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ジャンボ折り紙で“サンクチュアリ・バード”を作ろう!
渡り鳥をはじめ、いろいろな動物や植物のサンクチュアリ(聖域)となっている伊豆沼・内沼。特にハクチョウとガンは代表的な渡り鳥です。そこで今回のキッズ・プログラムでは、子どもたちに「サンクチュアリにこんな鳥がやってくるといいな」を想像してもらい、ジャンボ折り紙を使ってオリジナル“サンクチュアリ・バード”を作る創作活動を行いました。
はじめに、伊豆沼についてクイズ形式で紹介して渡り鳥のイメージを広げました。プログラム開始前に机上に折り方を示したシートと通常サイズの折り紙を配布しておいたため、ジャンボ折り紙を配布すると「おおきい!」と声を上げる子どもたちもいました。さすがに通常の折り紙と違って大きな紙は厚さもあるため、中には保護者に手伝ってもらいながら折り進める子どももいました。
ベースとなる形が折り上がると、色を塗ったり、模様を描いたり、シールを張ったりと様々な素材を用いて装飾をしていきました。マジックペンやクレヨンで色を塗るの子どももいれば、見えている紙の隙間を埋めるほどの装飾を行う子どもも見られ、個性的なサンクチュアリ・バードが多数誕生しました。
完成後は、1階の展示スペースの棚や床面を使って作品を展示し、家族ごとに記念写真を撮影して終了となりました。
伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター内にある水生植物園には、季節によって様々な音があふれ、少し歩きまわるだけでも次々と音が変わっていく様子を確かめることができます。このことから、水生植物園の音を感じ取り、それを表現することをテーマにワークショップを行いました。
はじめに、聞こえてくる音について意見を交わしながら水生植物園を散策しました。ガンや白鳥などの渡り鳥の声が多く聞かれたほか、草むらや池の周囲を跳ぶ虫やカエルの音、遠くを飛ぶ飛行機の音、自分たちの足音、ちょうど当日開催していた駅伝の歓声など、場所に応じた多様な音を聞き取ることができました。お互いの話を聞くことで別の音の存在に気付く参加者や、同じ音であってもその音の発信源との空間的な位置関係や自分のいる場所の性質によって聞こえ方が異なることを感じる参加者が見られました。
一通り散策を終えた後、各参加者に1つずつモノ(錆びた金属の棒、ガラスのビン、ゴムチューブ、木のブロックなど)を手渡しました。このモノから音を連想し、水生植物園の中からその音に近い音がする場所を見つけることに挑戦しました。例えばビンを受け取った参加者は、ビンに空気が吹き込んだときに出るボーっという音からそれを飛行機の音と置き換えました。木のブロックを使った参加者は、部分的に周囲が囲まれて足元も砂場となった場所で得られるくぐもった音の印象をそれに見立てました。
次に、場所から聞こえてくる音を様々なモノを使って置き換えて記録、表現する活動を行いました。創作室から運び込んだ様々な素材や“オブジェクト”(木や金属から始まり、プラスチックの破片や梱包材、電気資材など様々なモノ)の中から必要なモノを選び、それをその場所に置くことで音を表現しました。例えば、ガンの大群が遠くから飛んでくるときの音に注目した参加者は、五線譜を模した糸に大量のモノをぶら下げ、更に糸を絡まった状態にし、そのけたたましさを表そうとしました。ガンの声を深く聴き、その音が電波塔から発せられているように聞こえたという参加者は、複数の硬質なモノを組み合わせて電波塔の形を模したオブジェを作り上げました。
全体を通して、予想以上に多様な音の変化に気付いたという反応が見られました。またそうして感じ取った音を、モノを使って置き換えようとする取り組みについては、初めの段階では理解に苦労する様子が見られましたが、実際に試したり、他の参加者の活動を見たりする中で自分なりの感覚を得るきっかけとなったと感想をいただきました。
午前中は、周辺施設の方が会場を訪れて参加しました。板に色を塗ったり、ボンドで貼り合わせたりして作品を作りました。その後、キッズ・プログラムを終えたいくつかの家族がオープンアトリエに参加し、主に木工作業を行いました。絵具やマジックペンで色を付けた後、釘やボンドで貼り合わせて様々なものを作る親子や、お絵かきコーナーとして設置した板にチョークやクレヨンを使って絵を描く子どもがいました。午後は渡り鳥を見学に来たいくつかの家族が参加し、子どもたちが家族とともに木工作業を行ったり、思いのままに絵を描いたりする姿が見られました。また、「なんでも相談」として、障がい者の制作物の活用や、ワークショップの作り方、考え方などについて相談を受けました。
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