調査を終え、5年生から「北村の田んぼの水が旧北上川からどのように運ばれてくるのかを学ぶことができました」と感想発表があり、6年生からは「昨年勉強した内容をもう一度学ぶことができて良かった」と感想発表がありました。
最後に、北村ふるさと保全会の高橋副会長から閉会のあいさつを頂き、今回の田んぼの学校は終了となりました。
講座によって地域の農業・農村にかかる知識を広め、水質調査では農業・農村をとりまく環境について実感できる田んぼの学校となりました。
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