掲載日:2017年2月16日

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講演会/講座|平成28年度美術館講座

平成28年度 美術館講座

近代建築の美学―ル・コルビュジエと日本の建築家たち―

2016年7月,国立西洋美術館を含むル・コルビュジエの建築物が、世界文化遺産に登録されました。また10月には、ル・コルビュジエの弟子,坂倉準三が手がけた旧神奈川県立近代美術館鎌倉館が、県指定重要文化財に指定されました。いずれも,近代の建築そのものに歴史的・美的な価値を認めようという動きの中での出来事と言えるでしょう。宮城県美術館の建築に携わった前川國男も,坂倉と同じくル・コルビュジエに師事した日本人建築家の一人です。
そこで、今年度の美術館講座は,近代建築の美しさとは,どのような点に見出されるのか,また現在の近代建築をとりまく状況などにも注目し,美術や建築に関する専門家を招いて3回連続で開催します。

第1回 2017年3月5日(日曜日) 午後1時30分―午後3時30分

「ル・コルビュジエと日本」

講師 太田泰人(おおた・やすと)氏

1951年東京都生まれ。美術史家。神奈川県立近代美術館勤務を経て,現在、女子美術大学教授。東京大学文学部美術史学科卒業。同大学院修了、1978年から81年まで、パリ大学付属美術考古学研究所に学ぶ。専門は、西洋美術史。学芸員として「ジョセフ・コーネル」展(92年)「ル・コルビュジエ」展(96年)、「坂倉準三」展(2009年)などを担当。著書・共著に『レアリスム』(小学館)、『キュビスムと抽象芸術』(小学館)、『ル・コルビュジエと日本』(鹿島出版会)など。

第2回 2017年3月12日(日曜日) 午後1時30分―午後3時30分

「ル・コルビュジエ建築の根底にあるもの」

講師 林美佐(はやし・みさ)氏

東京都生まれ。東京都庭園美術館学芸員を経て、現在、大成建設ギャルリー・タイセイ学芸員、国立西洋美術館客員研究員。学習院大学大学院博士前期課程(美術史)修了。専門は、ル・コルビュジエの美術作品。学芸員として「ル・コルビュジエと20世紀美術」展(国立西洋美術館、2013年)などを担当。著書に、『再発見・ル・コルビュジエの絵画と建築』(彰国社)、『もっと知りたい ル・コルビュジエ 生涯と作品』(東京美術)など。

第3回 2017年3月19日(日曜日) 午後1時30分―午後30分

「ル・コルビュジエと前川國男」

講師 松隈洋(まつくま・ひろし)氏

1957年兵庫県生まれ。建築史家。前川國男建築設計事務所を経て、現在、京都工芸繊維大学教授。京都大学工学部建築学科卒業。専門は、近代建築史、設計方法論。著書に『ルイス・カーン』(丸善)、『近代建築を記憶する』(建築資料研究社)など多数。2016年『建築の前夜 前川國男論』(みすず書房)、『ル・コルビュジエから遠く離れて』(同)、『モダニズム建築紀行』上下巻(六耀社)を上梓。前川國男、村野藤吾、谷口吉郎・谷口吉生、丹下健三、大髙正人など多くの建築展にも携わる。文化庁国立近現代建築資料館運営委員。

概要・お申し込み

概要

会場:

宮城県美術館アートホール(佐藤忠良記念館地下)

定員:

各回100名程度(事前申込制)
※一回のみの聴講も可能です。

料金:

無料

お申し込み:

電話または当館創作室にて受付

Tel:022-221-2114(教育普及部直通)

申込開始日:

2月1日(日曜日)(各回とも定員に達し次第締切)

チラシ:

チラシのダウンロード(PDF:1,473KB)

 

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