令和元年度第4回子育てサポーター養成講座【北部】
令和元年6月26日(水曜日)に栗原合同庁舎において,「子育てサポーター養成講座(第4回)」を実施し,大崎圏域及び栗原圏域住民を中心として,23名の方が受講しました。
今回が全4回シリーズの最終回となり,18名方々が全4領域の講習を修了しました。
【領域】総合的理解~地域活動,父親の教育参画~
【講師】竹下 小百合 氏(ファザーリングジャパン東北 代表理事)
竹下氏は,平成24年に開催された“ママ起業家関連イベント”への参加を契機に「夫婦・パートナーカウンセラー」として起業し,平成28年には『ファザーリングジャパン東北』を設立し,全国初の女性代表理事として活躍しています。
今回の講義では,「父親の教育参画の重要性」を中心に,時代の変遷に伴う家庭教育の変容や,これからの時代に必要となる働き方などについて話がありました。たくさんの関係データを示しながら自身の体験談も交えて詳説する氏の話を,ほとんどの受講者が納得しながら受け容れていました。
講義内容
- ファザーリングジャパンについて:Fathering=「父親であることを楽しむ」
- 「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やす。
⇒働き方の見直し,企業の意識改革,社会不安の解消,次世代の育成等々
- 父親支援の必要性
- 女性活躍推進上の課題…結婚・出産後も働きたい女性が多い。
- 東北地方では,男性の1ヵ月の総実労働時間が多い。
- 6歳未満の子を持つ父親が家事・育児に関わる総時間数が,世界の中で日本は低い。
- 父親の育児休暇取得
- 2018年の日本での取得率は6.16%。
- 2020年までに,政府は13%にすることを目標化。
- 上司の声掛け,先例としての育休取得者が周囲に存在することが有効。
- 父親自らが上司や・同僚にプライベートな話をし,理解を得ることが重要。
- 取得の効果=時間の使い方が向上し,合理的に仕事を進め,効率化が図られる。
- 「夫婦の時間」を持ち,共感・受容・賞賛を大切にすること…共動・共力できる体制づくり
- 家事時間短縮のための方策(最新家電),家族に合った家事分担等
竹下氏は,父親の育児休暇取得が更に推進され,一般社会により浸透していくためには,“イクボス”の存在や仲間とのコミュニケーションの深化が必要性であるということを説明しました。
受講者は,父親が家庭教育に参画することの大切さを知り,多様な視点で「家庭教育支援」について捉え,理解を深めることができました。
参加者の事後アンケート
<一部抜粋>
- 女性なので,つい女性主体で物事を考えていますが,やはり男性の立場になってみて考えるというのも必要だと感じました。当たり前のことでも「ありがとう」と言えるようにしたいと思いました。なかなか男性が育休だったり,育児に参加できないと思いますが,企業で男性が育休取得や育児のために休みを取った場合に何らかの会社へのメリットが国の制度があればいいのかなぁと思いました。
- 男性を取り巻く環境と夫婦の関係づくり,男性(父親)が参加しやすいイベントのポイントなどを分かりやすく説明していただき,楽しく学ぶことができました。仕事に,また私生活にも今日学んだことを活かしていきたいです。本日はありがとうございました。
- 最後の実際に父親支援を考えるのが難しかった。普段,あまり父親支援を考えていない事が分かった。
- 知り合いの若い父親は,割合に家事の負担には意識して実践しているが,育児となると引いてしまう傾向にあるので,啓蒙していく必要性を感じた。
- 今日はとても身になる講座で響きました。自分も子育て真っ最中なので,役に立てていけたらイイと思います。色々な情報を元にやっていけたらと思いました。今日はありがとうございました。
- 父親の参加は昔に比べるといろいろな面で多くなってきている。何かの形で父親の参加できるようなことを取り入れていければと思う。
- 今は父親の育休がどれだけ大切か,まだ日本は時間がかかると思いますが,少しずつでも皆んなに理解できたら良いと思います。
- お忙しい中,ありがとうございました。父親が子育てをする環境は整っていないことに改めて驚きました。
- 昔の父親(一昔の)今の若い父親は,けっこう協力?育児と家事に手を出していると思う。全体的にはなかなかと思うが,身近な人は見るとやっていると思う。
- 自分が子育てしてきた時代とちがって,いろいろ勉強になりました。
- 時代の流れですね。パパの育児参加に驚きました。2人で育てるのが当たり前のことなんですよね。
- パパの出番,今からが大切だよ。私の世代では絶対ない時代だったので,どうしても考えてしまう。


