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美術館で、街中で、私たちはあたりまえのようにヌードの絵画や彫刻に出会います。
西洋では、古くから、「人体(裸体)」をモチーフとして、時代や社会を反映する作品が生み出されてきました。日本では、明治以降、西洋の画法を取り入れる上で、「ヌード」、とくに「裸婦」と呼ばれる女性の裸体をモチーフとした作品がたくさん描かれました。
しかし、普段は衣服に隠されているはずの「人の裸」があらわになることは、果たして「あたりまえ」と言い切れるのでしょうか。
「ヌード」を巡る賛否両論は時代や国によってさまざまに展開し、今なお、議論は絶えることがありません。
本講座では、3名の講師が、ヌード/裸婦というモチーフをめぐって、西洋美術史、日本の近代美術史、そして戦後日本の彫刻史の分野から、それぞれの視点で語ります。
平成31年3月2日(土曜日)、9日(土曜日)、23日(土曜日)
各日とも 14時~16時
佐藤忠良記念館地下1階 アート・ホール
宮城県美術館
1978年東京都生まれ。横浜美術館学芸員。国立新美術館設立準備室、国立新美術館勤務を経て2016年より現職。ロンドン大学大学院ロイヤル・ハロウェイ校(美術史)、バークベック校(歴史学)修了。19世紀後半以降、ジャポニスムをはじめとする東西の文化交流史を主な研究対象とする。横浜美術館での担当展に「ファッションとアート―麗しき東西交流」、「ヌード―英国テート・コレクションより」など。
東京国立近代美術館企画課長。千葉県生まれ。千葉大学大学院修了。おもな展覧会に「ぬぐ絵画―日本のヌード1880-1945」(2011-12年)、第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーション(2013年、アーティスト:田中功起)、「高松次郎ミステリーズ」(2014-15年、保坂健二朗・桝田倫広と共同キュレーション)、「藤田嗣治、全所蔵作品展示。」(2015年)など。2012年から16年まで所蔵作品展「MOMATコレクション」の展示構成を担当。
1985年宮城県仙台市生まれ、東京都在住。彫刻家。彫刻・銅像・記念碑研究。博士(芸術学)。版元運営。最近の論文に「空の台座:公共空間の女性裸体像をめぐって」(『彫刻 SCULPTURE1』所収)。近著に『彫刻 SCULPTURE1』、『彫刻の問題』(白川昌生、金井直との共著)。主な受賞に、アロットメントトラベルアワード2018大賞、群馬青年ビエンナーレ2015優秀賞、第12回岡本太郎現代芸術賞入選。
概要
宮城県美術館アート・ホール(佐藤忠良記念館地下)
各回60名程度
※一回のみの聴講も可能です。
無料
電話または当館創作室にて受付
Tel:022-221-2114(教育普及部直通)
当日受付もいたしますが、人数把握のため、事前申込にご協力をお願いいたします。
2月1日(木曜日) 9時30分~
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