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令和2年度第2回栗原圏域親の学び研修会

令和2年7月10日(金曜日)に栗原市立瀬峰幼稚園・瀬峰保育所において,所属する子供の親106人が参加して,「第2回栗原圏域親の学び研修会」を実施しました。
当教育事務所員が,事前に親を対象に行ったアンケートの集約結果を示しながら,参加者が互いに親としての気持ちを共感し,安心して子育てするためのヒントを得ることができるように展開しました。

安心して子育てするためのヒント

研修では,それぞれの家庭で行われる「子育て・家庭教育」の実態を知り,互いに共感し合えるように進めました。

「子供にどんな言葉をよくかけているか」という質問への回答では,『賞賛』,『愛情』,『問い掛け』,『励まし』などに当てはまる言葉掛けがたくさん行われている様子が明らかになり,多くの参加者が興味を増して説明を聞きました。
参加者の一人に,『賞賛の言葉掛け』の回答例を会場全体に語り掛けるように読み上げてもらった上で,所員は「聞いているだけでうれしくなる。やる気が上がってくる。大人だってうれしくなるのだから,皆さんのお子さんはもっとうれしくなっている。」と話し,家庭での子供との触れ合いを振り返らせました。また,「こういうことを言える人間になってほしいので,こういう言葉をたくさん使っている」というアンケート記述の一例を紹介し,子供の情緒や人とかかわる力のよりよい成長を親として願っているということを自覚するよう,参加者に促しました。

アンケート結果に沿って,参加者にそれぞれの子育てで心掛けていることを発表してもらう場面を設け,他の参加者はそれを聞いて自身の「子育て・家庭教育」と照らし合わせ,我が子への思いを馳せました。
さらに,絵本の読み聞かせを通して,参加者は自身の「子育て・家庭教育」を重ね,子供への愛情や親子の絆について深く考えていました。

研修の様子1 研修の様子2 研修の様子3
研修の様子4 研修の様子5 研修の様子6

参加者の事後アンケート

<抜粋>

  • 自分以外も同じような子育ての悩みをかかえて,日々子供達と向き合っていることを知りました。子供をただ叱りつけるのではなく,今何をしたいのか?どうしてほしいのか?を考える余裕があれば,もっと子供とうまく接していけると思いました。
  • 他の家庭でも自分と同じような悩みがあるという事を知って,少し安心しました。頭では分かっているのに,どうしてもイライラして自分の都合で怒ってしまう事もあります。この研修会の事を思い出して冷静になれるよう心がけていけたらと思います。
  • こんなにイライラするのは私だけか,子どもがわがままなのは私の育て方なのかと悩むこともありますが,同じように考えている人がいるという事を知り,もっと頑張ろうという気持ちになりました。この状況下では仕方ないですが,グループワークで他の方々とお話がしたかったです。
  • 子育ては「大変なとき」と「ほっとするとき」の繰り返しで,自分だけが悩んでいるのではないと改めて考えることができました。
  • 毎日,特に朝イライラしがちだけど,必ず通る道なのかなと。今だけの事なんだと思う。
  • 子供の成長と共に親も成長して,子供に寄り添ってあげたいと思います。同じような悩みをもつママ達もたくさん居て,「自分だけではなかったんだ」と実感しました。「あの時は大変だったな」と思える日が来るまで,子育てを頑張りたいと思います。
  • 3人の子育てをしています。日々の忙しさに追われ,子供に対して冷たい態度,注意が多くなっている事に毎日反省しています。「もっと優しくしなくちゃ」と思いながらも毎日同じ事を繰り返し,辛くなる時もあります。みなさんのアンケートを見て,「他の親の方々も自分と同じ事を思いながら子育てをしているのだ」と感じました。子供をもっと認めてあげようと思いました。
  • 子供に対しての声がけがとても大切だということが分かりました。
  • 事前アンケートを記入する時はネガティブな声がけしか思いつかなかったが,みなさんのアンケート結果を見て,自分もポジティブな声がけができていると思い,安心した。
  • 頭では理解していても,なかなか行動に移すことが出来ずにいたこともありました。ほめて伸ばすって,できそうでできないものだと思うので,教わったことを意識して子供と接していきます。
  • 悪い言葉だと理解していても親の顔を見ながらわざと使ってみたり,言い訳を上手にしながら片付けせずにいたりする子供に,どうやって声がけすればいいのかばかり考えていましたが,他の親御さんたちの「うちの子も個性がでてきたなぁ」と見方を変えてポジティブにとらえるところを見習いたいと思いました。
  • アンケートでは「ほめる言葉を多く言っている」と記入しましたが,今日,話を聞いて指示している事の方が多いと思いました。子供の成長は嬉しい半面,大変な事やイライラしてしまう事もありますが,周りの人達に協力してもらいながら,楽しみながら頑張って行きたいなと改めて思いました。
  • その日の出来事を事細かく話してくれる子供に,ついつい忙しいからと言って「ハイ,ハイ!」と返してしまいます。改めて今回の機会を頂いて,子供と向き合って目を見て話を聞こうと思います。最後にほめ言葉を言ってあげようと思います。
  • あまり意識していなかったが,子供に「待っててね」や「あれやって」など指示する言葉をけっこう使ってしまっていると気づいた。話すとき少し意識して声がけしていきたいと思った。
  • 絵本の紹介は良かったと思います。実際に手に取って読んでみるってあまりないので,紹介にあった絵本を子供と一緒に読んでみたいと思いました。
  • 「ちょっとだけ」(絵本)の内容を知っていましたが,読み聞かせしていただくと,また感慨深かったです。2児の母なので,身につまされました。
  • 絵本の読み聞かせでは,自分の子供と重なる部分も多く,下の子に手をかける分,上の子には我慢させている所もあるなと感じました。
  • 「ちょっとだけ」の絵本は,本屋でみて感動したので,2人目を妊娠した時に上の子に読み聞かせていました。絵本の大切さや親と子の関わりの必要性を学び,親も子も成長していかなければならないと改めて考えさせられました。
  • 子供と向き合って,愛をあたえる時間をふやせるように余裕をもっていきたい。「賞賛」をふやしていきたい。「ちょっとだけ」の絵本,心にぐっときました。
  • みなさんのアンケートの結果を知ることができ,「自分ももっと子育てを楽しみたいな」とか,「見方を変えてみよう」と思うことができました。いつもの子育てを振り返る良い機会となりました。
  • 今まで子育てのパンフレットを見たり聞いたりしていて,分かっていたつもりでしたが,改めてお話を聞いて,自分の考えや子供への接し方を考えさせられました。日々の忙しい中でも,子供との会話を増やせるようにしていきたい。
  • 子供でも1人の感情を持った人なので,認めてあげるのがとても大切な事だし,子供が成長した時,大事な家族が出来た時につながるんだなと改めて気付かせて頂きました。お話を聞けてとても良かったです。
  • コロナ対策の会場設営や事前のアンケート,良かったです。研修会を通して愛着形成の大切さを確認し,全体のアンケート結果を知ることで子育ての悩み等の共感もでき,安心しました。全てを抱え込まず上手に気分転換をしながら子育てを楽しみたいと思いました。
  • 大人の都合で忙しく,子育てを「こなす」化してしまっているなと思いました。色々手抜きできることは手を抜いてもいいんですね。早速,今日から手を抜いて子どもとの時間を大切にします。
  • 子育てに迷いと不安があります。私の対応・声がけは正しいのか…と悩む場面がふえてきた時に,この研修会があり,「不安なのは自分だけじゃない!!」と知る事が出来て心が救われたようでした。手抜きをする,見方を変える,気長に待つ,誰かに話す,を自分自身に言い聞かせ子育てに生かしたいと思います。良いお話でした。

お問い合わせ先

北部教育事務所教育学事班(生涯学習)

大崎市古川旭四丁目1-1

電話番号:0229-87-3612

ファックス番号:0229-22-7589

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