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【集落情報発信支援員コラム#11】「ゲストハウスみらい」を拠点とした石巻体験レポート―後編・石巻ぶらり旅―(石巻市)

歩いて感じる石巻、未来に遺すためにできること

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令和7年12月上旬、石巻市で「石巻みらい農泊推進協議会」を立ち上げながら、拠点として「ゲストハウスみらい」を営まれている奈良坂京子さんのもとへ、2泊3日でお世話になってきました。
前編では、奈良坂さんがゲストハウスを営むうえでの想いや提供している体験、紹介してくれたグルメなどをご紹介。後編では「この地域を知ってほしい」という奈良坂さんの想いを受け「ゲストハウスみらい」を拠点にしながらまち歩きをしてきたぶらり旅レポートをご紹介します!

前編はこちら⇒「“このまちを知ってほしい”震災で残った家をみんなの拠点に」

 

 

「ゲストハウスみらい」を拠点に、石巻を堪能しよう!

 

「ゲストハウスみらい」でのんびり過ごしながら体験できるプログラムも魅力的ですが、奈良坂さんは「私はこの地域を知ってほしいから、ここは寝泊まりするだけに使ってもらって、市内を巡ったり、石巻を出て三陸沿岸部にドライブに出かけて見てきてもらうのでも良いと思っているんです」とお話してくれました。そこで、今回は宮城に移住したての友人も誘い、せっかくなので車ではなく歩いて石巻駅周辺を歩くお散歩旅も実施しました。

 

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石巻駅周辺エリアには仮面ライダーもたくさん

 

ゲストハウスから数分歩いたところにある、宮交バスの「筒場」というバス停から、石巻駅エリアまでのバスが出ており、乗車して約10分で石巻駅前に到着できます。石ノ森章太郎にゆかりがある石巻、年上の友人は世代だったので楽しんでいました!そして、いざまち歩きをしてみたら、歩いてみないと分からないスポットがたくさんありました。まずは、駅から10分程歩いたところにある鳥屋神社へお参りに。仁徳天皇の時代に創建されたという歴史ある神社です。口コミによると、ブルーインパルスデザインの御朱印帳が人気だそうです。

 

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鳥屋神社にお参り

 

平成17年に大合併した石巻市では、旧北上町・旧雄勝町・旧牡鹿町エリアでもグリーン・ツーリズムを推進している団体がいます。そして、各団体が、石巻市の中心地であるこの駅周辺エリアとの連携や回遊を試みています。歩いているうちに、主に旧北上町エリアを拠点に「いしのまきグリーンツーリズム協議会」として活動している構成メンバーの一つ「シアターキネマティカ」が見えてきました。そしてそのお隣には、同じく北上町エリアでホップの栽培と収穫の体験も提供し、クラフトビールを醸造・販売している「ISHINOMAKI HOP WORKS」も並び、週末はタップビールを楽しみに来るお客さんで賑わう一角です。

 

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シアターキネマティカとISHINOMAKI HOP WORKS

 

そのほかにも、雄勝や牡鹿の半島エリアで作られたレザークラフトアイテムや海をモチーフにしたアロマキャンドルなど、石巻の豊かな自然を活かして創り出されたアイテムを展示・販売するカフェや雑貨屋さんが所々にあります。店内に展示されている作品や紹介されているPOPなどからも、市内各所で自然と向き合いながら活躍する人々の姿が浮かび上がってくるのを感じます。地元のジビエがいただけるカフェや旬の食材を活かしたレストランなどを楽しみながら、市内各地で活躍する皆さんの作品に手を触れて想いを馳せ、思い出コレクションに仲間入りさせてみませんか。

 

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あるカフェの棚にはレザークラフトアイテムが並んでいました

 

 

「みらい」を考える、石巻からのメッセージ

 

豊かな自然も、美味しい食も、こだわりのものづくりも、素敵な人も、それぞれの魅力がある石巻ですが、県内でも特に“未来に遺すメッセージ”がたくさんあるように思います。例えば「石ノ森萬画館」のシアターでは、震災から復興までを彷彿とさせる短編アニメーション映像を観ることができるのですが、起きたことを伝えるだけではなく、自分事に捉えるきっかけに、クリエイターのチカラや漫画の文化が生かされているように思いました。想像力が搔き立てられ、より深く震災と向き合うことができたように思います。

 

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旧北上川沿いには石ノ森萬画館と田代島行きのフェリー

 

また、門脇エリアまで足を延ばすと、震災遺構である「門脇小学校」や民間伝承施設「MEET門脇」が並び、道を挟んで県営の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」も立地しています。ただ見学できるというだけではなく、ここに「遺す」と決めた意味や「自分たちで伝えていかなければ」と立ち上がった想いの背景、そしてこの震災を捉えられる展示の数々。震災学習としてもたっぷり1日かけて周遊できるエリアで、歩いてみて分かる、立地的な特徴や自然の驚異、伝承施設で得た情報が肌に伝わってくる印象がありました。

 

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左が「MEET門脇」右が震災遺構「門脇小学校」

 

夕今、石巻で頑張る農山漁村の生活を知るためには、まちが受けた震災の被害やその後の復興の歩みも欠かせないと思います。それは、奈良坂さんがゲストハウスを営みながら、震災前の暮らし、震災のこと、そしてその後の復興の歩みを伝えていることにも通じています。「石巻での震災学習はもちろん、三陸沿岸部の伝承施設めぐりの拠点にもこの家が役に立てば」という想いでいる奈良坂さん。「ゲストハウスみらい」を拠点に、観光だけでは触れられない想いやエピソードを教えてもらいながら、より石巻の日常を体感してみませんか。

 

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「みやぎ東日本大震災津波伝承館」外観

 

前編はこちら⇒「“このまちを知ってほしい”震災で残った家をみんなの拠点に」

 

 

執筆者:宮城県農山漁村集落情報発信支援員-大場黎亜

掲載日:令和8年3月6日

 

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